正岡子規

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制作 : Donald Keene  角地 幸男 
  • 新潮社 (2012年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103317081

正岡子規の感想・レビュー・書評

  • ドナルドキーンさんのことは、東日本大震災後に日本国籍を取得し、日本に永住することを決めたというニュースで知りました。
    その時にとても日本語が堪能で、日本文学に関する研究をしているアメリカ人なんだということも知りました。

    それからしばらくして、ドナルドキーンさんが正岡子規に関する本を出したというのを知り、ちょっとした驚きと興味(アメリカ人であるドナルドキーンさんがどんな風に正岡子規を捉えてるのか)があって読んでみました。

    …と言いつつ、実は訳本はニガテなので、読み始めてムリだと思ったら止めようと思ってました^^;
    でも、実際に読んでみるととても丁寧でわかりやすい内容で、意外とスラスラ読めました。
    (きっと日本語訳をしてる角地幸男さんのおかげでもあるとは思うのですが)

    正岡子規に関する本は何冊か読んでるんですが、日本人の偉い人が書いてるほうが難しい表現使ってたりするんですよね。

    私自身が俳句や短歌・詩に関して勉強不足で、全然わからない部分もあったりはしたのですが、わからない部分は軽く読み流しつつ、それでも問題なく読めました。

    今まで読んだ本で知ってるコトも多々、あるんですが、それについてもキーンさんならではの解釈で、わかりやすく書いてくれてたり、逆に全然知らなかったコトも満載で、正岡子規について知るには最適な1冊かなぁ。と思いました。

  • 正岡子規は、近代俳句の創始者で、司馬遼太郎「坂の上の雲」の主人公の一人として描かれた俳人。
    「坂の上の雲」を読むまで、正岡子規のことはほとんど知らなかった。
    学生時代に俳句の授業で「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」という句を習ったことがあるが、その句が以前の俳句と何が違っているかなど考えたこともなかった。子規の句には作者の主観の入らない素朴な印象がある。彼は従来の俳句とは違う写実的な俳句を作り、新聞に公表することで一般庶民の娯楽としての俳句を普及させた。
    病気と闘いながら創作に励んだ子規は、常に自分の残りの人生を意識しながら新たな領域を開拓した。俳句に限らず、短歌や新体詩の世界でも従来の常識に対して様々な試みを行っている。
    彼の人生を知ると、その句の意味するところがよく判る。自分の境遇を無念に思いながらも、自分の足跡を残したいという想いで生まれた句も多い。
    この本では、彼の生い立ちから死に至るまでの人生と、俳句の世界を改革した功績、代表的な著作などを中心に正岡子規とはどのような人物だったのかを考察している。
    子規の随筆(文語文)を多数紹介しており、それに現代文の翻訳もついて大変読みやすい。著者と翻訳者によるこのような配慮は、受験のためだけに俳句を勉強する人達にも、明治の日本文学と子規の人生を広く知ってもらいたいという著者の願いがあるように感じた。

  • たえず挑戦しつづけた子規の生涯を精緻にたどる本格的評伝、ついに完成! 西洋文明の衝撃により、日本の伝統文化が危機に瀕するさなか、「ホトトギス」を創刊、「写生」という新たな手法により、俳句と短歌に革命をもたらし、国民的文芸にまで高めた子規。幼いときの火事体験から、ベースボールへの熱狂、漱石との交友、蕪村の再発見、そして晩年の過酷な闘病生活まで、正岡子規評伝の決定版

  • 俳句は、誰もが学校で学んで句を詠んだことがあるし、また新聞紙上での紹介欄や専門雑誌もあり、現代でもポピュラーな詩として一定の地位を確保している。俳句が今日も衰えずにあるのは、明治期に俳句界に革命を興したと賞される主人公のおかげである、というのが定説である。本書は、子規の人生や思考をたどりながら、子規が俳句や詩と取り組んだ様を紹介している。特徴的なのは、旧仮名遣いの原文を引用したら、現代語訳をつけて読みやすくしていることだろう。角地幸男訳ってキーン氏は英語で書いたの?ってよくわからないが、それはともかく、子規の人や業績をきちんと知りたい人には、ボリュームもよくお勧めできる本である。

  • 請求記号:911.36
    資料ID:50067396
    配架場所:図書館1階西 学生選書コーナー

  • 良い本だった。

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正岡子規の作品紹介

西洋文明の衝撃により日本の伝統文化が危機に瀕するさなか、「ホトトギス」を創刊、「写生」という新たな手法で、俳句と短歌を改革し、国民的文芸にまで高めた子規。幼いときの火事体験から、最晩年の過酷な闘病生活まで丹念にたどる子規評伝の決定版。

正岡子規のKindle版

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