- Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103317524
感想・レビュー・書評
-
最近ハマっている原田マハさんの一冊。ピカソ。
ドラの話と瑤子の話が交互に出ている。たまに読んでいるとなんのことか分からなくなる時があるので、何回か読み直した。
2つの物語は最終的にはつながった。
キュレーターがゲルニカを展示するための物語だと思っていたが、テロに巻き込まれたり、波乱万丈な人生なことが多くあった。
最後の終わり方は自分的にはあまり読み解けない部分が多かった。奥深い詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アートに関わる人々の思いを感じられる1冊。
→https://ameblo.jp/sunnyday-tomorrow/entry-12157568283.html -
ゲルニカ自体は知っていたが、それが生まれた背景などは詳しく知らなかった。知ろうとしたこともなかった。
世界情勢がまた少しずつ変化し、戦争をしないと誓った日本でさえ不穏な空気に包まれる中、アートの力はやはり個々の人間に対して、訴えられる大きなものであると痛感した。
テロに屈しないというのはどういうことなのかを考えさせられた。 -
戦争とゲルニカ。
一度でいいからゲルニカを見てみたいと思わされる内容でした。
情熱を持って1つのことに取り組む姿勢に感銘を受けました
ただ、ショックだったことはパルドが架空の人物であったこと…リアリティがありすぎて実在する方だと思って読んでしまいました_φ(・_・
★4.2 2019/7/18
-
作者得意の、過去と未来が同時進行で繋がっていく作風。
デトロイト美術館、モダンを読んで高く評価し、いよいよゲルニカと、頁数に相当する期待を持って読んだが、物語としてのおもしろさ、新しい発見、感動はなかった。
もちろんこの本が初めてという読者も前提とされているので仕方ないが、ピカソとモマのエピソードは他の作品で既出のものばかりで、これも連載の性質上だと思うが、一冊の本の中で何度も同じ説明が繰り返されていて冗長に感じる。
マイテのくだりを中途半端に挿れて物語を悲劇的にしてしまったことも、オチも、疑問が残った。 -
ゲルニカについては、どんな絵かくらいしか知らなかったので、どこまでがフィクションか判らないが、色々とピカソとゲルニカのことが知りたくなった。そうさせる小説です。
-
2019.03.19読了。
今年2冊目。
ピカソのゲルニカ。
絵はもちろん知っていたけど、作品が生まれた背景に戦争があったなんて知らなかった。
というか興味がなかったというほうが正しい。
大人になり美術館に行くようになり、観に行けば興味が湧きその展示物や芸術家について調べたりすることもあったが、そこで止まっていた。
芸術家の生きた時代、歴史背景、人間関係、絵の歴史、知れば知るほどに面白く、のめり込んでしまった。
ピカソだからなおさらだったのかもしれない。
絵筆一本で戦ったピカソ。
ゲルニカ実際に見てみたいなぁ。
ドラのピカソに対する気持ちも痛いほどわかり、切なかった。
天才と付き合ったことはないけれどw
-
アートに一体何が出きるのか?過去のピカソの人生と現代のキュレーターの人生をうまく融合している。テーマは戦争、いや平和。甘っちょろいけど、納得の結末。楽しめた。
そのゲルニカのタペストリーが群馬にあるなんて知らなかった。
https://www.bookbang.jp/review/article/512674 -
絵画が好きで、数年前の出張のお供に著者の「いちまいの絵」を購入。そこから彼女の絵画小説という世界に引き込まれてしまい、「キャンバスの楽園」に続いて本著も読了しました。
ピカソは1973年没なので、歴史的な著名画家の中ではかなり最近まで生きていたことになるが、二度の大戦が作風にも影響を及ぼしており、時代の変遷や恋人、パトロンが作品にどう関係してきているのかが小説として美しく描かれている。
個人的には、ピカソという人物を美術史で勉強するくらいなら、このような小説で流れを掴む方が分かりやすいと思った。 -
アートは楽しむだけじゃなくて、とても強い力とメッセージを持っている、ということを実感した。
あつあつのトルティージャが食べたくなった。