とうへんぼくで、ばかったれ

  • 280人登録
  • 3.26評価
    • (11)
    • (36)
    • (59)
    • (17)
    • (4)
  • 62レビュー
著者 : 朝倉かすみ
  • 新潮社 (2012年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103323419

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

とうへんぼくで、ばかったれの感想・レビュー・書評

  • さわやかで良い人そうだが、今一つ食指が動かないタイプの男性をほんとうまく描いているわ。
    この温度のなさ感!私なんかいてもいなくてもあまり変わらないんじゃ?と気づかせてしまう、どうしようもなさ。
    エノモトでもイノマタでもない「エノマタ」さんならしようがないか。

    その辺に転がっている困った話をこんなに上手に文字にしてくれたーというすっきり感で読後さわやかでした。

  • 一目惚れの恋の行方にまつわる小さな"あるある"と大きい"わかるわかる"がぎっしり詰まってる…だけでなく、適齢期を過ぎてまだひとりでいる"とうへんぼくでばかったれ"ぶりも詰まっていて、なんか俺、耳いたい。

  • 著者の作品は初めて。引用で残したくなる、好きな表現が多かった。読み始めは、外れかなと思ったけど、「寝よだれ」あたりから一気に引きこまれて読んだ。
    エノマタさんは最後まで片仮名の「エノマタ」さん。そんな距離感というか、なんというか…読後感は個人的にはどんよりした気分になってしまったような。
    主人公と前田との掛け合いはとっても好き。絶妙なバランスが爽快。
    50代の著者が20代の女の子を書くと、こんな感じなのかー、と新鮮だった。他の作品もぜひ読んでみたい。

  • 吉田と前田のなんでもない会話にいっぱい笑わせられた。
    こういう脱力系の文章も読んでて楽しい。
    犬の名前「前田浅丘」には爆笑!

  • 一目惚れは生産性が低い。ってことがわかりました。サブキャラがどいつもこいつもいい感じにステキ。

  • あぁ、そうよそうよ、朝倉さんのこういう小説が読みたかったのよ、と思いながら読んだ。

    ちょっと、というかかなり不器用な女の子の、ちょっと、というかかなりいびつだけどまっすぐな恋のお話で。
    描き方によってはものすごく痛いお話になるところを朝倉さんの軽やかな筆のおかげでくすくすのちしおしおというとても味わいの深い読み応え。

    登場人物すべてが「生きること」に関して淡白なんですよね。執着がないというか。その淡白さがエキセントリックな内容を中和している、といおうか。

    なにはともあれ、私は前田が好きだ。吉田と前田の距離感が心地よくて。思わず「仲間にいれてくれ」と言いたくなる。

    白アサクラでも黒アサクラでもない、ネズミアサクラな世界を堪能。

  • うーむ、私にはちょっと合わなかったなぁ。ストーリーはおもしろかったんだけど、乾きすぎてるというか、登場人物に魅力を感じなかった。
    ほとんど一目惚れの人をストーカー紛いの行為をして追いかけ、付き合うとこまでいったけど…。そんなお話。

  • 初めて深い仲になった若い彼女の必死さと現状がそこそこ楽しい中年男子の恋愛テンポの違い、文化のすれ違いからの小さな棘がリアルに描かれている。最初と最後のみ中年男子目線なのも種明し的でまとまりと後味がいい。
    こういうものなのかもなーと、じんわり来る。
    心を開かない人の目をインコの目と例える所がツボ。

  • 札幌育ち、見てくれ良好、二十三歳、生娘の、吉田が恋に落ちた模様です。
    吉田は独身の冴えない四十男に、ひとめぼれしました。
    待ち伏せ、尾行で情報収集後、男を追いかけ上京します。
    ストーカー? いえ、違います。
    「会いたい」と「知りたい」と「欲しい」で胸がいっぱい、ただ「好き」なだけなのです。
    問題は、男が吉田を知らない、ということ――。
    (アマゾンより引用)

    目次見たとき短編なのかと思ったけど違くて、まぁまぁ面白かった。
    男の人の気持ちが最後までつかめなかったけど、どうだったんだろう??

