きのうの家族

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著者 : 三日月拓
  • 新潮社 (2011年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103312710

きのうの家族の感想・レビュー・書評

  • 祖父母・両親・兄妹6人家族を描いた6つの連作短編。家族でも皆、秘密の想いを抱えながら生きてる…でも、朝の食卓には自然と揃ってガヤガヤしてる。そんな日常と帰れる場所がある事が幸せだと感じさせてくれる。そして、母親とはいい意味で何かとウザい存在だ。

  • 夫婦と息子と娘の四人の家族。一階には夫の両親が住んでいて朝食は六人で取る。その家族に齟齬が感じられるようになったのは、息子の高校受験の失敗がきっかけだった。

    同じ高校を受験して息子の彼女だけが合格した。
    娘は兄が合格しなかった高校を目指して勉強に力を入れ始める。娘が付き合い始めた男はその彼女の元彼だった。
    夫は夫で会社の派遣社員と付き合い始める。

    それぞれが家族に言えない思いを抱えているが、この家族が特別という訳ではないのだろう。

  • やくわり…母として家族にどう関わるべきか、そんな真面目なところが健気。
    復讐…振られた時、男は引きずることが多いらしいが、確かに男は頭の切り替えが下手くそ。
    神様…神様は復讐のために付き合った。大切な心を守れて良かった。この真面目さは母譲りなのかな。
    まにあう…父譲りの女癖の悪さ。不倫をする理由やらきっかけとか、ハーゲンダッツで罪滅ぼしとか、不倫相手の女に二股掛けられるとか、とんだ糞野郎だ。
    こぼれる…評価はこの章。もう一度お母さん。今まで信じていた人に裏切られる苦しみが巧みに書かれていた。
    きのうの家族…きのうに区切りをつけてすっきりという感じではないけど、もやもや引きずりながらも一歩前へ。

  • 2015/6 世の奥様方はこの本読んで共感するのかな?

  • 現役主婦の書いた家族小説。一番わかっているつもりでいた相手(家族)の知らない一面を知ってしまったとき、自分だったらどんな気持ちになるのだろうと考えながら読みました。家族だけど一人ひとりの人間でもある。家族の心のすれ違いと、つながりを感じることのできる一冊。

  • はたから見ると何の問題もないように見えて、幸せそうに見える家族。長男の高校受験失敗を境に家族内の問題が表面化し、歪が生じてくる。私はまだ結婚してないし、自分の家庭を持っていないけど、将来子どもが生まれて思春期になったらうまく向き合えるのかなと心配になった。子どもにはそれぞれの世界があって、親の目が届かない部分が多くあるなーなんて。自分が思春期の時も、多かれ少なかれこんな気持ちを抱いてたのかなと思う。作者は村上春樹と江國香織が好きだと書いてたけど文体や作風には影響は感じられなかったな。2012/688

  • (何かの引用です)夫の両親に息子と娘、みんなで囲む朝ごはん。この日々こそが「幸せ」だと思ってた――のは、私だけ!? 息子の受験失敗をきっかけに、理想の家庭像がゆらぎはじめた主婦、真紀子。夫、子供たち、それぞれの秘めた思いが交錯する、のんきで不穏な家族小説。

  • よかったー◎
    最後の章、なぜか、ぼろろんと涙が出る。
    家族。家族。

  • 空中庭園思い出した。けれど、こっちの方がずっと安心できる。家族。

  • 久しぶりに良い本に出会うことができました。家族の物語です。これだから乱読やめられない!

  • 家族ってこうやって日々の賑やかさでお互いの背中をパンパンと叩き、前に進ませてくれる存在なんだと思う。
    温かい食卓。くだらなくても何でも、それこそが家族の心に残り、引き留める場所なんだろう。

  •  読み終えてふりかえると事件いっぱいだったのに、
    共感も盛り上がりもしなかったのはどうしてだろう。
     はじめから終わりまで平らに感じた。

  • わたしと同じR-18文学賞出身の三日月拓さんのデビュー作。
    三日月さんの書く小説は、いつもなんだかぎょっとするぐらいへんてこなのですが、この作品はその「へんてこ」が後ろのほうに引いていて、ふとした瞬間、ひょっと顔を出す、その塩梅が、ものすごく「家族」なんです!! 絶妙!!

