東京少年

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著者 : 小林信彦
  • 新潮社 (2005年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103318262

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東京少年の感想・レビュー・書評

  • 『流される』『日本橋バビロン』と、遡るように読んで、やっと『東京少年』。あとに出た2作に比べると、土地への細かな言及は少なく、疎開時の経験がのびのび書かれていると感じた。
    心苦しくなる場面もあったが、小林信彦さんのうまい距離感を持った描写のおかげで、穏やかに読むことが出来たと思う。東京から離れた東京少年をなぞり出した一作。

  • 太平洋戦争の戦時下の軍国少年達の日々を描いた作品。何処かのPR誌で連載されていたモノの完本。小林信彦を読むのは小学校のオヨヨ大統領シリーズ以来、本当に久々でした。

  • ◎ぼくにとって、<集団疎開>は…略…戦争そのものであった
    ◎自伝的小説ではあるが、自伝ではない
    ◎一人の少年が戦争末期、敗戦の激動期に、何を考えて生きたかが、作品のテーマ…略…少年の内面の戸惑い以外を書くつもりはなかった
    〜あとがきより〜

    あとがきで著者が語るように、少年の内面の戸惑い以外は書かれていない。
    特に抑揚もなく、映画『少年時代』のような黄昏た物語を想像していた分、肩透かしをくらったようである。
    しかし、国民学校6年生が疎開先で考え、感じたことが率直に語られていて、その時代を追体験しながら読むのは楽しかった。

    真珠湾攻撃で『もやもや』が消え、東京大空襲で疎開引揚が伸びてがっかりし、新たな疎開先で敗戦を迎えて自分が信じた『日本の正義』を疑い、帰京を熱望して父親と遣り合う。

    私が体験し得ない、先の『戦争』が、ここにはしっかりとあった。

  • 小林信彦自身の疎開体験を綴っている。子供にとって突然訪れた悲しい日常が記録されている。実際はもっと酷かっただろうことは想像できるが、この話がピンとこないような若者に、はたして響くのか?空しい(汗)。

  • 疎開の様子がよく分かる。読みながら、向田邦子「字のないはがき」を思い出していました。自伝的小説。

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