その名もエスペランサ

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著者 : 徳永圭
  • 新潮社 (2014年3月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103323822

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その名もエスペランサの感想・レビュー・書評

  • 英文事務のはずが、自動車部品メーカーで部品係も兼務することになってしまった派遣社員・苑子が主人公のお仕事小説。
    頑固な性格ゆえぶち当たる壁、揺れ動く心境が痛々しく刺さる。でも、周囲の人と衝突しながら、支えられながらどんどん成長していく姿が晴れやか。スッキリ清々しい読後感でした。
    自動車部品メーカーの仕事を垣間見れ、面白かった。

  • 新しい職場は地味な部品係。最初の約束とは違うじゃないと思いながらも真面目に取り組む苑子。仕事のデキる人は畑違いの仕事でも優秀なんだな。うらやましい。

    仕事は完璧にしたい苑子、ヘラヘラしているけど柔軟な作田、足を使え体を動かせという鬼塚、仕事に対する信念がそれぞれにあって、興味深かった。

    自分の希望する仕事内容とは少し違ったけれど、契約延長するくらい居心地の良い、しかも自宅から近い職場が見つかってラッキーだったよね。

  • 読後感は良
    ただ「お仕事小説を超えた生き方小説」とあるけど、そこまででもないような。
    イマイチのめり込めなかったような。シンクロ率70%くらいだったかも。

  • きんもちいーい!


    爽快、さっぱり、わかりやすい。

    帯にはお仕事小説を超えた生き方小説、とあって、いやでも、そんなことさえ考えなくていいんじゃないのかな。

    とにかく、感じいい。
    作者の人がきっと、素直でまっすぐなんじゃないのかな、とさえおもう。
    奥田英朗、荻原浩あたりのお仕事小説の爽やかさと、宮藤官九郎あたりのチームワークとかがいい感じに混ざって、最高に後味のいい読後感に仕上がってます。

    会社勤めをしてるとわかる。派遣を選択した矜恃、でも揺れる気持ち、派遣にプライドがあるほど正社員とは線を引き、だけどときどき沸き起こる仕事の姿勢への疑問や、自分の立場への不安感。

    さらに工場、というすこし特殊な環境だからこそ、この規模で多くのファクターをいれて小説が仕上がったのだとおもう。部署ごとの確執、本社と支社、男尊女卑思想、システムの変更、コミュニケーションエラー、社内恋愛、仕事と結婚、などなど。
    欲を言えばもう少し主人公に海外とのやりとりをさせてあげて、国ごとに違うカルチャーギャップとかもいれてもよかったのでは、とおもう。町工場とのやりとりが、ビビッドであまりにリアルだったので、ちょっと欲張って。

    赤毛のアン的なストーリーは苦手なのだけど、それでもこの本が読めたのは、工場(調達)やメカニックなど、ディテールへのこだわりがしっかりしてたからだとおもう。なくてもいいのかもしれないけれど、それがあったからこの小説には、単なる小綺麗なオフィスラブアンド奮闘記以上の芯のようなものがうまれたのではないかな、と。

    奥田英朗の『マドンナ』『ガール』や、荻原浩のユニバーサル広告社シリーズ、もしかしたら少しだけ、五十嵐貴久の『年下の男の子』『ウエディング・ベル』がすきなひとならたぶん、楽しめること請け合い。春のぽわっとした陽気にあった、作品です。

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その名もエスペランサの作品紹介

目指すは「派遣のプロ」。しかし今度の職場もハズレ……? ボイルドエッグズ新人賞作家が放つ、お仕事小説より深い「生き方小説」。本郷苑子29歳、黒縁めがね、生マジメ、独り暮らし、日課は通い猫のエサやり。前の職場で受難、三ヶ月ぶりの新たな派遣先は……英文事務のはずが、作業服で部品係とトラブル処理班も兼務、しかもチャラ男に仙人、いびりの鬼がいた。こんなエンジン工場から「希望」は生まれるのか? 大注目『片桐酒店の副業』の新鋭の傑作長篇。

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