  • 札幌の仕事関係でエノマタさんに一目惚れした吉田は
    彼を追うために上京して、恋に生きた2年間。

    彼の生活圏内をうろついて徹底調査のすえ
    喫茶店のバイトから偶然を装って、運良くエノマタさんに接近することが出来た。

    40代独身のエノマタさんは、優しいけれど、男友達との付き合い優先だし、会うときはいつも彼の都合のいい日で場所は家ばかり
    お金があまりない状況が見え見えで、家には昔の女の影なのか、ロココ調とキティちゃんグッズで溢れている。

    だけど吉田にとってエノマタさんは最愛の人で
    大好きな人だった。

    親戚のおばさんみたいな前田。
    つねに誰かに依存していないとならないりえぽん。
    友人たちと一緒に成長していった20代。

    エノマタさんは独身生活に慣れすぎて、
    誰かとの将来を想像したり優先することなんて眼中にないぼんやり男なんだけど
    20代の免疫力のない若い吉田だからこそ、年上の彼のぼんやりが優しさに見えて、惚れたのかもしれない。

    だけど、切なかった。
    別れはどんな別れでもつらい。
    著者の話は年を重ねるごとに面白く感じるー。
    吉田がんばれ)^o^(

  •  少し大袈裟に言うと一冊を通して自分の恋愛の一部始終を見ているような、「吉田さん=自分」と錯覚するような、そんな感覚がずっとあって、かなり共感度の高い小説だった。恋愛中のものの考え方が似すぎていて胸が痛い。思い込みの激しさと盲目っぷり、一途とストーカーの境界線をふらふらさ迷いながら発揮する行動力。相手のことはもちろん好きなのだけど、結局は恋に恋する部分が多かったり、相手の像を自分の中で確立させすぎたりしてるんだろうなぁと吉田さんを見れば分かるのに、吉田さんと全く同じ道を辿ってしまうのはなぜだろう。

  • 吉田と前田のやりとりがおおしろくてにやにやしながら読んでしまった
    吉田の気持ちはわかる

  • 20代前半の女性《吉田》が、
    男性《エノマタさん》に一目惚れして
    その男性を追っかけて北海道から東京に上京してくるというお話。

    エノマタさんの職場の近くの喫茶店でアルバイトをし、住んでるマンションの近くに【お勤め】と称してたたずみ、遠くからエノマタさんをみるという、ストーカー行為をおこなう吉田。

    ストーカー行為だし、何ひとつとっても怖いのに。なんともおかしくて笑える。行動にうつすかは別にして、好きな人のことを知りたい会いたいと思う気持ちはわからなくはない。笑

    吉田の短大時代の親友、前田。
    前田のキャラもいい!
    バイト先で知りあったりえぽん。


    とにかく、出てくるキャラが濃いw


    思わず笑ってしまうシーンたくさんあります。
    オススメです。

  • 登場人物に妙な違和感を感じて、
    物語の出だしでつっかえてしまったのですが、
    最後まで読むとその違和感の正体もわかります。
    ちょっと読みにくいかなと感じたのは最初の一章だけで、
    加速度的にページをめくる手が止められなくなりました。
    そう、確かに恋ってこんなんだったよなぁ・・・
    (もう忘れちゃったけどね・・・(-_-;)フッ)

    登場するのは、あらゆる知恵と勇気を絞りだして
    恋を成就させようとする女子と
    努力や貪欲と言う言葉から、最も遠い位置にいるような
    いわゆる草食系男子。
    (男子と言ってももう40過ぎなのだが。。。)
    なんだか、やるせないくらい噛みあわない二人の恋愛の行方、
    ぜひ読んでみて下さい。

  • どうしようもなく人を好きになるってこういうことかもしれない。山崎まさよしの「いつでも捜しているよ、どっかで君の姿を」って歌詞でも同じことを感じた。見つけたからって何ができる訳でもないけど気がつくと捜してる。だから吉田苑美はとてもいい人だと思う。確かに生身の相手は想像してた相手とは違うんだよね、当たり前だけど。それでも迷わず飛び込んだ吉田はいい!その先のことなんて誰にもわからないんだし。

