大地のゲーム

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著者 : 綿矢りさ
  • 新潮社 (2013年7月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103326229

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大地のゲームの感想・レビュー・書評

  • 綿矢りさの最新中編ということで雑誌「新潮」3月号に掲載されたものを読んでのレビュー。
    なので、実際の単行本は加筆修正されて、より精度の高い作品になっている可能性もあるが、とりあえず。

    綿矢りさの作品はすべて読んでいる私だが、やはり彼女の魅力は、
    地の文の瑞々しさ、誰も思い浮かばないような巧みな比喩や破裂極限までに肥大させた自意識の表現にあるのは明らかだ。
    読んでいる途中、至るところで名文に出くわす。

    この作品は、大地震が原因で、大学構内に留まり。暮らし続ける女子大生が主人公の物語。
    その共同体の中で。リーダーが生まれ、新たな秩序が形成されていく。
    2年前の東日本大震災に、綿矢りさが初めて触れた小説になる。
    いとうせいこうの「想像ラジオ」や、重松清「また次の春へ」など、震災を取り扱う作品がようやく増えてきた。
    直後では、あまりにも生々しすぎ、腫れ物に触るように、やや扱いかねていた文学者たちも、やっと文学がどう向き合うべきかを作品の俎上に乗せることが出来るようになってきたのだろう。
    綿矢も同じ試みに挑んだのだろうが、消化不良な感は否めない。
    私には、この小説の面白さは読み取れなかった。
    やはり彼女は、世の中の時流や事件などに流されることなく、自由奔放に描きたいものを描いていくのが良いのではないだろうか。
    文学者みんながみんな、核や震災や世の中の事件に向き合う必要はないと思うのだ。
    彼女の魅力はそういうところにあるのではないのだから。
    残念な気がする。次作に期待したい。

  •  世の「作家」や「芸術家」なんて言われる人たちは、ともすれば、さきの震災に対して自分なりに向き合わなければならないと思い込んでいる。それは被災地でボランティアをしているような実践家たちからすれば、「意味の無い向き合い方」だと批判すべきことなのかもしれないし、実際の被災者は「被災してないくせに何がわかる」と憤ることなのかもしれない。このレビューを書いている私でさえ被災していないのだから、震災文学のレビューをして何を言われるかわからない(し、何を言われても仕方が無い)。
     でも、じゃあ無関心でいいのか。と、私は思う。

     綿矢さんは別に娯楽小説を書いている訳ではないのだから、人を楽しませることに徹する義務も無いわけで、関心のままに、訴えたいままに小説を書くのが仕事であり、すべきことなのだと思う。この作品が彼女の震災に対するひとつの向き合い方であって、あくまで震災を馬鹿にしたり、パロディックに利用しているわけでは無い。
     ただ、震災文学としては、「つかず離れず」で非常に居心地の悪い感覚があるのは確かかも知れない。3・11を確実に意識させつつ(というよりもこちらが先立っていて)、それでいて近未来の時代設定やアノミー的な状況は確実に現代のそれとは乖離している。
     でも、これが精一杯なのではないか。所詮私たちは被災者の身にはなれないし、かといって変に同情するのも間違っているように思う。彼女なりの落としどころが、『大地のゲーム』だったのではないだろうか。そして私は、勝手ながらもそう酌み取りたい。

  • 綿矢氏の小説は割と好きなんだけれどこれはダメだったな。久しぶりに途中で読めなくなった。

  • 表紙の絵が可愛くて読んでみた作品

    最後いい話風にまとめてたけど
    久しぶりに「結局何が言いたかったんだ?」と思った
    全体的に極端過ぎる
    それは大地震がまた来るって鬼気迫る状況だからって言うなら
    もっと丁寧に掘り下げて書いて欲しい

