手のひらの京

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 167
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103326236

感想・レビュー・書評

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  • 前向きな気持ちになれる

  • なんて小さな都だろう。私はここが好きだけど、いつか旅立つときが来る――。おっとりした長女・綾香は31歳、次第に結婚への焦りを募らせる一方、恋愛体質の次女・羽衣は職場で人気の上司と恋仲になり、大学院で研究に没頭する三女・凜はいずれ京都を出ようとひとり心に決めていた。生まれ育った土地、家族への尽きせぬ思い。奥沢家三姉妹の日常に彩られた、京都の春夏秋冬があざやかに息づく、綿矢版『細雪』。

  • 空の上から皆を眺めているような心地よさを感じながら読みました。
    あまり綿矢さん作品っぽくないかも!?
    ドキドキ、ハラハラもあって、とても楽しめました♪

    2023ベストマザー賞、おめでとうございます!!

  • 羽衣ちゃんの客観的で気の強いとこがすき
    色んなことに目を配れる分傷つくことも多いだろうからそれも分かって味方になってくれる人と出会えたらいいなと思った
    出てくる男が魅力なさすぎるんよ

  • 手のひらでそっと掬い上げたかのような私の京、という表現がタイトルの由来だとすると、凛が最も主役に近いのか。しかし、綿矢りささんの作品によく見受けられる、主人公特有のブレーキが効かない感じは羽依に現れている。
    特に大きな展開があるわけではないけれど、人の心の深い部分に触れている気がして引き込まれる。

  • 綺麗な話でした。

    京都に住む、三姉妹のそれぞれの物語。
    長女綾香は年齢から結婚に焦りを感じている。
    三姉妹で一番モテる次女羽衣は恋愛に大忙し。
    末っ子の凛は、京都からの旅立ちを決意していた。

    京都で有名の場所があっても描かれ方が違うというか。京都に住む人はこんな気持ちなんだな、と。実際に私も京都に住んでいるみたいに感じました。
    羽衣がかっこよくて好きでした。
    凛も独特な雰囲気がいい…!
    綾香には一番感情移入しました。

    わかりやすいけど繊細な美しさがあり、静かな話が好きな人にはたまらないと思います!

  • 記録

  • 京都を舞台にした三姉妹の物語。
    姉妹といっても、本作ではすでに全員が成人しているので、大人向けの小説です。
    綿矢さんの小説を読むのはこれが3作目。
    分かりやすく、かつ、ユーモアもあって、綿矢さんこんなのも書けるんだと良い意味で思いました。
    伝統芸能の「いけず」とか、面白い説明がされてました。
    姉妹でも性格が違うのは、ある意味当たり前だけど、小説としてきっちり書き分けられているのが、本作の良さの一つだと思いました。

  • まさに現代版「細雪」。両親と三姉妹の家族が一つ屋根に住み、それぞれの意志で前に進みながらも家族を気にかける。女性の機微もおもしろかったし、何より明るく清々しいのが良かった。2022.8.30

  • ・京都に長年在住/三姉妹という点に親近感を抱いて以前から気になっていた本。

    ・綿谷さんの描写力は素晴らしい。家が嫌いな訳じゃないけど、このままではいけないというあの焦燥感と決意。

    ・おりに触れて思い出すことになりそう。

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著者プロフィール

小説家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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