生きものたちの部屋

著者 :
  • 新潮社
3.25
  • (0)
  • (5)
  • (10)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 34
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103325093

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 締切の夜、書斎は険しく暗い。しかし一人ではない。開け放った窓に響くトラックのエンジン音や、本棚におさめたドイツ製のクレヨン……。何気ない物事がいのちを帯びて、わたしのペンを鼓舞し、触発する。わたしは今夜も、彼らに囲まれてペンを走らせる。――その書斎は、後に阪神大震災によって壊滅した。追憶の思い新たに、震災時の日記を併録する。
    新潮社HPの内容紹介より

    本当にいろんなものを破壊した地震だった.モノだけでなく、人の心の中にあるものも破壊した地震だった.
    「触発される」ということについて、改めて考えたことはなかった.受け身的なことばだけれど、能動的な力がないと触発はされないのか.確かにそうだ.若いころに比べて触発されることがないならば、生命力が衰えているのかもしれない.日々のストレスは生命力を奪うものなのかもしれない.いろいろと触発されることの多い本書.触発されているということは、私の中にはまだ生命力があるのだろうか、などと考える.

  • 宮本輝大会1冊目。エッセイ集。マック萌え

  • 小説家、宮本輝氏のエッセイ。

    宮本輝さんの小説は「彗星物語」しか読んだことがないんですが、
    その登場 人物 犬の「フック」のモデルになった愛犬「マック」の話題は、
    もろ、彗星物語を彷彿とさせました。
    てか、丸々一緒?くらいでした。
    愛情なんでしょうねぇ〜。

    後、阪神大震災の話もどきどきしました。
    伊丹在住の宮本輝さんだからこその体験談は
    あの頃を思い出させました(私は大阪在住)

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宮本輝の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×