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楽園のカンヴァス

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著者 : 原田マハ
  • 新潮社 (2012年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103317517

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楽園のカンヴァスの感想・レビュー・書評

  • 2017.7.17
    とても良い!

  • こりゃ面白かった。アンリルソー。原田さんの本を読むと絵が観たくなる。今回もルソーが見たくなっちまったよ。

  • 初めての絵画ミステリー。新しい世界を教えてもらった感じ。ルソーだけでなく、ピカソのことも知りたくなった。

    ただ、物語の最後が少し残念だったかな。ルソーの絵が二重になっていたということが最大のオチでもよかったのになぁ、と思った。


    とにかく美術館に行きたくなった‼︎

  • 絵画やアートが好きな人にはたまらない作品。面白かった!

  • 「暗幕のゲルニカ」をオススメされたのですが見つからなかったのでこちらを借りました。そんな理由の出会いでしたがとても面白かったです。ルソーの絵画の真贋を巡るミステリーでしたが、作中作で描かれるルソーの絵に向かう情熱と、現代での織絵とティムを巡る駆け引きに引き込まれました。講評の背後に蠢く思惑は醜いものでしたが、講評の結末に明かされることには驚きましたし、良い終わり方だったなと思いました。原田さんの美術に対する思いが強く伝わってきました。絵画にもあまり明るくないので、これからもっと美術館へ行きたいです。

  • 職場のみんなを絵画に例えたら…という話題で盛り上がった時、私は『アンリ ルソー』という事になった。緻密な、それでいて妖しい感じ、だと。当時、どうせなら『クリムト』が良かったよと思っていた。でも、ルソーのことが気になってきて、画集を見たり、本を読んだり。
    『生きている』と感じられるルソーの絵に例えられて嬉しいという想いに至った。
    本書のキュレーターの講評合戦。面白く一気に読み終えた。物語半ばで、作中作の小説を誰が書いたのか分かってしまったが、それでも面白かった

    美術館に行って、一日中好きな絵を眺めたい。
    そう思わせてくれる一冊。

  • 面白い!アンリ・ルソーの傑作「夢」を巡る極上絵画ミステリー。退職後年金生活となってから1人絵に打ち込むルソー、ルソーのミューズ・ヤドヴィカ、稀代のルソー蒐集家、真贋鑑定対決を行うことになる2名のキュレーター。彼らの「絵」への情熱と不器用な生き方が交差して・・・。作家歴よりキュレーター歴が長い(Momaでの勤務歴もあり)原田マハの(たぶん)渾身の一作(原田マハはあの原田宗典の実妹らしい)。今月のダヴィンチのプラチナ小説であり、朝日の書評がよいのもむべなるかな。一気読みである。

  •  ニューヨーク近代美術館(MoMA)のアシスタント・キュレーターであるティム・ブラウンは、上司宛てに届いた伝説の美術コレクターからの謎めいた招待状を偶然手にし、身分を隠してスイスへ赴く。
     そこでティムは、MoMAが所蔵するアンリ・ルソーの『夢』と酷似した作品の鑑定を依頼される。
     ピカソなどに影響を与えたと言われるものの、生前は評価されなかったアンリ・ルソーの突如現れた”謎の未発表作品”を前にして、ティムともう一人の鑑定人、早川織絵はしのぎを削ることになる。

     高橋克彦著『写楽殺人事件』など、日本の浮世絵をテーマにした美術ミステリーは読んだことはあるが、西洋画をテーマにしたものは初めて。小説としてのストーリーに粗さは残るものの、ルソーがどんな人物でどんな生き方をしたのかを再現するミステリアスな作中作が俄然面白かった。このあたりも『写楽殺人事件』に似ている。
     カンヴァスを買う金にも困る画家が使っていたある手法が、もう一つの大きな秘密、コレクターたちが密かにこの絵を狙っている理由につながっているところなど、美術界の裏側に精通した心踊る仕掛けも楽しめた。
     ミステリーとして見た場合、本作は評価が分かれるかもしれないが、美術は作者の得意領域ということなので、もっとこのジャンルの本を書いて本領を発揮してほしい。

  • 原田さんの作品を初めて読みました。
    アンリルソーの物語を軸にして、全体のまとまりは良くできていると思いますが、題材自体の魅力を生かし切っているとは言えないかな、という印象です。
    題材に魅力があるので面白く読了できましたが、少し物足りないかな。

  • キュレイターをしていた原田マハさんだからこそ書ける作品だと思いました。ルソーや絵画に対する愛を感じます。絵画の知識がなくても興味があれば。とても楽しく読みました。

  •  アンリ・ルソーの絵画「夢」と、それに酷似した「夢を見た」。「夢を見た」は、真作なのか贋作なのか。ルソーに精通した美術監視員:早川織絵とMoMAのキュレーター:ティム・ブラウン。二人が一冊の物語を通して、絵画の真贋を審査する。

     ミステリーとまでは言い難いが、次の展開が気になり、物語に引き込まれる。美術作品も多く登場し、絵画のことが知りたくなった。美術館へ足を運びたくなった。そんな作品。

  • 画家さんのお話とか興味あったのでとっても面白かった。
    アンリルソー。
    読みながら調べてたら絵に魅力を感じた。
    やっぱりすごいひと。

    ほんのり切ない恋愛話もあったりして最後はやっぱり心あたたまるそんな話。
    大好き!

