コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記

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著者 : 高英起
制作 : 高 英起 
  • 新潮社 (2012年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103330110

コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記の感想・レビュー・書評

  • 思い内容と覚悟して手に取ってみると、これがすこぶる面白い。著者の半生を描いたリアル「パッチギ」。ただ、マルクス、レーニン主義だけはいただけない。

  • 在日コリアン二世で、脱北者支援を精力的に行ったあまり、北朝鮮から指名手配を受けた筆者が、1998年から1年間中朝国境のまち延吉市に滞在した時の記録を中心にまとめたドキュメント。
    そのため本書の内容は、必ずしも最新の北朝鮮情勢についての情報が主では無い(末尾に、金正日、金正恩についての記述はあるが)。
    しかし、北朝鮮をめぐる情勢、とりわけ北朝鮮人民の人権にかかる状況は、氏が滞在した当時から改善されたわけではない。
    氏が一貫して脱北者支援をおこなっていることには経緯を評する。そして、今なお北朝鮮に拉致されたままのわが同胞の奪還にむけて、国、国民が代わらぬ決意で取り組むべきと、改めて感じる。

  • ナショナリズムのあり方について、うまくいえないのだけど、変わったことが起きつつあるような気がした。
    韓国というにせよ朝鮮というにせよ、この100年おおむねナショナリズムにもとづき物語が作られてきた。それが回復なのか創作なのか再発見なのかはともかくにせよ、それを前提として話が進み、またそれゆえの悲劇も、「悲劇」というの物語になった。たとえば「民族分断の悲劇」とか。帰化に伴う「ナショナル・アイデンティティをなくす悲劇」もそうだ。竹島だって実利で争っているわけではないだろう。

    それらに決着のつかないまま、周縁でなしくずしにナショナリズム抜きの進化が起こっているのかもしれないと思った。
    具体的になにがどのように、といわれても指摘しにくいのだけど、なんとなく、としか言えずにもうしわけないのだけど・・・

  • 社会という枠組みの中で生きるためには、その枠組にあった「対策」必要となる。食糧難という経済的な困窮、また金正恩体制の下でお上に対して忠実な「フリ」をしなければいけない彼ら北朝鮮人は、嘘をつくことがデフォルトになっているように思える(尤も、それをしたたかだと呼んで前向きに捉える人たちもいるかもしれないが)。体制や社会の特質が民族全体の性格をも変えてしまうということがよく分かる一冊(なんて書くと、この本の趣旨とは離れてしまうかもしれないけれど)。

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コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記の作品紹介

「死ぬな!生き延びてくれ!」金正恩の実母をスクープした在日ジャーナリストが、コチェビ(脱北難民)と触れ合った日々を回想しつつ綴る、感動の北朝鮮「等身大」レポート。

コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記はこんな本です

コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記のKindle版

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