月光蝶: NCIS特別捜査官

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103338710

作品紹介・あらすじ

米軍基地内に惨殺死体。横須賀ベースは、「巨大な密室」だった! 米軍女性広報官の死体が基地内で発見された。同時に基地の外で大量の血痕も見つかり、米海軍犯罪捜査局(NCIS)が捜査を開始する。だが被害者が基地を出入りした痕跡はゼロ。いかにして基地を出て、殺されて戻ってきたのか? 全てのゲートと鉄壁の警備をすり抜けて、二つの死体が移動する! 前代未聞の本格ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 横須賀米軍基地内で起きた殺人事件。死体発見は基地内だが発生現場は基地外の可能性が高い。なのに発生時間帯に基地を出入りしている者がいないという密室状態にはわくわくする。内外でそれぞれ別の事件として起こっているので本当は繋がっているのに基地側と日本側で腹の探り合いをしているとかどうまとまるのかなー、と期待しながら読んでいったけど解決編でがっくり来た。伏線あったっけ?あれ?といった感じ。最後にももう一捻り来たけどさらにえ?あの一ヶ所から読み取る?といった感じ。素材良かったのに勿体ない-。

  • 初読み作家。
    横須賀米軍基地内で、女性広報官の死体が発見される。同時に基地の外では、殺人らしき現場の目撃者が。そこには大量の血痕が見つかるも、死体は存在せず。米海軍犯罪捜査局(NCIS)は捜査を開始するが、基地内で殺されたと思われる死体が、基地の外で発見される。犯人は、そしてどのように死体を移動させたのか。。。
    横須賀という舞台は懐かしく読めたが、犯人はわりと早めに分かる。しかし、入退室やゲートのセキュリティレベルの話をしておいて、それはと感じてしまった。
    途中のグロテスクな表現はこちらが痛くなるような・・・

  • 米軍女性士官の死体が基地内で発見された。同時に基地の外で大量の血痕も見つかり、米海軍犯罪捜査局NCISが捜査を開始する。
    横須賀基地が舞台
    基地問題 レイシズム

  • 横須賀基地とその周辺で起きた連続殺人事件、それを追うNICSの捜査官、というつかみは面白い。しかも最後には若手捜査官が皆を集めて”さて”と言い・・・。おおっ、面白さ爆発かっ!
    そこからが腰砕け。犯人の設定も動機も全く説得力が無い。そもそも基地内外で殺してその出入りをどうした、という最大のトリックが単にNICSの制服を着ていただけ?それで記録に残らず盲点?ありえないだろ?そもそも死体をあちこち動かした動機も不明。共犯者と言うか黒幕が日本側の委員会というのも無理。基地に入れんとか言ってたけど、被害者の奥さんなら普通に入れるじゃん!挙句に皆に睡眠薬を盛るのもよく分からん。自分が犯人とばれているなら毒薬だろうし、拘束されてた容疑者に毒を飲ませたトリックも不明。しかも事故で死んだり…。これ、日本の本格モノのレベルで言えば最低。
    それでも読みやすい文章に謎は面白かったのだけど。この作者は前作でもそうだけど、本筋以外が長い。この作品でも延々と基地問題が出てくるが長すぎ。それは確かに問題だが、娯楽作とするならそこはもっとカットするべき。この作者の次の作品が書評でえらく評価が高かったからまずは前作から読んでみたが、確かにデビュー作よりははるかに文章がスムーズになってはいるが、このトリックやオチでは次の作品にもあまり期待できないな。

  • 移動する死体は。
    違和感のある記録を辿っていれば、一人目の殺人で幕を下ろしていたのではないか。
    他国で起こす事件と、自国で起こすものだと対応がここまで違うのだな。

  •  けっこう早く実行犯は分かるものの、その「トリック」については、ややアンフェア感はある。一方、影の主犯については、これもちょっとなあとは思うけれど、意外性にうれしい感じはする。
     伏線の回収は丁寧。ただ、フットボールに、ハ力というのは、どうなんだろう?

  • 「黒翼鳥」がよかったのでさかのぼって読んでみました。登場人物もほとんどかぶらないので、順番の前後は特に問題になりません。「卑怯だ」という人もいそうですけど、トリックはこちらの方が好みかな。

  • 横須賀の米海軍基地と市街地で発生した2つの殺人事件.それぞれ殺害場所と死体発見場所が基地内と外、しかもゲートを通過した記録がない.米海軍のNCISと市の基地対策課特別室が難問に取り組む.単純なストーリーに見合う基地反対活動家が米海軍に拘束されるが、彼も殺害される.米海軍の切り札的な女性捜査官が解決するが、意外な人物が犯人でその人物を遠隔操作した人も登場する.最後にレイシズムが絡む複雑な背景が出てくる.

  • 米軍横須賀基地の中を大きな密室とし、その内と外を遺体が移動するという設定は興味深かった。結末に関しては、どんでん返しの更にどんでん返しがあって、それなりに驚きもあったのだが、推理が途中なかなか進まない割には、終盤いきなり探偵役が現れて「私、判っちゃいました。」とババンと解決。もちろんそれまでに伏線はあるにはあったのだが、その探偵役のいきなりの登場に呆気に取られてしまい、どんでん返し感がいまいち楽しめなかった、、、。

  • これまでの2作品とはまた毛色が違う。
    好みではないけど、面白かった。
    参照資料に伊藤計劃「虐殺器官」と笠井潔「薔薇の女」が…読まなきゃ!

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