- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103325093
感想・レビュー・書評
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締切の夜、書斎は険しく暗い。しかし一人ではない。開け放った窓に響くトラックのエンジン音や、本棚におさめたドイツ製のクレヨン……。何気ない物事がいのちを帯びて、わたしのペンを鼓舞し、触発する。わたしは今夜も、彼らに囲まれてペンを走らせる。――その書斎は、後に阪神大震災によって壊滅した。追憶の思い新たに、震災時の日記を併録する。
新潮社HPの内容紹介より
本当にいろんなものを破壊した地震だった.モノだけでなく、人の心の中にあるものも破壊した地震だった.
「触発される」ということについて、改めて考えたことはなかった.受け身的なことばだけれど、能動的な力がないと触発はされないのか.確かにそうだ.若いころに比べて触発されることがないならば、生命力が衰えているのかもしれない.日々のストレスは生命力を奪うものなのかもしれない.いろいろと触発されることの多い本書.触発されているということは、私の中にはまだ生命力があるのだろうか、などと考える.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宮本輝大会1冊目。エッセイ集。マック萌え
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小説家、宮本輝氏のエッセイ。
宮本輝さんの小説は「彗星物語」しか読んだことがないんですが、
その登場 人物 犬の「フック」のモデルになった愛犬「マック」の話題は、
もろ、彗星物語を彷彿とさせました。
てか、丸々一緒?くらいでした。
愛情なんでしょうねぇ〜。
後、阪神大震災の話もどきどきしました。
伊丹在住の宮本輝さんだからこその体験談は
あの頃を思い出させました(私は大阪在住)