- Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103323426
感想・レビュー・書評
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主人公の女子高校生は、自分を模索しているが、後半では、魅力的な脇役を模索しているのが面白い(主人公なのに)…とにかく主人公の頭の中がだだ漏れでグルグルしていて一場面一場面が長く、ゆるい表現に真摯な部分がチラホラあり、作者の持ち味だなぁと感じる。昭和感ネタが満載なのも。
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シングルマザーばかりの家に住む女子高生の若菜が主人公の家族小説。
曾祖母(78)、祖母(58)、母(42)、若菜(17)そして弟の誉(14)の5人家族。
別居中の父が毎日ご飯を食べに来るちょっと変わった家族構成です。
4世代の乙女たちはそれぞれがその時代の持ちネタギャグを披露し、好きなジャニーズもいろいろで面白かったです。
若菜の友人の高橋さんは妙に昭和でいいキャラでした。 -
文学の中で人生を思い悩むのは、男子の専売特許だと私は思っていた。
それにしても、この本に出てくる彼女たちは、どれだけ豊かにユーモアたっぷりに思い悩むのだろう。そして高橋さんのキャラクターがとてつも なく脇が甘い! とてもキュートである。彼女が美少女である意味がさっぱり分からない位、中身だけで面白い。そして若菜もいいなぁ……。
これは絶対に再読しようと思った。
そして男性が読んで面白いものかどうか分からないけど、オススメである。 -
若菜と母、祖母、曾祖母
それぞれのキャラが強烈で
設定だけで楽しそう、と期待して
読み始めたのだけど
結局ほとんどが若菜と高橋さんの
ぐちゃぐちゃした心理描写で
正直しんどかった。
せっかくの設定がもったいない。 -
2015.6.3.未婚の母の祖祖母、16で母を生んだ祖母、そんな中、普通の家庭を築きたいと思い、主人公若菜と誉の一男一女をもうけながら夫と別居することになった母。そんな女系家族で育ち、肥大化した自意識を持つ友人高橋との会話を楽しむ若菜の成長。やりとりは面白かったものの、全体として何が言いたいのかわからなかった。
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物語に入ってゆけるまでに時間が掛かった。まず、主人公たる女子高生。今の女子高生ってこんな?(いや違うのでは)という疑念。そしてこの女子高生とその母、祖母、曾祖母までを含めての『乙女の家』ではあるものの、特に祖母のキャラクター「長い茶髪の元ツッパリ(還暦間近)」への強烈な違和感。恐らく計算としてはギリギリ合わせてるんだろうし、もしかすると若菜(主人公)の母親と同年代の自分として、なんとなく認めたくないだけかもしれないけど(笑)
青春真っ只中の若菜が様々な事柄を思い考え自分というものを知って行く、切り拓いて行く過程は描けていたと思うけど、全体的にいささか現実味がない。新聞小説だったようなので、諸々の制約?があって冗長気味だったのかなとも思った。 -
曾祖母、祖母、母、娘。
これだけいれば、あとは時々男がいる程度でいいのかな。(とは言っても、存在感の薄い男たちが存在感を出していますが)