信長嫌い

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 84
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103336624

感想・レビュー・書評

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  • 信長が倒した領主たちを主人公にした短編集。

    その負けざまといってもそれぞれに
    死生観、美学、人柄がもろに描かれていて面白い。
    容姿の描写は少ないが
    そういった言動から人となりや風貌が
    生々しいくらいに想像ができ
    グッと引き込まれて読み切った。
    死に至るにしても、皆心穏やかな状態で
    ある意味ハッピーエンドであり読後感も良い。

    戦国時代という、評価軸が戦しかない
    今とは全く違う価値観に生きる人たちは
    とても奇異で、嫌悪すら感じることもあったが
    余計なものがない分清々しく、美しくも見えた。

著者プロフィール

天野純希
1979年生まれ、愛知県名古屋市出身。愛知大学文学部史学科卒業後、2007年に「桃山ビート・トライブ」で第20回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2013年『破天の剣』で第19回中山義秀文学賞を受賞。近著に『雑賀のいくさ姫』『有楽斎の戦』『信長嫌い』『燕雀の夢』など。

「2023年 『猛き朝日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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