これでいいのか、日本のがん医療

  • 14人登録
  • 4.33評価
    • (3)
    • (2)
    • (1)
    • (0)
    • (0)
  • 5レビュー
著者 : 中村祐輔
  • 新潮社 (2013年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103334316

これでいいのか、日本のがん医療の感想・レビュー・書評

  • がん医療は日本の縮図?

    先進国でありながら、がんの先進医療が受けられず、がん難民が発生する国、日本。元国立がんセンター研究所長、元医療イノベーション室長を経験した中村氏の指摘は頷ける。日本のがん治療を取り巻く問題点の根は深い。霞が関の縦割り行政の弊害などはがん治療だけの問題ではない。日本の精密機械の技術が医療機器の開発に殆ど生かされていないのも悲しい。それにしても、朝日新聞が中村氏に対して行ったがんワクチンに関する誹謗記事の目的は何だったのか?

  • 著者は世界的にも有名なヒトゲノム計画の研究者であり、日本の癌研の所長を務めたような方。自分の生い立ちから、日本の医療事情を告発する本。

    生い立ちの部分では、医者を目指した自分の怪我からの回復、臨床医として救えなかった命の数々、そこからくる人として医療に挑戦するエネルギーの源泉について語られている。また、若いときにユタ州に留学し、ヒトゲノム計画の立ち上げにかかわる部分も描かれている。

    日本の医療事情では、癌研等の研究所として携わった仕事、20世紀から21世紀の創薬の形が分子レベルとなり、狙い撃ちする薬に変わっているのに日本の製薬会社がついていけていないこと、リスクを過剰に恐れていること、政治家が国家プロジェクトとして認識できないこと、官僚は、実験が文科省、認可が厚労省、企業の管轄が経産省などの縦割り行政の弊害が生まれていることを官僚の谷間と表現している。

    著者は、現在シカゴ大学にいるが、トップを務めた医療イノベーション推進室で、仙石官房長官辞任、3.11の大震災がなければ、多少は進展していたかと思うと残念な気がする。本自体は平易に書かれており、日本の医療行政を理解することができた。現代にあわせて変わってくれることを願う。

  • がん医療や新薬開発における日本の残念な現状について。

  • 2階書架 : QZ266/NAK : 3410157381

全5件中 1 - 5件を表示

これでいいのか、日本のがん医療の作品紹介

日本の基礎研究のレベルは高いのに、なぜ、それが新しい薬や治療法の開発に結びつかないのか?日本の医療を立て直すために、あえて日本を後にした遺伝医学の世界的権威が語る。

これでいいのか、日本のがん医療はこんな本です

これでいいのか、日本のがん医療のKindle版

ツイートする