きことわ

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2412
感想 : 478
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  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103284628

感想・レビュー・書評

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  • すごく独特の言い回し。初めて出会った感じの文章でした。読んでるとだんだん眠た〜くなってくる。夢と現実、過去と現在とが入り交じってその境があやふやになるような‥。例えば何かをしてて、ふと目に入ったものから昔の記憶が甦ってきたり、普段、人は生活しながら頭の中で自然にそういうことを繰り返している。それがそのまま言葉で描かれている感じかな。時の流れは遅延なく続いていること、それは最近実感してることです。

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  • 25年ぶりに再会した幼なじみの「きこ」と「とわこ」。子供の頃に一緒に遊んだ過去の記憶、大人になった現在、そして夢の中でおこる出来事が互いに交錯していく。そんな不思議な世界を楽しむ文学的作品。

  • ストーリーではなく、表現や描写を楽しむ作品だと
    いうことを分かったうえで読んだけれど、正直言って
    ワタシには響かなかった。

    言葉に対する感性はしなやかで、独特な雰囲気を
    醸し出している。
    過去と現在、夢と現実を行き来する手法も決して
    新しいものではないけれど、悪くない。

    でも、全体的に薄味でふわふわっとした空気感が
    ワタシにはどうもなじめなかった。

    読み終えた後に何もこみあげてこなかったし、何も
    残らなかった。読んでいる間に感じていた心地よさ
    も、読み終えて本を閉じた瞬間にどこかに消えて
    しまった。

    感性だけで思いつくままにこれを書いたのだとしたら
    すごい才能を持った作家だと思う。
    考えて技巧を凝らして…だったら、その技巧は少し
    裏目にでてしまったのかもしれない。

  • いわずと知れた第144回芥川賞受賞を受賞した本ですね。ずいぶんと時間がたっていますが、読んでみました。

    全体的に、彼女しか書くことができないような独特の雰囲気にはなっています。

    いいなと思ったのは、「きことわ」というタイトルから受ける印象がそのまま本になっているということでした。

    「きことわ」という音やその文字から受ける印象どおり、きれいな感じというか、さらっとした感じというか、少し幻想的というか・・・。こういうときボキャブラリが足りないのが本当に情けなくなる・・・。

    すこし残念だと思ったことは、再会の年齢が高すぎたこと。40歳のお姉ちゃんと妹のからみと言うのがちょっとうけつけなかったんです。

    子供の頃の二人はイメージしやすかったんですけどね。きっと彼女の周りには透明感のある40代が多いのでしょうね。

    受賞から数年がたっていますので、何冊か本を出されたいるようです。どの本もこの感じだとうれしいな。

    これとは対照的な苦役列車も読む予定です。読み終わったらまた勝手にレビューします

  • 高校生の頃、毎夏に従姉妹と訪れていた別荘の解体が決まり、その頃の夢をしきりに見るようになった。
    永遠子、貴子、春子、和雄で過ごした葉山での夏が切り取りでフラッシュバック。
    おもひでぽろぽろみたいだった。わたしにもいつか、はっきり覚えている日々があったら。

  • とても好きな空気でした。貴子と永遠子の過去と現在が混じって、ゆっくりふわふわと進んでいくお話。はじめから終わりまで、白い光に包まれている気がしました。長いこと会っていなくても、会えばすぐ昔のように戻れる関係も素敵だなと思います。目立ったことは起こらないのですが、どことなく、懐かしい感じもしました。初めましての作家さんでしたが、他の作品も読みたいです。

  • 2010年下:第144回芥川賞受賞作品。
    雨の夜、うつらうつら読んだせいか、文章の意味が読み取れないところがあって、私にはちょっと馴染めなかったです。冒頭の春子と貴子と永遠子と和雄と淑子の関係とか理解できず何度も読み直してしまった。淑子と永遠子が母子で、淑子が別荘の管理人をつとめている。別荘の持ち主の奥様が春子で、春子の娘が貴子で、春子の兄が和雄です。7つ違いの双子のような、25年振りに再会する貴子と永遠子の物語。

  • とても美しい雰囲気があるのはわかるのだけど、いまいちその良さが自分には理解できなかったのが悔しい。何回も読んでいくと、この話の深さがわかるのかな。

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著者プロフィール

1984年、東京生れ。2009年、「流跡」でデビュー。2010年、同作でドゥマゴ文学賞を最年少受賞。2011年、「きことわ」で芥川賞を受賞。

「2022年 『細野晴臣 夢十夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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