作者の方の前歴にはルポルタージュや文芸評論などを
されていた...などと書かれていますがまさにその通りで
作者の言いたい事、思想が小説という手法でギッチリ
詰まった作品。
マスコミ報道の在り方、環境問題、経済、政治、家族、
父親とは...そして被害者遺族と加害者遺族について...多岐に
渡って作者の持論のようなものが展開される。
それを読まされてる感がビンビンに伝わってくる作品。
途中で挫折しようとしたんですが意地もあって
最後までは読みましたが...ストーリーを楽しんだり
所謂小説を読む高揚感は皆無。すみません...全く肌が
合わない作品でした。
呑み屋で声高に、自分の主張や意見だけをさもエラそうに、
しかも賢そうにこ語る人の近くに座ってしまった時の様な
あの、最悪な気分に近いイラつきを感じますw。