- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103311614
感想・レビュー・書評
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文字とは。言葉とは。文章とは。小説なんですけど哲学的で、私には難しかった。。。
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まだるっこい。
一人称で思ったことの内面が細かく書いてある。 -
うーん、これはちょっと読みづらすぎるなぁ。
「良い夜を持っている」の方がだいぶ好き。 -
書くということや読むということについて、とても刺激的で本質に迫ったことが書いてあるということは端々から感じ取れるのだが、ほとんど理解できなかった。残念。
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哲学書みたい。時間があって賢い頭があれば もっとじっくり読み込めるかも…。時間も頭もないワタシは読み飛ばしてしまった。シンプルな題名とは裏腹に難解な1冊。
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叔父は文字だ。文字通り。
「言葉」を手がかりに繋がろうとする、叔父と姪、父と息子。
書くこと、読むことの根源的なありようを鮮やかに照らし出す、
魅惑的で、あたたかく、しかしどこまでも醒めた2つの物語。
文章の自動生成装置を発明し、突飛な素材で自在に文章を生み出す叔父と、その姪の物語「これはペンです」(芥川賞候補作)。
存在しない街を克明に幻視し、現実・夢・記憶の世界を行き来する父と、その息子を描く「良い夜を持っている」。
どちらの作品もまだまだ私の理解力が乏しくて、心地よく読めはしたのだが…変な家族の物語という印象で終わった。
文庫化時にはもっとちゃんと読んでみる。 -
ベストSF2011第1位。題材は興味深いのだが、僕には少々難解で、読み疲れてしまった。SF的世界観、理系的思考、そして何より「考えながら読む」のが苦にならない人ならもっと楽しめると思う。逆に自分は、最近は速く読もうとするあまり、文章を咀嚼する能力が落ちているのかもしれないと反省。
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読む人を選ぶ作品だなぁ。好きか嫌いかといわれれば、今これを読む気分ではない、というのが正直なところ。もう少し登場人物にリアリティがほしい。こういうこと自体がテーマから外れているので、今読むのはきついというところ。登場人物がすべて記号化されているように感じるし、どこか自動機械的な雰囲気を意図的に出しているように思う。そこのところが、気になって物語の世界観の中に入り込めなかった。年をとったせいかもしれないが、テーマをそのまま生の形でぶつけられると、ちょっと引いてしまう。
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Boy's Surfaceを読んだ直後だったので、とても読みやすく感じた。織り込まれる蘊蓄も一般によく知られたものが多く、気をつかって書いているのかな、という印象。
表題作もさることながら「良い夜を持っている」が感動的で、美しくきれいにまとまった物語だった。
円城塔氏の文章は、所々、書くのが楽しかったんだな、ってわかるところがあって(筆がのっているというのか)、ギターソロを聴いているみたいな感覚になるのが面白い。 -
「これはペンです」「良い夜を持っている」の2作品。
初の円城塔さん。
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了との事。
読んでる間ずっと、
「どんだけ頭いい人が書いてんだ?」
って自分の馬鹿さ加減を嫌と言うほど感じさせられる。
難解。
普段小説を読まない超理系の人が読んだらどんな反応するのかな。
意地で読んだ。
でも、文章の切り貼りでレポートなどををこなす人っていっぱいいるよね。
怒ってるのかな。
お門違いだろうけれども想像するのはちょっと面白かった。
それから、叔父・姪の繋がり方にはぐっと来た。