ツナグ

著者 :
  • 新潮社
4.01
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感想 : 736
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103283218

感想・レビュー・書評

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  • ただ一度だけ、唯一ひとりだけ、死んだ人ととの再会をかなえてくれる使者(ツナグ)。
    ただ一度だけ、ひとりだけ、誰に会いたい?そう問われると考えてしまう。
    ファンタジーは好みではないのですが、この本は…、ただのファンタジーではありません。
    ゆるやかなペースで読み始めたのですが、どんどん引き込まれていきました。
    ぐぐっときて切なくなる場面も。
    読んでよかった!

    • 杜のうさこさん
      azumyさ~ん、こんばんは~♪

      コメントありがと~~!
      嬉しいです♪

      この本、すごく良かった~。
      もう絶対泣いちゃうからっ...
      azumyさ~ん、こんばんは~♪

      コメントありがと~~!
      嬉しいです♪

      この本、すごく良かった~。
      もう絶対泣いちゃうからって、長いこと読まなかったの。

      そうだ、ファンタジーだった…。
      私だったらって、真剣に考えちゃったから、つい忘れてました。(笑)
      でも、本当にただのファンタジーではないよね。
      私もしみじみ読んで良かったです!

      実は先日の、垣谷さんの本にコメントしたくて、
      悩んだ末に、遠慮しちゃって…(>_<)

      azumyさんも、本読めてるんだと思うと、すごく安心するの。(老婆心?・笑)

      では、またお話できますように(*^-^*)
      2016/05/04
    • azu-azumyさん
      うさこさん、こんばんは~♪

      こちらこそ、コメント、とっても嬉しいです♪♪

      この本、ほんと良いよね~
      私も真剣に考えちゃいました...
      うさこさん、こんばんは~♪

      こちらこそ、コメント、とっても嬉しいです♪♪

      この本、ほんと良いよね~
      私も真剣に考えちゃいましたよ~(笑)

      ありがとうございます!!
      本を読むことが栄養になってます。
      うさこさんのお心遣い、本当にうれしくて、うれしくて~
      感謝&感謝です。

      また、お話しましょうね~(*^_^*)
      2016/05/10
  • 初、辻村さん。
    読みはじめは穏やかで軽やかなのに、
    どんどん深くなっていく。どんどん理解していく。
    そんな印象。
    同時進行じゃなくて、依頼者側の視点の後に、
    使者(ツナグ)とおばあちゃんの視点になるのがすごく良かった。
    そのおかげで、どこかフワッとしてた気持ちが着地できた気がした。

    後悔、妬み、疑い、恐怖、不安・・・誰もが持つ感情だし、
    それが晴れることを、それが勘違いだったことを、
    本当だったとしたら許されることを願うと思う。
    でもそれが敵うとは限らない。
    だからこそ。。。
    最後に「真実だと確信した」信じる気持ちの強さに心が温かくなった。


    映画観てから読んだんだけど、
    映画を観て良かったと思ったし、本も読んで良かったと思った。
    それくらい自分の中で同じ世界観だった。
    読むことで細部までわかったし、
    観ることでカタチになった!

  • 設定がすごい面白かった
    久々にちょっとうるっときた。

    話は数話あって
    それぞれ、いろんな視点から
    泣ける話なんだけど
    それが最後の章で
    つながっていく
    それもいい話なんだよね

    自分が死者に1度だけ会う事が
    出来るとしたら
    誰に会うだろうか

    死者の存在について
    考えさせられる話

    この物語に続きがあるなら
    また読みたいね

  • 連短編。わたしだったら、誰に会うだろう。誰が会いたいと言ってくれるんだろう。

  • 実写版使者(ツナグ)は神木隆之介くん…納得です。
    ありえない設定なのにありそうに思えてくる、ひきこまれるストーリーです。自分に死後の世界があったら現生の誰に何を伝え残すだろうか…考えさせられます。(ナナスキー)

    なりゆきにハラハラして、愛の深さに泣けて、そして人間の業にドキっとする。 今、この時は永遠ではないから言葉で伝えること、伝わることが尊い。 そんな事をあらためて思わせてくれるお話です。 (しゃな)