  • 今までの綿矢りさとは全く違う、村上春樹のような現実逃避と空想空間が入り混じったもの。
    面白いかそうでないかで言えば、綿矢りさファンの私からすると後者になる。とういのも、彼女らしい共感できるフレーズやシーンなどがないから。窮地に追い込まれた人間とはという卒論を物語形式として発表しましたみたいな感じかな、
    映像化すると面白そうかなと思った。例えばバトルロワイアルのようなサバイバル映画、はたまた岩井俊二のような情景が美しい映画とか。ニムラに追いかけられているマリの姿とか映像化すると綺麗なのにと思った。

  • 相変わらず比喩の使い回しが上手いんだけど、今回の作品の設定というかテーマが僕には難解過ぎた。芥川賞作品を読んでいるような感じだったかな。次作に期待。

  • うーむ。
    相変わらず卓抜した比喩を使う人だなあ、と思うのだけれど、しかし、それと今回のストーリーがうまくマッチしていない気がする。
    と言うより、何故に綿矢りさがこのような(内容の)作品を書いたのか、そこがイマイチ掴めない。
    ストーリーも、どうやら近未来のニッポンを舞台にし、東日本大震災のような(というかいつか来ると言われる関東大震災が来たという設定なのか)大きな地震の後の大学生たちの姿を書いているのだけれど、それと同時並行的に学生運動みたいなことも起きていて、主人公は彼氏がいるけれどもそのリーダーみたいな人が好きで、何やら得体の知れないドラッグが蔓延しはじめていて、と、随分こんもりと内容が盛り込まれているのだけれど、それでもやはり文章のせいか、それとも主人公の思考のせいか、なんだかスカスカな感じがする。
    ただ、このままこじらせ女子みたいな恋愛小説一辺倒になるには勿体ない実力を持っている人だと思うので、こうやって色々チャレンジしてくれるのは歓迎かな(上から目線)。

  • 震災後の発刊だし、震災を受けての本だと思われる。震災より後の世界で、さらに大きな地震が具体的に記述されてはないけどたぶん東京で起きたよって感じの。学生団体のリーダーに啓蒙しつつちゃんと自分の彼もいて、未曽有の危機に遭遇して頭がおかしくなっちゃった人たちの中でどう自我を保ちつつ生きていくかーみたいな。マリっていう超絶モテモテ不思議な美少女が出てきて、女子から追っかけまわされ(いじめられ)てるんだけど、主人公はかばってたり。このマリって子以外は全員名前が出てこないんだけどそのあたりどうなんだろ。マリはマリで周りに依存しないで自己を持ちつつt生きてるから一人の少女として名前がついてたとかそういうことなのかな?宗教とかって言うのは、やっぱりこう、弱った人がいるから成り立つんだろうな。支えになるものにどうしてもよっかかりりたくなっちゃうんだろうな。リーダーなはずのリーダーがマリには入れ込んでしまったのも、まりがしっかりと自分を持っていて、リーダー自信が自分を肯定するだけでは足りない部分をまりに求めてしまった結果なのかな?きちんと自分の頭で考えて行動できるようになるトレーニングは必要だなと改めて思いましたまる

  • 綿矢りさはやっぱり怖いな。

    引用
    《身動きできなくて腕で頭をかばうけれど次々物は落ちてきて、まだ揺れはおさまらなくて もういつまで こんなくるしみ いつまで》
    ここがすごいと思う。

  • とにかく読みにくかった。
    綿矢りさの文体は比較的読みやすいと思っていたけど、これは読みにくい上に内容が頭に入ってこない。
    「あれ?今どういう状況だっけ?」と混乱することがしばしばだった。


    やはり彼女は、どこにでもありそうな小さな世界を描いてこそ、文体の美しさ、繊細さが光ると思うね。この小説でも、ささやかな場面でこそ、彼女の微細な感性は光っている。


    近未来は彼女が描くにふさわしい世界じゃないし、震災というテーマを持ってきたのも取ってつけたような感が強く、必然性が感じられなかった。
    終盤は可能性を感じさせる美しさだっただけに、残念。

  • 震災(東日本、阪神その他もろもろ)をモチーフにした創作なのだろうけど、学生運動とリンチと恋愛と非常事態特有の空気感なんかを扱うには力量不足であった感が否めない。作者の得意とするところは一人称の物語と勝手に思っている。

