- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103338710
作品紹介・あらすじ
米軍基地内に惨殺死体。横須賀ベースは、「巨大な密室」だった! 米軍女性広報官の死体が基地内で発見された。同時に基地の外で大量の血痕も見つかり、米海軍犯罪捜査局(NCIS)が捜査を開始する。だが被害者が基地を出入りした痕跡はゼロ。いかにして基地を出て、殺されて戻ってきたのか? 全てのゲートと鉄壁の警備をすり抜けて、二つの死体が移動する! 前代未聞の本格ミステリー。
感想・レビュー・書評
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横須賀米軍基地内で起きた殺人事件。死体発見は基地内だが発生現場は基地外の可能性が高い。なのに発生時間帯に基地を出入りしている者がいないという密室状態にはわくわくする。内外でそれぞれ別の事件として起こっているので本当は繋がっているのに基地側と日本側で腹の探り合いをしているとかどうまとまるのかなー、と期待しながら読んでいったけど解決編でがっくり来た。伏線あったっけ?あれ?といった感じ。最後にももう一捻り来たけどさらにえ?あの一ヶ所から読み取る?といった感じ。素材良かったのに勿体ない-。
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初読み作家。
横須賀米軍基地内で、女性広報官の死体が発見される。同時に基地の外では、殺人らしき現場の目撃者が。そこには大量の血痕が見つかるも、死体は存在せず。米海軍犯罪捜査局(NCIS)は捜査を開始するが、基地内で殺されたと思われる死体が、基地の外で発見される。犯人は、そしてどのように死体を移動させたのか。。。
横須賀という舞台は懐かしく読めたが、犯人はわりと早めに分かる。しかし、入退室やゲートのセキュリティレベルの話をしておいて、それはと感じてしまった。
途中のグロテスクな表現はこちらが痛くなるような・・・ -
米軍女性士官の死体が基地内で発見された。同時に基地の外で大量の血痕も見つかり、米海軍犯罪捜査局NCISが捜査を開始する。
横須賀基地が舞台
基地問題 レイシズム -
移動する死体は。
違和感のある記録を辿っていれば、一人目の殺人で幕を下ろしていたのではないか。
他国で起こす事件と、自国で起こすものだと対応がここまで違うのだな。 -
けっこう早く実行犯は分かるものの、その「トリック」については、ややアンフェア感はある。一方、影の主犯については、これもちょっとなあとは思うけれど、意外性にうれしい感じはする。
伏線の回収は丁寧。ただ、フットボールに、ハ力というのは、どうなんだろう? -
「黒翼鳥」がよかったのでさかのぼって読んでみました。登場人物もほとんどかぶらないので、順番の前後は特に問題になりません。「卑怯だ」という人もいそうですけど、トリックはこちらの方が好みかな。
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横須賀の米海軍基地と市街地で発生した2つの殺人事件.それぞれ殺害場所と死体発見場所が基地内と外、しかもゲートを通過した記録がない.米海軍のNCISと市の基地対策課特別室が難問に取り組む.単純なストーリーに見合う基地反対活動家が米海軍に拘束されるが、彼も殺害される.米海軍の切り札的な女性捜査官が解決するが、意外な人物が犯人でその人物を遠隔操作した人も登場する.最後にレイシズムが絡む複雑な背景が出てくる.
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米軍横須賀基地の中を大きな密室とし、その内と外を遺体が移動するという設定は興味深かった。結末に関しては、どんでん返しの更にどんでん返しがあって、それなりに驚きもあったのだが、推理が途中なかなか進まない割には、終盤いきなり探偵役が現れて「私、判っちゃいました。」とババンと解決。もちろんそれまでに伏線はあるにはあったのだが、その探偵役のいきなりの登場に呆気に取られてしまい、どんでん返し感がいまいち楽しめなかった、、、。
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これまでの2作品とはまた毛色が違う。
好みではないけど、面白かった。
参照資料に伊藤計劃「虐殺器官」と笠井潔「薔薇の女」が…読まなきゃ!