乙女の家

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著者 : 朝倉かすみ
  • 新潮社 (2015年2月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103323426

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乙女の家の感想・レビュー・書評

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  • 「ああ朝倉さんの文体だな」と思いました。朝倉さんの文体は誰とも似ていないといつも思います。朝倉さんの味わい深いちょっとひねりの入ったような文体が好きです。

    ストーリーは結局面白かったのですがあんまり興味の持てる話ではなくて、入っていくまでにちょっと時間がかかりました。
    女4世代のキャラが強烈だったせいかなぁ(笑)あと高橋さんも。
    途中ちょっとだれてるような感じがありました。この厚みでなくても良かったんでは、と感じました。

    で、この話どうまとまるのかな、と思ったら面白い所で収めましたね。
    若菜ちゃんのような高校生がいるかなぁ…と思いましたが、こんな子がいたら人生を応援したくなるでしょうね。
    どなたかも書かれてましたが、「男子」はあんまり興味を惹かれない話かも。これは確かに「乙女」の読み物ですね。

  • 主人公は学校ヒエラルキーで中の上(その学校そのものも偏差値53とかで中の上らしい。)を自認する高校二年生女子・若竹若菜。

    自分と似た“階層”に属する友だち3人と作る緩い仲間関係にそんなに不満はないけれど、同時に、なんか違う、とも。

    そんな若菜がどうしても気になる図書委員の高橋さん。笑っちゃうくらいの“見た目文学少女”で、その彼女が貸してくれた本は太宰治の「人間失格」と来る。

    この小説の冒頭からして、その「人間失格」をお手本にして若菜が書いた小説とも手記ともつかない

    うっかりした生涯を送ってきました。
    自分には、女子高校生の生活というものが、見当つかないのです。
    自分は日本中どこにでもある地方都市に生まれましたので、ドン・キホーテをはじめて見たのは、よほど大きくなってからでした。


    なんだもの。(#^.^#)(#^.^#)

    本を返しながら若菜は高橋さんに「ワザ、ワザ」とささやき、それ以降、若菜は彼女から“竹一”と呼称されてしまうわけなのだけど、往年の(大汗)太宰信者にはなんとも痛面白い展開&文運びで、うん、とっても気に入ってしまった次第です。

    自分のキャラを模索する平凡な主人公、というのはこれまでにも腐るほど(失礼!)あったテーマだと思うし、そこに出てくる脇の人たちが魅力的だったり面白かったりとなると、結局主人公だけが無色透明&優柔不断な傍観者という位置付けもまたよくあるパターンで、最初、このお話は高橋さんを見つめる、あるいは振り回される若菜、という話かな、と思ったのですが、読み進むうちに、確かに高橋さんは自ら見事に作り上げた強烈文学少女キャラながら、若菜もいやいや、たいしたもんですよ、と。(嬉・嬉)

    しかも、若菜の家は、それぞれの事情でシングルマザーになった曾祖母・祖母、また、家を出はしたけれど若菜の母との約束(契約?)で毎日夕食だけは食べにくる父、というこれまたみんな非常~~に強烈な(ゴメン、このフレーズが頻発だけど、ホントにそうなので許してほしい。)メンバー、その上に受験生の弟もなかなかヤルんですよ。(#^.^#)

    若菜が高橋さんの“竹一”としてあれこれ動いたり、考えたり、また家族の中でも、自分のこと、それぞれの家族のこと、をぐるぐると考えているその心の動きや行動がホントに面白い。

    文学好き=太宰好き という公式が滑稽ながら優しく描かれている面も、あはは・・・と笑える今の自分が嬉しかったりもして。

    会話の妙や、ぐるぐる回りながらいい着地点を見つける(少なくとも見つけそうになる)若菜の頭の中の思考も読んでいてとても楽しい。

    朝倉さんの今までの作品の中で一番好きです。(#^.^#)

  • この著者はセンスがあるなーと何度も思わせてくれる。いつも。笑いのセンスがいいよね。出来心から高校二年生ふたりが家出してヤンキーに絡まれた時に語り手がいう
    初代ロイヤルストレートフラッシュ総長の身内のものさ
    は衝撃だった。なんだろ、昭和な感じ、そして厨二病ならぬ高2病感、大好き。高校生の時ってこういう無駄なこと企んだり試みたり、無駄にドキドキして心配になったりね。なんか懐かしくなった。
    乙女の家、祖祖母、祖母、母とシングルマザー家系で生まれ育った語り手のちょっと偏屈な青春ストーリー。面白かったです。けど少し長くてだれたかな。

  • 自分探し中のJKの物語。
    何かと「言葉」で定義したがる難しい性格なんだけど、周りの人たちの協力もあって、うまいこと回ってる。
    脱線物語が長く、もうちょっと短縮すれば読みやすく、もっと面白いのにと思った。

  • 内縁、未婚、別居
    それぞれの理由でシングルマザーとなった曾祖母、祖母、母。
    毎日夕飯だけ食べにやってくる父。多感な弟。
    そして自分のキャラを確立させようと模索する若菜。
    モヤモヤしつつもどこか俯瞰で眺めていたり
    かと思えばやたら近目だったり
    まさに乙女な中高生時代を思い起こさせる。

    【図書館・初読・4/6読了】

  • う~ん。

  • 面白すぎて…

  • 若菜17歳。
    青春真っ最中の女子高生と、三世代女系のてんやわんやの家族の物語。
    内縁関係を貫いた曾祖母、族のヘッドの子どもを高校生で産んだシングルマザーの祖母、普通の家庭を夢見たのに別居中の母、そして自分のキャラを探して迷走中の娘の若菜。
    強烈な祖母らに煽られつつも、友の恋をアシスト、祖父母の仲も取り持ち大活躍の若菜と、それを見守る家族。
    それぞれに、幸せはやって来るのか……。
    (アマゾンより引用)

    この祖母が好きだなぁ(*´艸`)
    お母さんもお父さんも好きじゃない(;・д・)
    私だったら二人共と口きかなくなるかも(笑)

  • 主人公女子高生のその世代独特の心情を丁寧に描いた作品だというのは分かる。
    曾祖母、祖母、母、主人公と女性4代を描くことで、子育て環境がいかに大事か、そこは遺伝より大きく人格形成に影響していることも分かる。
    読みこめばきっと面白くなるに違いないだろうし、こういう小説がオモロいのも分かる。

    けど、いかんせん寄り道がひどい。少女の心のなかってこういう寄り道ばかりなんだろうし、そこをリアルに描いたっていうことなんだろう。
    でも、こうも頻繁に変調・変調が続くと、読み手としてリズムに乗れないのだ。
    合う人には合うんだろう、タイミングもあるのかも知れない、けどちょっと俺は苦戦したな

  • 主人公の女子高校生は、自分を模索しているが、後半では、魅力的な脇役を模索しているのが面白い(主人公なのに)…とにかく主人公の頭の中がだだ漏れでグルグルしていて一場面一場面が長く、ゆるい表現に真摯な部分がチラホラあり、作者の持ち味だなぁと感じる。昭和感ネタが満載なのも。

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乙女の家の作品紹介

若菜17歳。青春真っ最中の女子高生と、三世代女系のてんやわんやの家族の物語。内縁関係を貫いた曾祖母、族のヘッドの子どもを高校生で産んだシングルマザーの祖母、普通の家庭を夢見たのに別居中の母、そして自分のキャラを探して迷走中の娘の若菜。強烈な祖母らに煽られつつも、友の恋をアシスト、祖父母の仲も取り持ち大活躍の若菜と、それを見守る家族。それぞれに、幸せはやって来るのか……。

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