  • たぶん、みんなが読みたい綿矢りさではない。AKIRAのような社会インフラが崩壊した世界を描きたかったのかもしれないけど、言葉の力が弱い。それに帰宅困難者が続出してるのに学園祭を開くとか設定にも不自然な部分が多い。

  • 学生運動の話かな?と思わせる導入であった。それにしては疲れきっていて、やぶれかぶれだ。妙だ。と読み進めるうちに、この世界がどんなものなのかが分かってくる。一言でいえば近未来(それも望ましくないタイプの)だ。

    舞台が「いまここ」から離れているぶんだけ、場景描写にページを割いてしまっている。そのため冗長に感じる部分はある。
    だが人物描写はさすがだ。極限状態に陥った若者たちの恐ろしい部分を、描ききっている。彼らの狂気、憎悪、攻撃性が見え隠れする。このように、場景描写の効きめが表れているのだ。

    そして何といっても、表紙絵がすばらしい。かわいらしいゲルニカ風の絵が、この話を代弁しているといっても過言ではない。
    文庫化する際も、是非ともこの表紙であってほしい。

  • 3.11の東日本大震災のあとに綿矢リささんが書いた近未来小説。バリバリのSFではない。ちょっと未来の日常を描いている。

    物語の現場は東京のある大学。近々、大学祭が催される予定だ。そして登場人物は、主人公の「私」、私と同棲している「私の男」、私が尊敬以上の感情を寄せている「リーダー」、そして、変わっているけど、とてもかわいくて男性陣に人気がある「マリ」。

    「私」は「私の男」と一緒に生活をしながらも「リーダー」が気になる。でも、「リーダー」は「マリ」に興味がある。どうも、抱かれもしたらしい。そんな感情の起伏を描くことが、綿矢さんは上手だなと思う。

    巨大地震が非日常を生み出し、どうしようもない絶望感と垣間見える人のエゴ。一方で、そんなときでも人は恋心を抱き、そして普通ではない行動をとる。日常ではない、非常事態の中で、ボクたちはどこに向かおうとするのか。

    「私の男」は筋骨たくましいタイプだ。それは、大地の象徴であり、生命の象徴なのだと思う。最後のシーンも印象的。ボクたちは、いま、このときに素直になればいい。だって、それがボクたちが「生きる」ということなんだから。

  • 東日本大震災を体験した世代の孫に当たるような世代が大学生になるような時期。
    震災を経て大きく変わってしまった日本に再び大地震が発生する。
    街は崩れ、人々は死に、1年以内に再び同程度の規模の地震が起きると予測されて、それに向けてのカウントダウンのように余震が続く。
    一部の校舎が崩れてしまった大学に、住み着いてしまった大学生たち。
    自立することを訴えるリーダーと、それに群がる人々。
    そのリーダーに惹かれている私と、リーダーに助けられて仕事を手伝わされている私の男。
    実際には緊迫した状況なのだと思うのだけど、それを感じさせない大学生らしいバカ騒ぎをしている描写が多いです。
    けれど、そうやって過ごしながらも各々が心に抱えるものがあって、時折それを誰かに打ち明ける時、緊迫感を改めて感じます。

    「過去の震災と今回の震災を同じだと思わないでほしい」
    登場人物の一人がそう話す描写が書かれている部分があって、それは、京都出身の綿矢さんだからこその文なのかなと思いました。
    東日本大震災が起こる前、大震災といえば阪神淡路大震災のことを指しました。
    それが一変した。
    阪神淡路大震災の追悼行事などが取り上げられなくなり、東日本大震災の復興の様子が節目ごとに伝えられるようになった。
    阪神淡路大震災を経験した人からしたら、複雑な気持ちがあったんじゃないかなと思います。

    それから、この作品の紹介文のところに『未来版「罪と罰」』という風に書かれていて、そうすると本当に書きたかったのは、私の男になるのかしらんと思いました。
    思いがけず起こしてしまった殺人を許されるけれど、罪の意識にさいなまれる人。
    憎たらしいと思っている相手に頼られて助けてあげざるを得なくなっている私も
    私の男が抱えているのとは違う、ある種の罪の意識を抱えていて苦しんでいたのかもしれません。