  • ニューヨーク近代美術館に所蔵されているルソーの「夢」を題材にしたミステリー。ピカソも絡んでいる。
    五年前くらいに流行った本なのかな。

    同じ作者の「暗幕のゲルニカ」が面白かったので、同じ作者の絵画物として読んでみたが、こっちの方がもっと良かった。

    最後に、あれはあの人のあれだったのかと、驚きの事実が明らかになるが、本書における最大の謎はわからないままで終わりとなった。

    一部、あれは何かの伏線ではなかったかと言及なしに終わることもあるし、主人公の女性がなぜそういうのにxxしちゃってたのかというのもあるが、まぁ、細かなこと。

    読後感は非常に気持ちが良い。本物のルソーの絵が観たくなる。

  • シヴェルニーの食卓につづき、二冊目の原田マハ。
    深い緑が印象的な「夢」を題材に、アンリ・ルソーの絵をめぐるお話でした。

    もともと美術が大好きなのですが、キュレーター目線から物語を読む、ということが新鮮でした。それも、内容としてはルソーの謎の絵画をめぐるものです。
    有名な画家の絵が今でも発見される今日、それこそ「夢」のある話です。

    この小説では、ルソーの謎に迫るためもう一つの物語を読んでいくのですが、この物語自体がとても面白く、小説の中の登場人物といっしょに「続きはどうなるんだ?」とワクワクしながらページを手繰りました。同時進行的に、ティムと織絵の物語も進み、一つの絵をめぐってさまざまな思惑が交錯していくさまが見事です。

    さらに、この物語は基本的に「回想型」になっていて、複雑な謎が面白いほど絡んできます。ティムと織絵の関係は? 「夢」はどうやって描かれたの? ティムはバレずに進められるの? いくつもの引っかかりが最終的には収束していき、爽快な読後感を味わえました。

    ミステリーとしても面白いのですが、さまざまな意味で非常に夢のある小説にしあがっていますし、美術に関心があるほどに、小説内の研究者的視点が興味深く感じられました。

  • 年末年始で読了。久々に美術館に行きたくなる。あとニューヨークとバーゼルにも。本編もよかったけど、ルソーとヤドヴィガの作中作が切なくて泣けた!

  • 岡山県の大原美術館で監視員として働く主人公・早川織絵。

    2000年。彼女の元に、新聞社の文化事業部長が訪ねてくる。ニューヨーク近代美術館から、アンリ・ルソーの名画「夢」を借りるための交渉人を依頼するためにと。しかも先方のチーフ・キュレーターからの指名だという。
    織絵にとって、17年ぶりに聞くその名前。

    舞台は、1983年夏のニューヨークへ。
    アシスタント・キュレーター、ティム・ブラウンの元に1通の封書が届く。
    ティムと一字違いの彼のボス、チーフ・キュレーター、トム・ブラウン宛と間違われたと思われるその招待状の中身に、心臓のポンプが一気に全開し、ドッドッと血液が渦を巻く。
    見たことない人生の扉が開く音がする。

    そして、舞台はスイスのバーゼルへ。

    名画をめぐって、いくつもの人生が時代を超えて巡り会う。

    1900年代初頭のパリで、そして、数十年の時を経て、絵画に情熱を注ぎ込んだ人々の魂と魂がぶつかり合う、美しい物語。

  • どんどんと読み進めるという感じではないけれど、ページをめくれば引き込まれる。

    そこに流れる時間がとても心地よい。

  • 一気読み。
    進むに連れて面白くなる話でした。

    アート界という題材も、また良いですね。

  • 芸術、特に絵画には全くもって関心のない自分がこの作品を最後まで読むことができたことに感動。むしろとても良かったと思えるほどに熱い気持ちで読了できたことに、びっくり。

    ネットで何度もピカソやアンリ・ルソーの作品を確認しながら読むほどの熱の入れよう。初めて読むジャンルだったけれどとても素敵なお話だった。
    芸術分野も悪くない!!!!

