神道と日本人 魂とこころの源を探して

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103310419

感想・レビュー・書評

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  • 神道の関係者へのインタビューを中心に、神道と日本人との関係についてまとめられている。
    日本人の伝統的な考え方、習慣などがいかに神道と結びついているかということがわかる反面、戦後、それらが失われつつあるという事がわかる。
    なお、個人的には少々こじつけが強いと感じられる部分もあった。特に、原子力発電所の事故に関する、火の神、雷神について書かれた下りは、違和感を感じた。また、仏教では死を恐れている、という様な記載があったが、仏教の悟りは、死の恐怖を超越している状態であるという理解である私には賛同しかねた。
    神道に対する興味を抱くという面では良いきっかけになる書籍だと思う。実際に神社を訪れて、その厳かな空気に包まれたいという気持ちになる。

  • 自分の価値観のルーツがどこにあるかよくわからず最近日本文化関連の書籍を読むことが多いけど、やっぱり神道がなんだかしっくりくる気がする。
    けど近くにある神社…と思っても団地に住んでいるので、お正月の日付が変わったときに初詣に行くだけであまり接する機会はないのが実際のところ。
    あとは両親が田舎に帰るときに近所や少し足を伸ばしたとこにある寺社を訪ねるくらい。
    今更自分の生活に取り入れたくてもどうしていいかわからない。
    とりあえず大掃除しっかりやろう、と思った。

  •  なんで、この本を購入したか不明。

     山村さんはノンフィクション作家で、沢山の宮司を取材してまとめたルポタージュ。

     神道にも、女性の宮司や外国人の宮司が生まれたりしていて、変化していると思う。

     最近は、よくしらないが、パワースポットブームで参拝者も増えているらしい。

     自分としては、神道でいいなと思う点。

    ①自然、特に、森を大事にして、その復活、維持に努めている点。明治神宮などすばらしい森を造林している。

     都市の中でも貴重な緑になっているし、そこにいくと厳粛な気持ちになるのは、日本人みな同じだと思う。

    ②祖先を崇拝すること。自分もそれなりの年になってきて、自分が存在するのにあたって、関わっている数え切れない祖先のことを思うことがある。

     素直に、それに感謝の念をもちたい。

    ③どこにも神様の発想で、やまとの神様、いずもの神様、地縁の神様から、外国由来の神様まで神様にしてまつるのがいいと思う。

     日本人の宗教に対する寛容さは、ねっこは神道だと思う。どこにも神様はいるといった発想であれば、一神教についても、そういう考えもあるよねと受け入れられるような気がする。

     残念なのは、キリスト教であれば、聖書、イスラム教であればコーラン、仏教ならぶったの言葉などこれをよめば、まず間違いないという聖典があるけど、神道は結局、何をよめばよいかわからないこと。

     まあ、このルポも神社庁が協力しているようだから、まず、これを読んだらということかもしれないな。

著者プロフィール

1960(昭和35)年、熊本県生まれ。金融業界誌社員、出版社契約記者から作家・ジャーナリスト。一般社団法人日本らしさ・地域らしさ研究所を主宰して、企業や学校関係者に対する講演や研修講師も行っている。著書に『神道と日本人』(新潮社)、『GHQの日本洗脳』(光文社)、『日本をダメにするリベラルの正体』(ビジネス社)、『勝つための情報学』(扶桑社)ほか多数。

「2019年 『財務省人事が日本を決める』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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