光の雨

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103336075

作品紹介・あらすじ

あれから時は流れ、老いた元死刑囚が語り始める。銃を強奪し、山に籠もった若者たち。厳冬下の極限の生活と訓練。逃亡と粛清。そして、総括という名の、死につづく死-。彼らの「罪」とは?彼らに「救い」はあるのか?鎮魂の思いを込めて「連合赤軍事件」を描く、渾身の長篇小説1000枚。

感想・レビュー・書評

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  •  
    ── 立松 和平《光の雨 199807‥ 新潮社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4103336072
     
     Tatematsu, Wahei 19471215 栃木 東京 20100208 62 /籍=横松 和夫
    ── 立松 和平《光の雨 19930800-1000 すばる》集英社連載開始
    ── 坂口 弘《あさま山荘 1972〈上〉19930401 彩流社》19931006 盗作謝罪
     
    (20170827)
     

  • 連合赤軍の集団リンチ事件をもとにしたノンフィクションノベル。
    2030年、幹部のひとり(モデルは坂口)が、特赦で80歳で釈放になり、リンチ事件のことを若い男女に告白する、という話。文章にリズムがあって読みやすい。
    後半部分はいつもながらぞっとした。森が子宮を怖れていた、というのを、この作者も感じとっていたのかもしれない、と思いました。
    しかし、近未来の設定にする必要性はあったのかな。
    2030年の若者なのに、感性が古い気がする。

  • 立松和平著【光の雨】読了。先に映画を見て、知った作品だったけど、原作を知りたくて読むことに。連行赤軍の取材を通じ、山岳拠点で行われたリンチ事件後をテーマにした作品。メンバーの生き残りが、若者に回想する形で物語が進むんだけど…時折、若者の生活とか葛藤が挟まれるせいか、イマイチ物語の中に入り込みズラい作品だった。

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著者プロフィール

1947年栃木県生まれ。早稲田大学政経学部卒。在学中に文学作品「自転車」で第1回早稲田文学新人賞を受賞。卒業後、さまざまな職歴を経て帰郷して宇都宮市役所に勤務。79年から文筆活動に専念。80年「遠雷」で第2回野間文芸新人賞、93年「卵洗い」で第8回坪田譲治文学賞、97年「毒ー風聞・田中正造」で第51回毎日出版文化賞を受賞。2010年2月逝去。

「2023年 『すらすら読める奥の細道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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