義烈千秋 天狗党西へ

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著者 : 伊東潤
  • 新潮社 (2012年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103318514

義烈千秋 天狗党西への感想・レビュー・書評

  • 水戸の内戦の不条理があらわれた逃避行の虚しさ。最後は感極まる。

  • 幕末において維新の原動力ともいえる水戸学は、太平の世が動き始めるとき、水戸藩主烈公斉昭が身分を問わず学問を奨励して普及していった。外国の侵出により貧困に喘ぐ人々、国を憂い攘夷を志し決起したのが、水戸学に学んだ下級武士や平民で構成された天狗党だった。しかし、有力な指導者がなく、幕府や藩内の派閥抗争、運や時流にのまれ、尊皇敬幕がいつしか幕敵となり、倒幕側へと変質していく。政局の中心である京都から離れ、悲惨な結末に生き残った者も少なく、維新の礎となり歴史に埋もれていった天狗党の顛末。

  • 朝井まかて「恋歌」と同様、天狗党の乱を描いたもので、恋歌が女達の目線なら、こちらは実際に西上した藤田小四郎を中心とした男達の目線となる。

    恋歌を読んで既に感じていたが、尊皇攘夷で知られる水戸藩が、藩を真っ二つにした大規模な内乱を起こしていたことと、会津同様の悲劇に改めて驚かされ、かつ目頭が熱くなる。

    追う者追われる者、双方に大義名分はあるので良いも悪いもないが、そんな中で、能力はあろうが、保身しか考えない無責任な男として描かれる徳川慶喜が逆に印象的だ。

    ほんの少し気になるとすれば「王になろうとした男」でも感じたが、この作者は結構ifを多用するなと、言い換えればタラレバを挟んで来るのがちょっとしつこいなと。

    ただ作者の意を借りて思うのは、もし最後まで幕府に歯向かうことのなかった天狗党が、途中で倒幕に傾いていたとしたらどうなっていただろうか。

  • かなりマニアックで馴染み難かった。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/11912386.html

  • 蜂起当初から、破滅は見えていたのか?
    それを心得て、この国のために、という一心での結成だったからこそ「義烈」という言葉が、タイトルにあるのか。

    藩論・情勢・内紛。
    とにかく、周囲に振り回されたという印象。

    水戸という場所も、破滅の原因?

    水戸藩の尊皇攘夷の空気が、天狗党蜂起の根源にはあるのだけど。
    水戸藩と京都の、地理的距離が一番の原因なのかな、と。

    遠い。

  • 天狗党の知識が無いと全く読みづらい。激派、潮来派、鎮派、筑波勢、大発勢、本国寺派とまだまだあったが、主人公が何処に属しているのか、誰が体制派なのか、何処が尊王攘夷派なのか、物凄く判りにくい。最初は一々ページを繰って確認していたが、途中から面倒臭くなって止めた。概して歴史物は好きな方なんだが最後まで物語に入り込む事が出来なかった。

  • 突き通さないといけない信念がある。
    間違っていると分かっても引き返せない時もある。
    そして、やりきった時にこそ出来る決断がある。

    理屈や損得では語れない「義」がそこにある。

  • ★4.5
    天狗党の筑波挙兵から敦賀での処刑までを日を追って記述。
    細部にミスのあることや、まったく基礎知識のない人には理解しにくい部分があるのが残念。

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義烈千秋 天狗党西への作品紹介

攘夷か、開国か。困窮する故郷のために男たちは、結集した!幕末最大の悲劇「天狗党事件」を描ききる歴史巨編。

義烈千秋 天狗党西へはこんな本です

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