月のさなぎ

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著者 : 石野晶
  • 新潮社 (2010年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103286219

月のさなぎの感想・レビュー・書評

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  • 性別に関する特殊設定のせいで同性愛とも異性愛ともとれる不思議な雰囲気が癖になりました。
    将来が不安定な子供たちならではの心の底の不安や刹那的な想いが美しいと思っています。

  • かなり読むのが辛かった。キャラクターに魅力がないところが欠点だと思う。

  • 森に囲まれた学校、外界から隔離された世界で、十八歳前後になるまで性別の表れない子供達が寄り添い合い、信じ、悩み、憧れ、揺れ動いていく物語。

    なんとなく、全寮制の厳しく閉鎖されたカトリックの女子校の物語のようなイメージを抱いた。
    自分の心と体とは、必ずしも一致するとは限らない。自分という内側の存在と身体という外側の容れ物の性の関係性について考えさせられた物語だった。

    登場人物たちのそれぞれの関係性が切なくて美しかった。

  • 隔離された学園。
    未分化の子供たち。
    宗教的な儀式。
    寮生活。憧れの先輩。

    平和な学園生活におこる、事件。
    子供たち(月童子)が隔離されている本当の目的。

    性別はないけど、みんな少女っぽい。
    成長して、自分の想像したり望んだりしていた性別と異なってしまうって
    ショックだろうなぁ。
    全体の雰囲気が、とても好き。

  • 作者さんは萩尾望都や恩田陸のファンなのでは…
    と感じた。


    性別の確定しない子供達は「月童子」と呼ばれ、森の奥深くの場所で寄宿生活を送っている。

    18才に近づくと性が確定され、外の世界に戻っていく。

    ある日、ある侵入者によって、この閉ざされた世界の均衡が崩され、それがきっかけとなり、事件が起こる…
    自分の意志で性別を選べないのはせつない。
    美しい名前と容姿のの登場人物、不思議な世界観、事件の謎解き…色んな要素の詰まった作品です。
    最後はかけあし気味だったけど、一冊で終わらせる潔さもいいと思う。

    作者の情景描写の美しさは心ひかれました。

    私は好きですが、万人むけではなく、好みがわかれる作品かな?とも思った。

    あと、表紙の絵は周りでは不評でした…「コワイ」と手にしてもらえなかった(泣)

  • 無性の存在に惹きつけられる。
    次々と相手が死んで行くのも気持が良い典型的なパターン。
    恋する相手が自分のせいで。
    一方は自覚し、一方は知らないままで他の理由で自分のせいに思う。
    本には何かの衝動が足りない。

  • 数千人にひとりの確率で生まれてくる「月童子」は、18歳になるまで性別を持たず、成長してから男か女に変容する。
    そんな特異な体質の子どもたちは免疫力が弱いために樹海の奥深くにある学園に集められて暮らしている。その閉じられた密やかな空間に、外界から異物が侵入する。
    外界を怖れる小麦、逆に焦がれる薄荷、無関心の空。
    月童子や学園の謎が紐解かれる中で、3人はそれぞれ恋や友情に胸を震わせる。
    昔読んだ少女小説をどこか思わせる、少女性の高い物語だった。

  • 世界観は好きだったのだけど、慌てて風呂敷畳みましたーって感じを受けたのである。

  • 性別未分化の月童子たちが暮らす森の奥深くにある学園。
    美しい歌声、淡い恋心、性の変化への戸惑い、外部からの侵入者。
    ミステリアスな美しい学園の描写にうっとりしながら読み進めました。
    ラストが私には今ひとつでしたが、雰囲気は十二分に楽しめました。
    ただ性別未分化の子どもたちの学園とは言いながら、ほとんど女子校のような…。

    萩尾望都「11人いる!」と清水玲子「月の子」を連想。

  • 美しさ、残酷さ、清らかさ…

    一つ一つの言葉や描写が繊細に感じられて、とても好きな世界観。

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月のさなぎの作品紹介

森の中の学園に隔離されて育った、性別のない子どもたち。成人するにつれ性別が確定し、ひとり、またひとりと巣立っていく。年に一度の降誕祭を前に「学園の貴公子」と称される薄荷は、外界から侵入してきた少年と恋に落ちた。森への逃避行、フラッシュバックする記憶。17歳の身体と心は、意思とうらはらに変わりはじめる…。第22回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。

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