かおばな憑依帖

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著者 : 三國青葉
  • 新潮社 (2012年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103330813

かおばな憑依帖の感想・レビュー・書評

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  • 怨霊に生霊、忍び、そして有名な片目の剣豪と、ちょっと盛り過ぎではないかと思えるほど、さまざまな要素を詰め込んだジェットコースターという印象。コミカルな会話や活劇も加わり、読者サービスがたっぷりなので、エンタメとしては正しいあり方なのかもしれない。ただ勢いがあるぶん、特に前半の展開がいろいろと急なのが惜しい。また後半での悪役の言い分に一部矛盾点も見えた。とはいえ、時代物でここまでかっ飛ばした作品に出会うのは珍しいのではないかと思うので、次作でどのようなものをもってくるか、楽しみだ。

  • 歴史ものには苦手意識があるものの、ファンタジーノベル大賞ということで頑張ってみた。序盤はやはり苦手かなという感じで進まなかったものの、物語が大きく動き出す中盤以降は全然気にならずあっという間の一気読み。

    この、勢いで読めちゃう感じ、好きな人が好きなことを書きましたって感じ、キライじゃないっすよ。

  •  第24回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作だそうだが、この賞は第1回大賞を酒見賢一『後宮小説』というファンタジーの本流から確実に外れた変化球に与えたことで以後の方向性が定まり、ファンタジー小説というよりどのカテゴリーでも異端になりそうな「変な小説」が受賞する傾向にあったように思う(そして当然万人受けしないため、商業的には「売れない」作品が多くなってしまった)。

     本作もファンタジーというよりはむしろ時代伝奇小説の範疇で捉えるべき作品で、怨霊や妖術の跋扈する山田風太郎のような世界観設定だが、山風のようなおどろおどろしさはなく、ライトな作風で時代物や伝奇物が苦手な人にも勧められるが、逆にこの設定ならもっとエログロを期待したくもなる。展開が予定調和で先が読める(オチも前半で予測できる)、余計な登場人物がいる(そのせいで主人公の存在が相対的に薄くなる)、あの人もこの人も「実は隠密でした」「実は暗殺でした」というのが多すぎ興醒めさせられる、徳川家や柳生家の権力闘争の練り込みが甘いなど問題が多い。

  • 紹介文を見て気になって読んでみたのだが……うーん…なんか色々惜しいと言うか…;ファンタジーノベル大賞受賞かあ…装丁は好きです。

  • 時代物は苦手でしたが、面白かったです。
    サクッと読めるし、時代背景が分からなくても読破できます。
    やや…対峙のシーンがリアルに書かれている為、グロいのがお嫌いな人にはオススメできません。

  • 意外と楽しく読んだのだ。ゾウがいいねゾウ。それと主人公のきれいな母親ね。

  • すべて都合のいい話

  •  怨霊に化け猫の象に忍びたちが対決するというとんでもない話だった。そのとんでもなさと、放蕩息子の右京を、茅野が口でバッサリ切り捨てあやつるところが気持ちいい。浄円院といい、母は強し。

  • 江戸の吉宗将軍時代の怨霊対決ファンタジー。

    前半での尾張と紀伊の確執、吉宗への怨念は大変盛り上げてくれました。
    また、歴史上の人物(田沼意次親子、吉宗将軍親子、加納久通、青木昆陽)がからんで、時代的な薀蓄もたっぷりなところは良いです。
    しかし、後半から柳生家が絡んだり、敵味方の怨霊(時代を超え、生き死にを超え、種類を超え)だらけになってしまうのには唖然としました。
    せっかくの薀蓄もかすんでしまい、ドタバタ、ハチャメチャぶりしか記憶に残らず、母は強しが心に残っただけでした。

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かおばな憑依帖の作品紹介

お江戸の町に朝顔の毒がばらまかれた-。怨霊によるバイオテロ勃発。無辜の民を守るため決戦に選ばれしは、美貌のマザコン剣士、その母親の生き霊、怨霊となった吉宗の亡母、隠密、それに、象!?誰もが誰かを守っている。命を賭けた壮絶なバトルが今、始まる-。第24回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。

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