神戸電鉄殺人事件

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 38
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103344315

作品紹介・あらすじ

異人館で、東京駅で、神戸電鉄の車内で十津川警部が大胆不敵な連続殺人に挑む! 神戸の異人館で、プールに浮かぶ若手女優と会社社長の死体が発見された。横浜でロケの予定だった女優が、なぜ神戸で殺された? さらに彼女の超高層マンションを訪ねた五人の男女が次々に殺され、事件現場は東京駅から、遂に神戸電鉄の車内へ。十津川警部が見出した、被害者たちを繫ぐ長い線とは? 長編トラベルミステリー最新刊。

感想・レビュー・書評

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  • これはひどい、ひどすぎる。

    神戸に住んでるのでタイトルと西村京太郎ということで購入。
    かれこれ30年ほど前、十代の頃は西村京太郎のトラベルミステリーが好きでよく読んでいた。
    被害者の行動をたどり同じ列車に乗ることで初めて見えてくる犯人のトリック。
    十津川警部と亀井刑事の名コンビが徐々に犯人を追い詰めていくその過程をワクワクしながら読んでいたのを思い出す。

    久々に購入した西村京太郎にそのワクワクを期待して読んでいったけど、、、
    これは本当にひどかった。
    はじめに殺害された女性タレントの生い立ちが重要な要素にも関わらず、まったく掘り下げられていないし、動機や殺害方法、アリバイなどすべてが雑で、それらの謎が十津川警部のあくまで推測だけで終わっておりまったく回収されることなく終わってしまった。
    おしまいには十津川警部自身がまるで詐欺まがいの策略で犯人が手に入れた(と推測している)貴重な文化財を犯人から巻き上げてチャンチャン、という結末。

    昔読んだ西村京太郎も、自分が子どもだったから気がつかなかっただけでこんなにひどかったのかな?
    いや、そんなことはなかった。
    あの頃の作品は、おそらく何度も現地を見に行っていただろうし、筋書きにもドラマがあった。ように思う、、、

    これは誰が読んでも、「ああ、やっつけで作ったんだな」ということがまるわかりだと思う。
    もう年をとってプライドがなくなってしまったんだろうか。編集者もよくこれで出版させたな。この内容で本を出すことを決断した出版社にも罪がある。

    残念だけど西村京太郎さんの新刊は二度と読まないだろう。

  • う〜ん…無理に有馬と神戸電鉄でなくても良かったのでは…

  • ひと駅乗っている間に寝込むだろうか?また、乗った電車が終点までいくからと安心するって、初めて乗る路線だったら乗り換えがあることは確認すると思う。ちょっと無理がある。十津川警部が泣くよ~

  • これで最後? 戦後70年シリーズ カンボジアから持ち出された仏像

  •  いやぁ,素晴らしい,コレはヒドイ,もう笑うしかない.西村京太郎氏の小説読むの三十年くらいぶりなんでその間や最近の傾向を知らないので評価2にしたけど……1でいいよね,これ.
     なんというか,平易で読みやすいラノベですよね,これ.説明書きみたいな状況ばっかり語られているから,小説ですらないのかも,トリックとかサスペンスっぽさも特段なく……あ! ちゅう間に読み終えられた.面白かったけどね.
     映像(勿論私にとっては渡瀬恒彦氏と伊東四朗氏なのです!)になったらちゃんとまともに見られる(それでも西村京太郎スペンスは実に軽く簡単にカジュアルに人をサラッと殺すのだけど!)ものに仕上がるのだろう,なにより神鉄が出てきてくれることにワクワクするではないか?
     まずのっけから“よく見ると、新幹線の新神戸駅、神戸旧居留地、そして、神戸電鉄の写真である。”うわぁ違和感バリバリやぁ,新神戸駅はまだいいとして,本編に出てこないけど旧居留地もまぁいいとして,「そして」の接続詞でまで繋げられて出された“神戸電鉄”である……それ,小説の題名なだけやからやん!?
     車掌が登場しているが,有馬温泉-有馬口で車掌乗ってるかいな? 乗っていない,ワンマン運行だからね.通勤時間帯ならばわからないが,その時間帯ならばむしろ新開地直通だ.―新開地といえば,まぁここは「新開地まで来てくれと呼び出されたからだろう」と十津川も推測しているからそれでいいんだけど,神戸外から来た人が有馬温泉から新開地に用事があって新開地まで乗る……なんてこともほぼあり得ないだろうよ,あるとしたら三宮までだろうけど,それなら大抵谷上で乗り換えるだろうしな,テツでもない限り.閑話休題.― 一区間を死体を載せて何往復も……とか書いてて,ワンマンならば運転手も気付かずそれもあり得るだろう,ならば車掌をそこで出してきたらあかんし,3両編成(休日は4本に1本4両編成だけどね)の中でどこで誰にもわからないように殺せるんだろう? 悲鳴の一つも上げずに,まぁ間にトンネル一つあるからその間で殺したとして,一人は床に突っ伏して,一人は座席に腰かけた状態で遺体が見つかっている……あまりにも何のひねりもない,疑問とツッコミしかわかない鮮やかな殺人.
     そして,なにより……オチもなく……いや,確かにオチはあった,むしろオチしかなかった,オチのためだけに書かれたというべきかもしれない,オチを言いたいがためだけに183ページを割いたとしか言いようがない.不満,そう不満しか残らない「え? なに? 続きは? あれ?」思わず上巻とか書かれているのかな,下巻はないのかな? 何度も見返したよ,ええ.

    神戸電鉄である必要どこもないやん!?

  • 160508

  • 神戸が舞台・・・とのことだったけど、何だか消化不良。神戸異人館、有馬温泉、神戸電鉄は出てきたけど・・・トリックというわけでもないしなあ。ものすごーくあっさり読み終わった作品。

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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