  • このようなタイプの小説は初めてで、新鮮な気持ちです。小説内の話の続きや新たにわかっていく新事実が気になり、ミステリーではないけれど一気に引き込まれました。読後感も良いですね。早速日本でルソーの作品が見られる美術館を調べてしまいました。

  • 最後まで分からなかった謎。
    本の中の物語


    不思議な空気に包まれながら最後まで読み進めた傑作

  •  残念ながら駄作。。。。とまでは言い過ぎか。
     ルソーを題材に、20世紀初頭に起こった“ぜんえい”的な動きを物語仕立てにして、知らない人、美術に関心のない人に興味を持ってもらおうとした試みとしてはありだろう。
     ただ、これをミステリーだ、謎解きだ、キュレーターの審美眼の見せどころだ、はたまた美術界の闇の部分を描いた云々というなら、はなはだ素人小説もいいところ。著者の小説は3冊目だが、毎度、脳裏に去来する“ご都合主義”が最も端的に出ている感があった。

     大筋としては、こうだ。MoMAが所蔵するルソーの『夢』。それとほぼ同じ構図、同じタッチの未発表作品の真贋を正しく判定した者に作品を譲るという大富豪。ヒントとして謎の古書を読み解く日本人美術研究員とアメリカ人キュレーターの一週間の一騎打ち!という話。
     作品紹介でも、”二人の天才画家が生涯抱えた秘密が明かされる”とか(Bookデータベース)、”傑作アートサスペンス”(作者公式サイト)と、後者のミステリー的展開を煽るが・・・。

     まずは前者的視点(絵画に興味を持ってもらおうという主旨)の作品として持ち上げておくと、ルソーが暮らした当時の時代が良くわかった。ピカソとの交流や、あの時代のパリの様子も。美術の価値観が大転換を迎える時代は刺激的だ。
    「あの頃のパリは、『ベル・エポック』などと呼ばれて、それは浮かれていたものだ。物事すべての価値観が変わる。若者は、誰もがそう信じていた。・・・・このわしも」
     あぁ、ここも蛇足なんだなあ。「…浮かれていたものだ」で止めておけば、勘のいい読者(本作品をミステリーの謎を解こうと虎視眈々と読んでいる身)なら、お、伝聞じゃない、この発言者(伝説の美術品コレクター)も当時現場にいた人物か!? じゃぁ…と推理を働かすところ。なのに、「・・・・このわしも」って、そこ、種明かし不要! 一気に稚拙な作品になってしまう。

     あ、持ち上げるんだった(汗) 映画『Foujita』で描かれていたドンちゃん騒ぎ。ひょっとしたらあれはピカソらが主催しルソーを讃えた伝説の「夜会」の様子だったのかな~。あの映画でもピカソやモディリアニ、ユトリロの姿があった。ルソーもひょっとしたら居たのかもしれない。
     本作の中でも、そんなエコール・ド・パリの時代を垣間見せてくれた(というほど、よく描けてないけど)。
     その他、ルソーの作品の数々、その作品にまつわる裏話(「詩人に霊感を与えるミューズ」のモスクワ・プーシキン美術館にあるほうは失敗作だとか)、ピカソがルソーの作品を画廊で見つける逸話、「夢」に描かれたヤドヴィガを生身の存在として活き活きと描いてあるのは、面白い創作だ。ルソーの晩年が目の前で展開されているようで楽しかった。

     20世紀初頭のそうしたパリの風景は、真贋鑑定をするための7つの章からなる物語のなかで描かれる。いいのはそこまで。
     その物語から外へ出た、1983年のお話が、なんともお粗末だ。ひとつひとつアゲツラウのも大人げないので割愛するが、意味のある伏線、現実味ある設定は、ほぼ皆無と言っていいほど。謎解きが謎解きになっていない、他作品同様に“都合よく”出てくる登場人物など、なんともお粗末。せいぜい子供向けのアニメ作品程度の仕掛けに終始しているところが、なんとも残念。
     入れ子になっている物語構成だけど、さらに当時を回顧する現代(2000年)などは蛇足もいいところ。第1章の問題がなにも解決、回収されていない。

     著者のキュレーターとしての経歴、そしてルソー愛が仇になったかな。いろんなエピソード、逸話、美術界での知識を、彼女が脳内で作り上げた理想的な物語に詰め込むだけ詰め込んだ美談にすると、こうなってしまったという作品。

     面白く興味深い知識を... 続きを読む

  • すごい。伏線を少しずつ回収しながら読み進めていったはずなのに、最後の最後、推理にも及ばなかった真実が…
    ミステリーとして、史実に忠実な参考書として、素晴らしい作品でした。

    間違いなく、読了済小説の中で五本指に入るお気に入り作品です。(一番なんて決められない)

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楽園のカンヴァスの作品紹介

ニューヨーク近代美術館の学芸員ティム・ブラウンは、スイスの大邸宅でありえない絵を目にしていた。MoMAが所蔵する、素朴派の巨匠アンリ・ルソーの大作『夢』。その名作とほぼ同じ構図、同じタッチの作が目の前にある。持ち主の大富豪は、真贋を正しく判定した者に作品を譲ると宣言、ヒントとして謎の古書を手渡した。好敵手は日本人研究者の早川織絵。リミットは七日間-。ピカソとルソー。二人の天才画家が生涯抱えた秘密が、いま、明かされる。

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