- Amazon.co.jp ・本 (653ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103327431
感想・レビュー・書評
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この作者の作品を初めて読んだ。長い、ひたすら長い。むやみに長い。モットサッと進めても良いと思う。表現や設定が細かい。だからリアリティな作品と言う事なのだろうが、そう意味では、確かに巡査になるまで過程や仕事の内容が凄くわかって勉強になった。サスペンス作品と言う意味での内容では、これも面白かった。主人公のライトが刺され、ほぼ死亡に近い傷を負う。そしてアキラも。そしてその犯人は何と……。なかなか内容は素晴らしい。だからもっと展開を早くして欲しかった。とにかく長い。長い!
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「ヒクイドリ」に続き、古野まほろ2冊目。「ヒクイドリ」ほど、ルビも多くなく、600ページを超える作品だったが、意外にさくさく読める。序盤は新任巡査2人による、いわゆる「お仕事小説」さすが、元警察官だけあって、新任巡査の仕事の内容が細かく記されていく。他の警察小説にはない内容で、これはこれで面白く、このまま2人の健闘ぶりが描かれて終わるかと思いきや…これが巨大な悪に立ち向かう警察官たちの物語になるから、びっくり!いろんな警察小説を読んできたが、警察官を「悪」と考える作者にはまりそうな感じ。
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古野まほろによる、警察青春ミステリ。
警察官の実態をトレースできるお仕事小説と、著者流をしっかり散りばめた青春小説との側面を持ち合わせる良作。
一定量警察小説を読む自分には、前者としてとても興味深い作品であった。
警察、特に地域警察の文化、組織体系、業務、テクニック、日常…と、部分的には解説されても総覧的に教えてくれるものは他になく、これまで読んだもの、これから読むものいずれにもプラスに作用すると思う。
ちなみに、600pと著者久々の大作であったが、今度は青春ものとしての魅力からであろう、するする読めた。
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上原頼音(ライト)、内田希(アキラ)という2人の新任巡査が主人公。
非常に大部なこの小説のほとんどは、この2人が配属された交番での警察官の仕事内容(立番、巡回連絡、警ら・職務質問など)の紹介である。しかし、それがとてもリアリティがあって、非常に面白い。まるで自分が新任巡査になったかのような気分になる。実際には、この小説に出てくるような職務に誇りを持ち、ストイックな警察官ばかりではないとは思うが、警察官の方達への尊敬の念が湧いてきた。
後半100ページくらいから、怒涛の勢いでミステリー小説としての話が進展するが、それも意外性があり、面白かった。ちょっと設定に無理がある気はしたが。あと、良いキャラではあるのだが、赤間係長の「だろう」口調がちょっと鼻についた。 -
新任巡査2人の新人研修物語と思いきや、嫌な物語が続いていく。
町の交番のお巡りさん。これがなかなか…