ダンゴウオ―海の底から見た震災と再生

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著者 : 鍵井靖章
  • 新潮社 (2013年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103335818

ダンゴウオ―海の底から見た震災と再生の感想・レビュー・書評

  • 津波の後ガレキばかりでほとんど生物がいなくなってしまった様子から、ガレキに海藻などが付いてゆくところ、小魚が群れて漁礁になってゆくところなど、震災に遭った海に通い撮影することで、元の環境の破壊とそこからの再生という両方の海の変化を追った写真集です。写真に添えられた文章も読み応えがありました。放射能の情報が混乱していた時期に、数ケ月間足が遠いてしまった著者が撮影を再開するきっかけになったエピソードも素敵でした。鍵井さんの本頌発揮というカラフルな写真も載っています。

  • 思っていた以上に深く心に染み入る一冊でした。

  • 2015年2月新着
    本来、密漁を防ぐためにダイバーには開放されていない三陸の海。そこで、震災の三週間後から瓦礫が沈む海に潜り撮り続けた記録。残骸の中で「ダンゴウオがいた!」という叫びを聞いてから、いつしか撮るのは残骸でなく、生命の息吹になっていく過程が胸をつく。残骸の中に芽吹いていく命を寿ぐ傍ら、容赦ない自然界の駆け引きに息を呑む様子、地元の猟師さんの不安を感じたり、せめて再生のさまを伝えたいと願ったりするさまが、うつくしい写真と共に鮮やかに迫ってくる独特の臨場感。
    そしてダンゴウオ。これほど表情があるとは知らなかった。

  • 著者にしか撮れない写真だと思う。

    どうしても私たちが生きる陸上にばかり目が行くけれど、
    海だって当たり前だけど大地の一部で、
    被害を受けて、必死に立ち直ろうとしてる。自分の力で。

    ありきたりの言葉になるけど、「いのち」の力強さを感じて
    胸が熱くなった。

    放射能が怖くて足が遠のいていた、というのも人間くさくていい。
    流れ込んできたガレキという人工物すら、
    住処や隠れ家にしちゃう「いのち」はすごい!
    そしてやっぱり、ダンゴウオがかわいい。
    ダンゴウオのお父さんの姿に涙を誘われた。


    こういうカタチであの震災を伝えてくれてありがとう、と言いたい。
    こういう人がいて、良かったと思う。

  • 宮古の海に潜ってみたい

    この写真が撮られた場所のいくつかにいってみました。
    水面からは、中の様子はわかりませんでしたが、陸上は草が生い茂っていました。(2013.05)

  • BOOK|震災の海で生きる魚たちの姿『ダンゴウオ 海の底から見た震災と再生』 | Web Magazine OPENERS - BOOK|Tokyo Tips
    Text by YANAKA Tomomi
    http://openers.jp/culture/tips_book/news_dangouo_130530.html?rp=kan

    新潮社のPR
    「2年間にわたり、瓦礫に埋もれた震災の海で生きる生物たちの姿を追った、生命の物語。

    震災直後の岩手県宮古湾――瓦礫にまみれ、生き物の気配が絶えた海底に、たった一匹、じっとうずくまっていたダンゴウオ。親指の爪くらいの小さな体で津波の海を生き抜いたダンゴウオとの奇跡の出会いに希望を託し、その姿を追いながら、灰色だった海が鮮やかな生命の色彩を取り戻す過程を2年間、定期的に撮影した写真集。」

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ダンゴウオ―海の底から見た震災と再生の作品紹介

すべてを押し流した津波、折り重なる瓦礫の山、生命の気配の絶えた暗い海の底でダンゴウオは生き抜いた-東日本大震災の直後から2年間、岩手県宮古湾を舞台に、海中世界の震災と復興を魚の視線で撮った、海の生命の再生物語。

ダンゴウオ―海の底から見た震災と再生はこんな本です

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