北海タイムス物語

著者 :
  • 新潮社
3.83
  • (21)
  • (36)
  • (18)
  • (4)
  • (3)
本棚登録 : 240
感想 : 38
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103300731

作品紹介・あらすじ

会社の愛し方、教えます――ダメ社員の奮闘を描く、共感度120%の熱血青春小説! 全国紙の採用試験に落ち、北海道の地方紙に入社した記者志望の野々村。破格の低賃金、驚異の長時間労働、超個性的な同僚たち……しかし、新たな世界での出会いが彼を変えていく。『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』『七帝柔道記』の著者が、休刊した伝説の新聞社を舞台に仕事人たちの魂のぶつかり合いを描く、お仕事小説の新たなる金字塔。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本命ではない就職でやさぐれていたのが精を入れるようになった所は読み応えあり。
    今以上のブラック企業ではあるけど、逆に人情味があって羨ましく思えたりする。

  • 野々村と浦さんor辻さんの恋が気になって仕方ありません。腰掛け程度で入社した北海タイムスで野々村が成長していく話。おもしろすぎて、読み始めたらとまらなかった

  • 物語を通じて、今の価値観では「やりがい搾取」ではないか?と思いますが、
    会社を愛する、自分の仕事を愛するという点は、登場人物を見習いたいと思います。

    会社が舞台の小説は、その業界について少しでも知ることができて面白いです。

  • ビブリオバトルチャンプ本('18.1 校内読書週間)

  • ブラック過ぎる職場。だけど、ここまで夢中になれたら、楽しいかも。

  • 2020/9/15購入
    2020/10/1読了

  • 辛口なレビューも多いけど、
    俺は結構面白かったけど❓️この本

  • 七帝柔道記...好きな人には好きなんだろうけど。
    そして、私も嫌いではないけど。

    しかし、それが、仕事、会社、ということになると話は別だ。この会社が好きだから、この仕事が好きだから、という理由で3K以上の苦労を背負うのは前時代的など思う。

    逃げ恥的にいえば、「好きの搾取」。

    本書の根底は上記になるので、話の流れ等々がよくても、内容的に評価できない。残念。

    しかしながら、著者の、会社物ではない、ほかの著作を読んでみたい気はする。

    払ってもいい金額:300円

  • 独りよがりで空疎な駄作

    例えるなら、飲み会であまり面識のない酔っ払いに捕まって思い出話を聞かされてるような感じ。

    つらつら思いつくまま書きなぐったみたいで、作者は一度でも読み返してみたんだろうか。

  • 私が就職した頃、確かに遠い噂で北海タイムスの低賃金と長時間労働の話は聞いたことがあった。
    あくまで噂であって、事実ではないだろうと思っていたら本当だったなんて、今更ながらびっくり。

    この労働環境の苛烈さだけでも相当重苦しい話なのに、主人公がまたうじうじぐずぐずしていて、読んでいるだけでストレスがたまる。
    数多く受けた新聞社の中でここにしか受からなかったというのに、やめて来年度他社を受け直すことばかりを考えている。

    それなら少しでも仕事を覚えて次の入社に備えるということもなく、すぐに引っ越すつもりだから引っ越し荷物を片付けもしない。
    職場になじむこともなく、サラ金で借金を重ねてまで元カノや学生時代の友人に長電話をしては見栄を張り、地下鉄に乗ることすらできなくタクシー通勤をする。
    サラ金に借金をしている身で!

    結局ここではない場所での、今とは違った未来を焦がれているだけで、そこへ行くために動き出すことは何一つしていない、甘ったれな若造の自意識過剰小説なのだ。
    私が親なら「いい加減に現実を見ろ!」と拳骨をくれるところだが、彼はそんなことを言いそうな父親には子どもの頃から距離を置いている。

    この負のスパイラルから抜け出して、仕事を、職場を愛するようになる、唐突ではあるけれど感動的な話ではある。のだけれど。

    結局主人公はなぜ整理部に配属になったのか。
    松田の人事だけは社長も承知していたという、その特別な理由とは。
    浦さんの行動の真意は。
    サラ金の借金はどうなったのか。
    いろいろ未回収でもやもやが残る。

全38件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1965年生まれ。小説家。北海道大学中退後、新聞記者になり、 第5回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞して2007 年『シャトゥーン ヒグマの森』(宝島社)でデビュー。2012年、『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(新潮社)で第43回 大宅壮一ノンフィクション賞と第11回新潮ドキュメント賞をダブル 受賞。他の著書に『七帝柔道記』(KADOKAWA)、『木村政彦 外伝』(イースト・プレス)、『北海タイムス物語』(新潮社) などがある。

「2022年 『猿と人間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

増田俊也の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×