  • 何やろこれ。むずかしい。
    今までの綿矢さんの作品と、かなり違う印象。
    自分は、もっと庶民的な話のほうが好きです。

  • 刺々しい感触に満ちていた。善悪ではなく、暴力や恐怖、いたわりや愛情がごつごつと混じり合った、生身の人間がグロテスクなまでに描かれていると思う。震災をどのように受け止めるか、一人の作家の苦闘を見ているような気がした。

  • 21世紀終盤の話。
    大地震が起こり、大学生の主人公「私」は大学の中で仲間たちと生活している。
    またいつ地震が起こるか心配ながらも・・・

    タイトルはうまいと思った。
    たしかに人間を翻弄させる地震という出来事は、
    大地からしたらゲームなのだろうか。恐ろしい。

  • やっぱり、地震関連のものは読むのが辛い。
    最近の「書きたいもの書いてます!」という感じが全開の綿矢りさが好きだったので、こういうストーリーはちょっと苦手。

    あんまり救いがない話だったので、好き嫌いが分かれるところではないでしょうか。

  • あの東日本大震災からかなりの時が流れ、再び"あの時"以上の地震が日本を襲った。身内の誰かは必ず亡くなっているというぐらい、数えきれないほどの死者。荒れた街。そして、地震直後に隔離された大学のキャンパスで、なかなか動かない国や大学に代わって現場打破のために自ら行動をし始めた"リーダー"。私と私の男が所属する「反宇宙派」のそのリーダーが、学園祭で演説をするまでの約二週間。
    なんとなく"誰か"を彷彿とされる"リーダー"。言葉巧み、あくまで正義のためなのだろう。そしてそんなリーダーが好きな私と、それに反発する私の男。平穏な日々であればなにも考えなくても生きていけるのに、心に不安を抱えているとなにかを信じなければ生きていけない。けれども何を信じればいいのかも分からない、まさに混沌の世界だ。
    途中まで本の世界観に入り込めない。いや、むしろ最後まで。いつもの綿矢りさと違う、あの内面をえぐるような感情の描写が無い。いつもと違った抽象的な、けれどもキラリと光る表現が多いが、最後が(いい意味で)生々しく終わったのは、抽象的な、自分の実感できない前半の世界観とはまったく逆だ。

  • 半分ほど読んで離脱。
    とにかく読みづらいし入って行けない。

    この人は「こじらせ女子」の物語を書かせたら面白いんだけどなー。

    20170905

  • 「じゃあ、わたしもいきる! ー せかいがわたしだけになったら、チョコいっぱいたべる!」

    『あのころと私は変わっただろうか。いや、変わっていない。世界で一人になったとき、欲しいのがチョコレートじゃなくなっただけで。』

    『いまだと何が欲しいだろう。花の散ったプリントのシルクのワンピース、肉汁のしたたるステーキ、豪華な装丁の美しい絵画が載る美術本。どれも決め手にかける。他の人間に見てもらい、共有して初めて価値が輝くものが多すぎる。』

    「自分の居場所は自分で決めたい。だれかに追い出されて、逃げ出したくなんかないの」

    「昨日避難伝言板にアクセスできたの。ようやく、母親と連絡が取れた」
    「そう、よかったね」
    「うん。でも、母親が"私たちの親世代が子どものころ経験した地震災害も同じくらい規模が大きかった。地震のあとに津波が襲ってきた分、もっと悲惨だったといってもいい。でもあのときからも立ち直れたから、今回も絶対に大丈夫"って書いて送ってきたの。私、それに腹が立って」
    「分かる。すごくよく分かる」
    「いっしょにしないでほしい。どんな昔の体験とも、どんな痛みとも」

