ぼくのともだち 〜Maru in Michigan〜

  • 新潮社
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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103341123

感想・レビュー・書評

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  • 『ことばはいらない』の続編、というか姉妹編である。
    前作はほぼ写真のみだったが、本作では母・ジョンソン祥子さんのエッセイが付く。
    時系列的にはこちらの方が前に当たる。赤ちゃんである一茶くんが家族の一員となり、成長していく1年間が綴られている。

    少し変わった毛色で凜とハンサムなマルは、赤ちゃん誕生の前からジョンソン家にいた先住犬だった。祥子さんは一茶くんの出産にあたり、マルが赤ちゃんを受け入れることが出来るよう、さまざま気を配る。
    マルは「不思議な生きものが来たよ」とばかりに、やや警戒し、そして焼き餅を焼く。
    少しずつ心を開き、赤ちゃんに近付いていく犬。
    初めは怯え、だが次第に興味を持ち、仕舞いには犬を追いかけ回し始める赤ちゃん。
    祥子さんのカメラは、一茶くんの表情はもちろん、マルの気持ちも的確に捕えている。日々、ふたりを見守っていることがよくわかる。

    異国の子育ての心細い日々。
    ミシガンの長い冬の後の短く輝かしい夏。
    個人的にはこのあたりを綴ったエッセイにもとても共感を覚える。

    スタイリッシュでかつかわいい。ほのぼのと愛にあふれた写真が満載である。

    眺めていると、とてもしあわせなのだ。なのに何だか涙が出てしまうのだ。
    このしあわせが一瞬だと知っているから。
    一茶くんはやがて走り回るようになり、マルも後を追うだろう。野球に夢中になるかも知れない。それともサッカーかな? マルも試合に付いていくかもしれない。一茶くんの友だちとも楽しく遊ぶかも知れない。
    それもまた、フォトジェニックなことだろう。

    けれど。
    めぐり来る夏は、去っていった夏とは違う夏。
    一茶くんはやがて大きく成長し、マルは年老いて行くだろう。たくましくなっていく一茶くんをよそに、マルは静かな日々を過ごしていくようになるだろう。そして、いつかは別れが訪れる。

    だからこそ、この瞬間がいとおしい。
    そんな一瞬を封じ込めた、珠玉の写真集である。

  • 自分(=マル)のほかに可愛がられる存在(=一茶)ができたことが、マルにとっては当初、心穏やかではなかったんだなと感じた。でもその寂しがっている様子も可愛い。そこから少しずつマルと一茶の距離が近づき始めて仲良くなっていく姿はとってもとっても癒された!

  • 一作目より遡って、一茶くんが生まれた頃からスタート。新生児と犬のふれあいが微笑ましい。

  • 【内容】
    柴犬マルと一茶くん。はじめましての瞬間から、かけがえのない存在になるまでの日々を綴った、ほっこりフォトエッセイ。

    【感想】

  • 柴犬のマルちゃんのところに一茶くんが生まれ、次第に絆を深めていく様子に心が温まります。何気ない日常の一コマ一コマを切り取った写真がかけがえのないものになっていくことを実感しました。

  • 最初に見た時、泣きそうになって、買ってしまった。

  • 友達に教えてもらった。
    人間にしか表情はないと言うけれど、
    いやいや、犬だって表情あるんです!っていう一冊。
    柴犬好き(私は雑種好き)にはたまらない。。

  • 姉からブログを教えてもらい、
    なんて可愛い男の子とわんこだろう!と。

    どの写真からも、愛が感じられる。
    素敵☆

    男の子出産予定なので、購入(*^^*)

  • 心がほっこり〜。Maruも一茶くんもかわいすぎて悶絶。ブログに癒される日々!

  • 一茶くんを見守るmaruちゃんの暖かな眼差しに、たまらなく和みます。
    家族が増えたばかりの頃は、maruちゃんも赤ちゃん返りしたとか。
    そう聞くと、わんこも人様の子とかぶるところがあるんだなと微笑ましく拝見しました。

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