  • 家、家族について。
    なんだかんだあってもやっぱり戻れる、戻りたい居場所なんだよね。そうでありたいね。当たり前だけれど大事にしたいなぁ、と思った。

  • 定年間際の夫の不倫と家族の話。
    章によって書き手が変わる、今時多い手法と
    他の小説ともかぶってしまう設定。
    暖かい話ではあるものの、ありきたりな感じ

  • 二世帯住宅に暮らす夫婦、息子、娘、祖父母の一家6人。理想的な家庭のようだが少しずつ何かがズレ始める。それぞれが抱える悩みや秘密、バラバラになりそうな家庭を支えるのは、母親と全員で囲む食卓。母親の妻の役割とは。

  • 決してつまらないわけではなく、いいなと思う部分もないわけじゃないんだけど...どこかで読んだような話、という域を出きらず。

  • 1階に祖父母が暮らしている2世帯住宅の夫婦と長男、長女の4人が1人一章づつ一人称で1話目と5話目がお母さんの話になる。一年間の家族の話。

  • 男たちはというのはどうしてこうも直線的で独りよがりなんだろう。しかも親子三代にわたって・・・。

  • みんないろいろ抱えてるんだ。

    思いやりが足りなかったなぁと、思う。

  • 家族それぞれの視点から章ごとに構成されていた。
    やはり母親目線で共感してしまう。
    母親のやくわりって何だろうと私自身もよく考える。
    まずは子供にご飯を食べさせること。
    それがどんな時でも最優先となる。
    よくある夫の浮気も書かれている。
    疲れて帰ってきた時のちょっとした妻の態度が気に障り、たまたま飲みに行った会社の女の子と付き合うようになる。
    なぜ妻に告白してしまったのか?
    妻は忘れることができるのか?
    結局は夫婦のコミュニケーション不足なのだろう。
    私自身も。

  • ネットで評判になっていたので、読んでみた。平凡な家族の短編連作集。実は平凡な日常を書くのが一番難しいと思う。じわじわ露わになる家族の内面に共感できる。

  • 二世帯。朝食に集合。こどもの受験。散歩。残業。浮気。隠し子。
    男と女。娘と息子。

    なんだかねー・・・・。母親に娘が「我慢しなくていいんだよ」って言ってあげる。それに嘘で応える母に感動。できた母親だけど、でも行っちゃう。言っちゃう。
    息子からの「離婚すんの」発言に動揺。
    もうねー。全部重なってきていやになっちゃう。結局離婚したうちの親はそれまでだったんだろうね。つなぎとめれなかった娘息子のあたしらはだめな存在だったんだろうなーなんて。

    家族でいられるうちが華。良い話だったはずだけど気分がどんどん落ちていく。

  • 夫の両親と二世帯住宅で平穏に暮らす主婦、真紀子。息子の高校受験の失敗を火蓋に生活が少しずつ変わる。
    以後ネタバレあり。
    読後はうーぬ、と思わず唸ってしまいましたよ。合格発表当日、やたらすべるすべる言う舅に夫。すべる、なんてそんな日常でいわないよね。長男は恋人に試験前日に振られ答案を名前のみで提出し、当然落ちる。落ちて引きこもり、元恋人に復讐しようと目論む。
    長女は兄の元恋人の元恋人と交際しながら受験勉強。セックスはおあずけ。そしてありちりすぎるよ!と驚いた夫の不倫!ありきたりすぎる展開に思わず苦笑い。そして真紀子の嫉妬。そしてそして長女受験失敗。
    うーん。家族ってこんなもん?ちがうな。ありきたりだけど現実味がまったくない。なんかどこかで聞いたことあるような話。なんかなー、と腑に落ちない。夫の不倫の展開はちょっとおもしろみなかった。べつにつまらなくはなかったけど。

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きのうの家族の作品紹介

家の顔と、外の顔。どっちが本当のあなたですか?二世帯住宅で夫の両親と夫、そして子どもたちに囲まれ平穏に暮らす主婦、真紀子。平凡だけど幸せな家庭だと思っていた(まいにち六人で朝ごはんも食べるし)。なのに息子が受験に失敗してから、調子が狂うことばかり。息子や娘、そして夫にも、それぞれ秘密があるらしく…。離れても、反発しても、やっぱり帰れる場所(だといいな)。何度も読み返したい、ファミリー・アフェアの名作誕生。

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