    『強烈な罪悪感を身体の裏で感じながらも、私たちは生きのびたことを誇っていた。消えた街の明かりの分、私たちは自分たちが強烈な光原だと強く意識していた。』

    『「神様の贈り物だよね。一日一日が」
    私の言葉に女子学生はうなずいたが、二人とも気まずく押し黙った。汚いことをきれいに言ったことへの、ぬぐいきれない罪悪感が、真っ暗な夜空へ染みていく。』

    『どうやってもいまの私たちの気持ちは美談なんかならない。世間やニュースは、苦しいときこそ力を合わせてがんばろう、とか、一つ一つが大切な命、だとかきれいごとのキャッチコピーであふれているのに。』

    「本来、私たちは百年機械です。限りある命を持ち、聡明な頭脳を持ち、野生の勘を失わずに危機を乗り越える。百年も稼働し続ける、超精密の機械です。いまこそ、高らかに宣言すべきです。なにがあろうと生き続けることを。
    命の果汁を最後の一滴まで飲みほし、味わい尽くすことを誓います。やすらかに呼吸する肺に、勢いよく流れる血潮に感謝します。
    私たちに指導者などいらない。あなたのリーダーは、あなた自身です。この崩壊寸前の世界で、あなたを救えるのは、あなただけです。」

    「あの子はとてもまじめな子で、地震が起こったときも、けが人のために寝ないで付き添ってあげてたの。あとがんばって受験して入ったこの大学を、誇りに思ってもいた。でも結局努力もむなしく死んじゃったり、大学自体が荒れてゆくなかで、マリさんを恨むことで心のバランスを取ろうとしてるんだと思う。地震さえなかったら、正義感の強い、良い子だった」
    「地震が起こるまえに、自分は同性愛者だって告白してた男が、人間関係のもつれで仲間に暴力をふるわれて死んだ事件が、起こったよね。知ってるでしょ? お尻に酒瓶をつっこまれて殺されたの ー あれももし自分の友達が同性愛者でなければ、自分は殺人なんて犯さなかったと犯人が語ればわ情状酌量で許されるの? そんなわけないよね」

    「信じられない、受けとめがたい辛いことは、生きているうちに何度か起こるよ。でも起こっちゃったあと、どれだけ元の自分を保てるかで、初めてその人間の資質が見えてくるんじゃないの。なにも起こらなかったときは良い人なんて情報は、なんの役にも立たないよ」

    「だれもがあんたみたいに、強くいられるわけじゃない」
    「強くなんかない。でも予想外の不幸を、免罪符のように振り回す人間には、ちゃんと自分の考えを言いたくなる」

    『私があなたの心配までするなんて、身の程知らずと言われるかもしれない。でもあなたを支えられたら、かすかにで... 続きを読む

  • 埋没した理想(人間の奥に眠っている理想)のくだりが印象的で何度も読んだ。
    登場人物たちが面白い。
    さりげないけど鋭く捉えられていて美化されていないところも好きだ。とってもたくましい。
    一人でも生きていけるとしても、誰かが側にいてくれることはやっぱり大きいかな。

  •  未曾有の大地震に襲われた近未来のお話。大学で生活を営む生徒たちは、絶望の中明るい御託を並べ立てるリーダーに陶酔する。死に馴れきった彼らを、大地は試しているかのよう。混乱は悪事を働くチャンス? 混沌の中でしか手に入らないものは、はたして本物?

     登場人物の誰に対しても共感はできないが、こういう状況にもし陥ったとき、どのキャラクターに近い行動をとるだろうか。私は弱いから、信じさせてくれる何かを求めてしまうだろうなあ。

  • 大きな地震が起こった中で話が展開していったがよくわからなかいまま最後のページを迎えた。

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大地のゲームの作品紹介

私たちは、世界の割れる音を聞いてしまった――。大地はまた咆哮をあげるのか? 震災の記憶も薄らいだ21世紀終盤。原発はすでになく、煌々たるネオンやライトなど誰も見たことのないこの国を、巨大地震が襲う。来るべき第二の激震におびえながら、大学キャンパスに暮らす学生たちは、カリスマ的リーダーに未来への希望をつなごうとする。極限におかれた人間の生きるよすがとは何なのか。未来版「罪と罰」。

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