万葉恋づくし

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著者 : 梓澤要
  • 新潮社 (2017年1月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103345336

万葉恋づくしの感想・レビュー・書評

  • 昔読んだマンガを思い出しながら…

    とても良かったです。
    不比等さんが好きなので
    本人に登場してほしかったです。

  • 里中満知子の「天上の虹」を思い出しながら、読んでいたので登場人物のすべてあの絵。              どのお話もよかった。もっと続きが読みたかった。

  • 初出は2004年の「唐衣」、2014〜15年の「小説新潮」

    万葉集の短歌を題材にした7篇の歌物語。

     大伴家持が、部下が恋に溺れるのをたしなめ、病弱で任官も結婚もしない弟書持を気遣い、女官として出仕する年上の紀郎女と恋の歌のやりとりを楽しむ。歌から物語を編み出して面白いが、家持が有名人過ぎるからか生き生きした姿になりきれていないかな。
     大津皇子の側女で皇子の刑死後実家に戻っていた石川郎女と隣の屋敷に逼塞する大津皇子の内舎人だった大伴田主が恋とは違うレベルで互いを気遣うのが、郎女の妹の大人になりかけている少女の目を通して不思議なものと描かれる。
     藤原不比等の4人の息子の一人麻呂に仕えた田辺夏雄は、陸奥出兵の供をし、疱瘡に倒れた主を看取る。藤原麻呂が好人物に描かれておもしろい。
     初位から出世しない笠五百嶋を見限ろうかと考えていた妻で参議の娘は、夫が出羽掾になり若い娘を連れて行こうとしていると聞き、自分がついて行く気になるオチは滑稽。
     
     最後の「恋の奴」がいちばん良かった。
     広河女王が大伴邸で出会った坂上郎女を祖父穂積皇子の妻だったと教えられ、祖父と但馬皇女の道ならぬ大悲恋のことを知る。そして大伴書持への恋心に封印して元正上皇の女官に上がろうとする。

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万葉恋づくしの作品紹介

我知らず、恋の奴(やっこ)―奴隷―になってしまった万葉の名歌に秘められたドラマ。いつかは都へ帰る人――。赴任先の現地妻を自認していた遊行女婦が、かりそめの恋の終わりに流した涙。若き日の穂積皇子と異母妹・但馬皇女との伝説の許されざる恋。そして万葉集の編纂者・大伴家持が自らうたった、ひと回り以上年上の紀女郎への募る思い。身も心も焦がす恋を描く連作短編小説集。

万葉恋づくしはこんな本です

万葉恋づくしのKindle版

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