- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103293514
感想・レビュー・書評
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天才の理論と人間性が愛娘によって淡々と、しかし有機的に語られている。
ねり氏の読解は置いておくとして(笑)、これだけエピソードがあれば、読みごたえは十分だ。全集の31巻目といっても過言ではない。
心が荒んだら、パリの茶店でフェリックス・ガタリと安部公房が覚束無い英語で対話してる様を想像しよう!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最も好きな作家。ずっと追っかけてる。
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公房さんにどっぷりはまっていたのは
二十代後半の時だった。
「不思議な世界」が心地よく脳髄に響いてくる感覚だった
こまかなところは
ほとんど忘れてしまっているが
「気持ちよくかき回された脳」の痺れの
感覚だけは残っている
もう 一度 公房作品に手を出してみよう
と 強く思わせてくれた一冊です
それにしても
「真知さん」は素敵だなぁ -
かつて安部公房の著作を、
片っ端から読み散らかした日々を思い出す。
本作は一人娘のねりさんの手による伝記。
作品についてしか知らなかったのだが、
彼の生い立ちや生き様を興味深く読んだ。
三島、川端、安岡、石川、大江をはじめ様々な人達とのかかわり、
演劇、車、ワープロ、シンセサイザー、ピンクフロイド、多くの写真。
もう少し長生きしてもらいたかった。