  •  吉田のストーカーぶりが面白かったです。笑 完璧ストーカー行為をしているのに、ストーカーだとは思っていない吉田に笑える。。。

  • こういうジャンルだと、今日まちこさんの「みかこさん」の方がいいな。

  • 何かエノマタさんに苛々した
    わたし最近、本読んでると登場人物に本気で苛々してしまい…無心になり読書、が好きなのにどうして本からもストレスを…←

    エノマタさんもだけど、みっちゃんも!もっと言えばえりぽんもね←
    くそ、思い出しても何かイラつくわ

    枇杷介
    枇杷介は一瞬しか出てこなかったせいか、癒されましたね、うん

    ばかったれめ

  • 女の人ってわからないなぁっていう
    呟きで始まり、ぼやきで終わるって感じ。
    りえぽんの顔がdビデオの美少女になってしまう。

  • 40代独身男エノマタさんにひとめぼれした、23歳吉田。どうしてこの本を読もうとしたのか覚えていないけど、たぶん、読売新聞で紹介されていたのだと思う。はじめはつまらないかなーと思ったが、吉田の友達の前田やりえぽん、エノマタさんのいとこのみっちゃんも面白くてなんとなく最後まで読んでしまった。とうへんぼく(唐変木)=(遣唐使が持ち帰った変な木から)偏屈な人や一風変わった人、気の利かない人のこと。

  • 最後まで、全然わかってないんだもん。
    でも、好きだな。
    こういう話。

  • 好きになった男を追って、北海道から東京まで追いかけて行った娘の話。好きということを相手にも告げず、無鉄砲にその男を追いかけ、ストーカーまがいの行動で相手の日常を観察し、偶然の出会いを装ってその男と結ばれたけれど、結局は別れることになるという、どこにでもありそうな話。女性は男性よりも、好きな部類の話かもしれない。

  • 好きの要素は「知りたい」「そばにいたい」
    これが突き詰めるとストーカー?!
    はっきりした顔立ちで、結構いいと言われる20代のオナゴが
    本気で好きになったのはリストラされた40過ぎの独身男
    で、ストーカーするのが、女性側
    ストーカーされて気づいていないのが男性
    でも、周囲の人は気づいていて…
    というお話です。
    ストーカー自体は異常だろ?!
    というのを置いたら(置いちゃいかんか?)
    出てくる人は、皆、結構まとも。
    一人じゃ寂しい。かといって、相手に全面合わせるのも無理。
    そんな人たちが恋に落ちると・・・
    主人公以外の恋模様も綴られますが、皆、自分が思っている予想外の相手に恋して、苦しくて夢中になったりします。
    そこが、恋なんだなぁーって思います。
    主人公は付き合い始めますが、本来付き合ってからがお話のスタートなのに、付き合いだしてから、双六の上がり気分というオナゴの気持ちも何となく分かるような気がします。
    スタートラインに立つ前に全力投球する就活のような・・・

  • 出だしのところで入っていけなく読んだので…
    2013.5.11

  • 「他に誰がいる」の時も思ったけど共感できるストーカー気質の描写。

    りえぽんとかエノマタさんとか私とは違うタイプの人ってこういう思考回路なのか・・・。前田と吉田の掛け合いの言葉のセンスが良い。

    最初の方、登場人物の性別が把握しにくかった。でも性別が全くわからない小説もおもしろいかもなぁ~

全62件中 1 - 25件を表示

とうへんぼくで、ばかったれに関連する談話室の質問

とうへんぼくで、ばかったれを本棚に「読みたい」で登録しているひと

とうへんぼくで、ばかったれを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

とうへんぼくで、ばかったれを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

とうへんぼくで、ばかったれの作品紹介

吉田は独身の冴えない四十男に、ひとめぼれしました。待ち伏せ、尾行で情報収集後、男を追いかけ上京します。ストーカー?いえ、違います。「会いたい」と「知りたい」と「欲しい」で胸がいっぱい、ただ「好き」なだけなのです。問題は、男が吉田を知らない、ということ――。
愛嬌と軽やかさに満ちた、著者一年半ぶりの新作。

とうへんぼくで、ばかったれはこんな本です

ツイートする