転がる空に雨は降らない

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著者 : 小野寺史宜
  • 新潮社 (2012年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103325413

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転がる空に雨は降らないの感想・レビュー・書評

  • 読売新聞H24年8月の小説月報で五つ星で紹介されていた。
    期待を裏切らない、しみじみとした後味の良い作品。
    交通事故の被害者と加害者。そしてその家族がたどる不幸。
    悲惨になりがちな内容を、二人のサッカー選手が、
    青空にボールを蹴るように前向きに生きていくことで
    希望につなげていく。
    ひたむきに一つの事に打ち込んできた者は
    いつか必ず報われる。そう思わせてくれる。
    『新潮ケータイ文庫DX』連載に加筆修正して書籍化。

  • サッカー小説。プレーをしているシーンはほとんどないが中盤から後半は楽しめた。 2014.11.21

  • 題名だけ見てもさっぱり意味がワカラナイ本書は、表紙からも読み取れないけれどサッカー小説です。ある出来事によって被害者の父と加害者の息子となったふたりの数奇な運命が、決して交わることがないかに見えて、”サッカー”にこだわることにより通じ合う物語。ワールドカップのこの時期、小説でもサッカーを楽しんでみては?晴れやかな読後感に浸れます。

  • 文章やストーリー展開は可もなく不可もなく。でも、終盤は安定感があっていい展開。

  • サッカーボールを追いかけて飛び出し事故死した孝也、その家族、死なせてしまった側のカノヤの父、そしてその家族。
    ほんの一瞬の過ちが2つの家庭をバラバラにしてしまった。
    運命のいたずらだろうか、カノヤも孝也の父親の孝人もずっとサッカーと関わって生きていく姿は自分への戒めを終わらせることができない罰のようにも思える。
    重い空気の中で、シュウトとカノヤとのやり取りに心が救われる気がした。

  • 自分の注意が足りず、息子が車道に飛び出して交通事故死してしまったサッカー選手。
    飛び出してきた少年を轢き殺してしまった男の息子。
    接点はありながらも決して交わらないふたりの人間が「サッカー」を通して互いの人生に向き合っていく物語だ。
    シュウトとカノヤの関係はなんかいいな。シュウトと食事をすることでカノヤが至る境地とかね。

  • 小野寺 史宜
    新潮社 (2012/7/20)

    よくあるストーリーのようで でも一味違って 
    切ないけれど 後味もよく 題名も面白いですね

    サッカー音痴ですが 臨場感あふれる描写で引き込まれました

    みんなうつむいたり迷ったり こけたりしながら でも生きてるんですね 前へ

    ≪ 蹴るボール 青い空へと とけていく ≫

  • +++
    「パパ、思いっきり蹴ってみて!」と息子は言った。もしもあの日に戻れるなら、おれは何だってするだろう。ミスキックが奪った、ふたつの生命。誰かのせいに、できればいいのに――。ベテランGKの「被害者の父」は、後悔に押しつぶされ堕落する。プロになった「加害者の息子」は、もっとがんばってくれと、願う。いつか試合でぶつかりあうために。残された者たちの祈りが導いた、ささやかだけど美しい、運命と奇跡の物語。
    +++

    一瞬の行動が運命を左右する。その一瞬に戻れたら、と渇望しても決してそれは叶わない。ボールを追って公園から飛び出してきた子ども、たまたま通りかかった車。たったそれだけのことだったのに、その一瞬から関係者全員の運命が決定的に変わってしまった。法的な加害者ははっきりしているが、実際には関係する誰もが被害者のように思われてならない。幾人もの人々の一生が、その一瞬の前に戻ることがないという残酷さが胸に重く迫ってくる。サッカーというスポーツに絡めて、それぞれの葛藤と苦しみが丁寧に描かれていて好ましい。重い物語だが、爽やかさも明日への希望も垣間見られて、じんと胸を打つ一冊である。

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転がる空に雨は降らないの作品紹介

置き去りにされた加害者の息子は上昇する。後悔に苛まれた被害者の父親は堕落する。やがて、二人はぶつかりあう。試合で。ピッチで。人生で。

転がる空に雨は降らないはこんな本です

転がる空に雨は降らないのKindle版

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