  • 駆け足で読み終えてしまった。

    あらすじを読んで感動の涙は出るだろうと予測できるだろう。
    ただ、これは感動だけの話だけではない。

    愛に包まれる涙、後悔の涙、頑張った涙、
    なんとも言えない想いで胸いっぱいになる。

    そして最後には、驚き。


    ハマりました。辻村さん。

    • 1557900番目の読書家さん
      今日これ読み終えた!
      ありがとう
      今日これ読み終えた!
      ありがとう
      2021/11/06
    • imamooさん
      もう忘れてしまったけど…温かかった気持ちは覚えてる!
      もう忘れてしまったけど…温かかった気持ちは覚えてる!
      2021/11/07
  • うまいなぁ。使者と依頼者の関係が、全編を通して紡がれている感じ。依頼書それぞれの葛藤と、使者の心模様がとても良かった。
    って、小学生みたいな感想だけど・・・。

  • 久しぶりに心が震えた作品。
    「死者とたった一度だけ逢うことができる」という設定が、ファンタジーなんだけど現実味を帯びていておもしろい。
    いろいろな想いで生者と死者が繋がる。逢いに行く死者は、アイドル・母親・親友・待ち人と異なるけれど、全ての人物・情景描写が明確ですぐに感情移入してしまう。いい意味で想像通りの”感動系”のお話が続くのかと思いきや、親友の章では冷たい水を浴びせられたように残酷な結末で構成のいいアクセントになっていた。各章で伏線として張り巡らされていた使者の言動も5章目でリンクしていく構成も素晴らしい。

    人と関わり、人を愛し、その人を失ったとき、愛した分のとてつもない喪失感がある。本の中から、その感情が怒濤のように押し寄せてくる。静かだけど迫力のある本でした。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「その感情が怒濤のように押し寄せてくる。」
      素晴しい話でした、、、人との係わり合いは「一期一会」のつもりで、思い残すコトのないようにしよう。...
      「その感情が怒濤のように押し寄せてくる。」
      素晴しい話でした、、、人との係わり合いは「一期一会」のつもりで、思い残すコトのないようにしよう。使者を煩わせるコトのないように・・・
      2013/02/05
  • この世の人間が、どうしてももう一度会いたいと願ったあの世の人間に、連絡をとってわずかな時間会うための仲介役をしてくれる「使者」がいる。ただし、会うチャンスは、この世の人間も、あの世の人間も、一度だけ、ひとりだけ。
    様々な理由から、一生に一度、どうしても会いたいと願う人と願われた人と、さらには両者をツナグ使者を描いた連作短編集だ。
    設定だけだとよくある幽霊譚やファンタジーになってしまうところを心地よく裏切ってくれるのがさすが辻村深月だ。
    最終章の「使者の心得」に至って、小さな謎や引っ掛かりが伏線として浮かび上がり、さらにはそれまで語られた四編の裏側の顔が見えてくる。
    ただ語られたように感じた前の四編が必然の物語であったことがわかり、そうして最後、とても優しい、あたたかな結末が物語の輪を閉じる。
    まるであちこちと居場所を探していた光の輪が照らす場所をようやく見つけ出したような結びの導きに、心がほっこりとした。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      映画を観て来ました!とっても良かったです。
      私にしては珍しく素直に、自分ならどうする?どうしたい??(チャンスを活かせない優柔不断な猫なので...
      映画を観て来ました!とっても良かったです。
      私にしては珍しく素直に、自分ならどうする?どうしたい??(チャンスを活かせない優柔不断な猫なので)でした。
      2012/11/08
  • でた〜辻村流SF!
    最初は設定に違和感あったけど、
    いろんな決まり事(ルール)の説明があることで
    だんだん現実感が増していくところは
    『メジャースプーン』に似てるなぁと思ったり。
    秋山先生の親族の話やしね。
    「待ち人の心得」は最後泣けた。
    死者に会うことで救われた人、そうじゃない人、
    後味の悪い話もあったけど、
    全部ひっくるめてとっても心に残る本でした。

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辻村深月の作品

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