流転の海〈第1部〉

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著者 : 宮本輝
  • 新潮社 (1992年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103325079

流転の海〈第1部〉の感想・レビュー・書評

  • おもしろくて、つい毎日夜更かししてしまった。熊吾が人生をどう切り開いていくか、興味がつきず第1部をいつもより早いペースで読みきった。長編大作だが、最後までわくわくしながら読めそうなきがする。

  • 第二次大戦前には、大きな会社を運営していた豪快な男が、戦争後の荒廃期、混乱期に再出発して行く話の序章らしい。
    が既に7巻も出版されているうちの第一巻を読み終えただけなので、これからどうなるのか楽しみだ。

  • あまりの長編ゆえに手が出なかったんですが、読んでみました。面白い。主人公の強さ・脆さ・理不尽さ。人間臭い。2部以降を読むのが楽しみです。

  • あくの強い人物、熊吾。現代に居たら煙たがられるであろう性格も、戦後のゼロからスタートという状況であれば、この位の勢いがなければ、と思わせる。
    あっという間に読めた。2部以降も読んでみようと思う。

  • 戦後を力強く生き抜いた男の話。
    現代の若者にはあまり見ないタイプ、引力の、強い人。
    竹井さんと重なる。

  •  戦後の復興の時代に生きる人々を、一人の事業家の人生と、その周囲の人間模様を通じて描き出す一冊。

     読み終わったとき、「あぁ本当に素晴らしい本を読んでしまった」という深い感動が湧き上がった。

     一人ひとりの人間の中にある、高潔さと醜さ、力強さとひ弱さ、そう、誰しもが持っている多面性がリアルにあぶり出される。

     そしてまた描かれるのは、あらがえぬ運命の力。
    主要人物の誰もが、客観的には戦争等の被害者でありながら、運命という言葉のもとに、加害者的な罪の意識を背負っているのだ。

     人生とは悲しみだなぁと思わされる反面、また、人間とは、ものすごく強い生命力を宿しているたくましい存在なのだと思い知らされる。

     最後の一段落を読んだ時、文章から連想される情景と、その情景の下に流れる本質との間で、心が震えた。

     生きる、ということがどっしりと迫ってくる。
    私が最も好きな本のうちの一冊です。

  • 私にとって初めて読む宮本輝作品。
    他の本の広告に「戦中、戦後を波乱に生きる父子の物語」とあったので、昭和初期好きとして興味をもった。
    大阪であまりガラの良くない話で好みではないのだけど、するすると
    読み進められた。

  • 和民社長の美樹氏が朝日新聞にて進めていたので読んでみた。

    戦後の焼け野原の中、立ち向かう松坂熊吾が
    荒々しくも繊細な部分、潔さなどに引かれていく。

    今後が楽しみな作品である。

  • 第1部という表紙をあんまり気にしないで借りてきました。見てみると第6部まででているようで、次は一気に借りてこようかな。松阪熊吾は、きっと実際にあったら嫌な人間だと感じるんだろうなと思いつつ、本の中で読んでる分には剛毅で面白いです。

  • 舞台は第二次世界大戦後の大阪。自動車部品の商社を経営する、聡明で豪快でありながら心の小さい部分も併せ持つ松坂熊吾が、五十才にしてなかば諦めていた息子伸二を授かるところから物語が始まる。戦争、家族、仕事仲間、それぞれの記憶を回想しつつ、皆抱えた物に翻弄されながら戦争の混乱の中を生きていく様が綴られる。
     嗅いだことの無い戦後の香りを感じることができる。そしてぽつぽつと熊吾の口から発せられる警句は印象的だった。戦後の混乱時に活躍する彼らの行動に、共感ではなく憧れを感じた。読後感も意外とすっきりだった。うまく言えないけど、今・この時に読んでよかった、と読んでいる最中から感じた。どうやら6部まで出ており、宮本輝の自伝的な部分があるらしい。また、時間があるときに続きを読んでみたいと思う。あと、学生時代に苦手で避けて来た社会科?(なんていうんだろう、歴史とか経済とか資本・共産・社会主義とか)をもう一度勉強し直したいなと思った。

  • ずっと読みたかったシリーズの第一部。やっと手に取った。
    死を身近に感じる経験から、このところ「死を生きる」というような、死を見据えてどう残りの生を全うするのかがテーマのものばかり読んでいたが、この作品はまったく感触の違うものだった。
    自分の天分を見つけ、育て、がむしゃらに生きる力強さを持つ主人公に惹きつけられる。この主人公がどういう末路を辿るのか、この主人公の一粒種がどんな人間に育つのか、早く続きを読みたい。

  • 新潮社のPR誌に特集されていて興味を持った。結果、イマサン、面白くなかった。

  • もう少し年をとったら、2部以降を読んでみようと思った。

  • 松坂熊吾の波乱の人生。人が一生懸命生きているさまは心に強い衝撃を受けた。

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流転の海〈第1部〉の作品紹介

大阪の焼跡闇市から実業家としての再起をはかる松坂熊吾。豪胆にして理不尽、強さと弱さを併せもつ明治生まれの男が、50歳で初めて子を授かった。事業の再建に奮闘する一方、わが子が成人するまでは死なぬと心に決め、人生における使命とまで自覚する…。混沌の時代を裸一貫で生きる個性豊かな男たちと、寄り添う女たちの、人生の有為転変を雄勁な筆で描く。

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