聖灰の暗号〈下〉

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著者 : 帚木蓬生
  • 新潮社 (2007年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103314158

聖灰の暗号〈下〉の感想・レビュー・書評

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  • ・<良き人>アルノー・ロジェが一点のよどみもなく語っている間、パコー大司教は稲妻に打たれたように口もきけず、<良き人>が静かな口調で、ガラテアの信徒への手紙4の6で聖パウロがガラテア人に語った言葉に「あなたは神の子、神はその子の聖霊をあなたに送った」とありますと言いかけたとき、大司教はようやく手を上げ、獄吏にこの呪われた男を連れていけ、というように顔をしかめたため、獄吏がアルノー・ロジェを立たせようとすると、その<良き人>は獄吏の手を肩で振り払い、大司教を睨みつけ、だから、あなたの坐っている椅子、あなたの身につけている衣、頭にいただいている帽子、そしてあなたが日々を過ごす教会や大聖堂、礼拝堂に、神は一切宿っていないのです、何故ならば、あなた自身の心に、神がいないからです、と言い放っていた。
     
    ・「アキラ、わたしが精神科医になって学んだことがひとつある」運転席でクリスチーヌが頷く。
    「何だい、それは」
    「物事って、何とかしているうちに何とかなる」
    「何とかしているうちに何とかなる」
    須貝はそのまま反復した。
    「そう、精神科って外科や内科と違って治療の道筋が見えないことが多いでしょう。でも諦めずに、何とかしていれば、本当に何とかなる」
    「一種の楽観主義だ」
    「そう言い切ってしまうと、少し違う。どこかずっと苦労はつきまとっている」
    「希望を忘れずに苦労する?」
    「それともちょっと違う。もうちょっと、あたふたしていい」

  • 正直、手稿がなければ途中で投げていた。それくらい、他の部分がぬるくてひどい。ロマンスが生まれるのは別にいいが、描き方がチープでロマンチックでも何でもない。殺人事件も結末を含めて貧相だし、もう少しハラハラドキドキできるような厳しい展開にするか、いっそのこと手稿の部分だけで物語ったほうが、何倍も読みごたえのある面白いものになったのではないか。題材や手稿の書き方、内容がとても魅力的だっただけに、他のお粗末な面がもったいなく、力の入れ具合のバランスが悪すぎると思った。

  • ローマ教会から異端派とされたカタリ派についての小説。犯罪と絡めてスリルある展開だった。11.1.10

  • 暗号をめぐるミステリー小説。

    この著者も、最初の頃は医療系の小説書いてたんだけど、最近は、まったく違うジャンルに行っちゃった。
    ただ、今も気になるから新刊出るとつい読んじゃう。

  • 読み終わって色々考えた記憶があるけれど、忘れてしまった!のでもう一度読む

  • 第二の手稿が見つかり、カタリ派の信徒や聖職者たちの悲しい過去が明らかになった。須貝たちは第二の手稿の暗号から、第三の手稿が隠されているところを探る。
     しかし、カタリ派のことを公にしたくない者によって、また殺人が起こる。
     
     中世の魔女狩りや、ユダヤ人の虐殺もこんな感じだったのだろうと思います。
     本の良いところは、難しい歴史でも面白く書かれていて理解しやすいし、そこからまた別の本を読んだり調べたりして興味が広がるところだと思いました。

  • 聖灰の暗号(上)参照。

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聖灰の暗号〈下〉の作品紹介

教会が犯した大罪が、今、暴かれる。聖者も農夫も、粛々と炎に包まれていった…抹殺された人々の声なき声、魂の呻きがよみがえる-。異端審問の真相に挑む歴史大作。

聖灰の暗号〈下〉はこんな本です

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