復讐

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  • 新潮社 (2013年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103338314

復讐の感想・レビュー・書評

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  • いい本でした。
    読み終わり、しばらく現実に戻ってこれない久々のタイプ。

    私はいわゆる犯罪モノとかルポとか興味がある方で、
    犯罪者とその被害者はもちろん、
    遺族だけではなく犯人の家族や周囲などを
    こんなにもひとつの犯罪は巻き込むのか、と気付いて以来、
    興味を持ってその類の本を読む。

    切ない話だった。現実はこんなもんなんだろう。
    犯罪を犯した者は(全員ではないけれど)罪を償いきったつもりで、
    あるいは「前向きに」という言葉を言い訳に忘れ去り、
    被害に遭った者やその周りだけがいつまでもいつまでも取り残され。

    事実は変わらず、罪は消えもしないのに、
    置いてかれたまま傷口もふさがらず…

    自分に置き換えてみたらキツくて辛くて胸が痛かった。


    個人的には、表紙デザインは違うものにして欲しかったなぁ。
    最初は意味不明な表紙の写真やイラストが、
    読み終わると深く心に染み入る、とかの表紙が好き。

  • 人の命を奪った。
    その事実をどうやったら忘れることが出来るのだろうか。
    それとも、忘れてしまえるような人間だから人を殺すことが出来たのだろうか。
    償いとは何だろう。
    許しとは何だろう。
    大切な家族を失っても生きていかなければならない。
    憎しみも悲しみも、時間が解決してくれるようなことではないだろう。
    せめて犯人も、罪の重さを感じながら一生苦しんでほしい。
    そう願うことは間違っているのだろうか。
    失われた命は何があっても戻ってこない。
    取り返しのつかないことがこの世にはあるのだと、何故犯人は気づかなかったのだろう。
    答えの出ない問題を突きつけられたような、後味の悪さともどかしさを感じた物語だった。

  • 切なさの極致。虚無の世界。先生も、生徒も、抱えているものが大きすぎる。窪美澄さんの「さよならニルバーナ」と平行して読んでいたけれど、事実が詳細なのは窪さん、感情的に惹きつけられたのはタナダさんだったな。「結局何も変わらなかった」って、こんなにせつないフレーズだったのか。

  • 加害者家族と被害者家族、生徒と教師、罪と更正
    一言では語れない、それぞれの気持ちと社会や法があって難しい …

  • 戸畑祇園の事が書かれて、私の地元が舞台で場面、場面がリアルに感じられ楽しかったです。祇園のことも詳しく書かれていて戸畑祇園を知っている人は楽しむことができるのでは。

  • 11/23

  • 被害者の立場、加害者の立場、
    考えさせられる。

    現実もきっとこうなんだろうな。

    祐也は今後僕は晃希じゃないって言うのかな?
    でも言ったところで信じてもらえないし、
    精神が病んでるでおしまいにされそう。

    舞子の兄の「償いは服役で済んだ」の言葉。
    間違ってはいないけど、こんな風に思われたら
    被害者側だったらイヤだな。
    でも謝罪の言葉を一切拒絶されたら、
    だんだんそういう考えになっていくのかな。

    死んでほしいけど死なせてはいけない。
    死んでも何も解決しない。

    深い。

  • 2014.4.19
    読み進めるうちにどんどん胸が締め付けられる作品でした。

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復讐の作品紹介

罪を犯した人間は息をすることさえ許されないのか? 北九州の小さな町に赴任してきた教師・舞子。最初の登校日の朝、暗い目をした少年に出会う。教室では明るく優等生として振舞う彼をどうしても目で追ってしまう舞子。二人がそれぞれに抱えた闇が、夏祭りの夜、花火のように暴発する。映画『ふがいない僕は空を見た』の監督が放つ次なる代表作、緊迫サスペンス長編小説。

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