解縛: しんどい親から自由になる

  • 164人登録
  • 3.10評価
    • (5)
    • (13)
    • (17)
    • (12)
    • (3)
  • 25レビュー
著者 : 小島慶子
  • 新潮社 (2014年2月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103351115

解縛: しんどい親から自由になるの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 閉じ込めていた過去の蓋を開け、辛い出来事や傷つけられた言葉を思いだし、
    書き連ねていくことはとても苦しい作業だったと思う。
    筆者は小さい頃からの母親のがんじがらめの束縛が原因で、
    摂食障害、不安障害を発症してしまう。

    不安障害を夫の深い愛で乗り越えたのは解るのだが、
    母親から解縛できたのはなぜか?
    臨床心理士の治療を通じて快方に向かったようだが、
    母へのわだかまりが解けていった、心が動く過程をもう少し詳しく知りたかった。

  • 全編傷。凄まじいまでの傷が生々しく供されている。
    著者の他の著書で示されている温かな思いやりの裏側にある、著者の傷が、ここまで露悪的に表現する必要はないのでは、と思ってしまうほどの赤裸々な表現で示されている。

    あまりにも鋭敏な自意識を患ってきた患者が、なんとかここまで生き繋いできて、同病を患う人を勇気づけるための闘病記。

    小島さんの著書に共感し、読んできた読者としては、小島さんの姿をこれまで以上に立体的に感じることができたという意味でよい本。
    しかし、小島さんの本の中で、最初に読むべき本ではない。と思う。

    なんだか、わが身に迫り、泣きたくなるようなところが幾つもあった。

  • メンヘラ達ー!!
    心が締め付けられて物理的に痛い気がするからくれぐれも無理せず、でも確実に読んでー!

    文章も品が良く丁寧で素敵な読み物でした。
    読むたびに見方が変わるかもしれない。

  • 言葉を大切にする文章は品が良くて迫力がある。執念深い内省の手記。

    子供時代の記憶を読むのが一番しんどかったな。
    子供時代の傷は、どれだけ時間が経っても生々しくいたむものなのか。もしかしたら、子供時代の回想の空気が、この人の実家の雰囲気だったのかもしれない。
    年を取るって良いことだよね。ライジングしまくってた自意識も落ち着いて、自分を色んな角度から眺められるようになるし。

    摂食障害って、とりあえずは母親を持つことのできた人が、母との関係をやり直したくてなる障害だ。と、私は思うのだけど。この人は、執拗に内省を重ねることで、彼女の中の母との関係をやり直したんだ。

    この人の両親って、私の父に似てる。父は母親を持つことができた。その一点だけで、私は父を羨んでいたけれど、あまり幸せな子供時代ではなかったのかも。

    日常的な心理的虐待と、時々タガが外れたように起こる肉体的虐待。小学生の子供を一人留守番させるのもネグレクトかな。アメリカだったら逮捕されてた。精神的ネグレクトとは、ほんのちょっと違う気がする。

    「承認されたい気持ち」だけで行動を起こすと、うまくいかないもんなんだね。そんな時は、自分の痛みにしか目を向けていないからだろうな。

    バブルを永遠だと信じてた人って、救いようもなく愚かに見えてしまう。人は時代に作られる要素が大きいから、仕方のないことなんだろう。
    高度成長期の、未来はバラ色で、努力次第で何でも選べる幻想が自分の一部になっている人は、思うようにならないと敗北だと感じてしまう。人生は思うようにはならないもので、思うようにならないからって自分が無価値だなんて考える必要はない。そのことを知るためだけに、何年も時間を掛けて苦しまないといけないのかも知れない。一生を掛けてもそれだけのことが学べずに、もしかしたら、思うようにならないことは全て他者のせいだと、恨みを抱いて周囲の人に見当違いな復讐をしながら生きている人もいるのかも。そう思うと、なんだか哀れだ。

    私たちは生まれてくる時、何一つ選べない。容姿も、声も、親も、国も、時代も。何一つ。子供が親を選んで産まれてくるなんて、嘘だ。そう信じたい人は信じればいいと思うけど、私は無理。

    http://www.dailyshincho.jp/article/2014/02181616/?all=1

  • 海外駐在の商社マンの父、美人で自信過剰の母、9歳上の優等生、母の女友達の姉、母の身代わりの娘。ひねくれた子、小学校やシンガポール日本人学校で序列をわきまえずいじめられる。上流階級の女子校、格差と母の確執、女子アナ。摂食障害、不安障害。

    子どもの頃のことをそんなにも覚えているのか、そこまで深く考えているのか、すごいなーって感じ。障害にならないのは、鈍くて考えない人だからかもと思えてきます。

  • 小島慶子の自伝。
    彼女の本はこれで2冊目。

    彼女が記した『わたしの神様』という女子アナが主役の小説を読んだとき、鋭い描写と感じると同時に、何でこんなに屈折した人物ばかり出てくるのだろうと思ってたけど、これを読んでわかった。
    つまり、彼女の実体験がベースだったのだなと。
    今までこの手の本は何冊も読みましたが、世間的には成功者として見られる彼女が、ここまで過酷な経験をしてたとは露知らず。

    転勤族の娘として生まれ、癖のある両親と姉に育てられ、転勤のたびにスクールカースト→いじめに遭遇し、15歳で摂食障害となり、女子アナになったはいいけど男性社会で虐げられ、結婚して子供を持つと今度は不安障害で葛藤する。
    そういう中で、女子アナを「男性優位社会に依存して特権を得る女の象徴」、家族を「愛の債権者」と言い切る彼女独特の鋭い感性と、家族に認められなかったことに由来するガラスのハートが作られたのだなと。

    そして、毒親の元で生まれ育った以上、そういう運命から逃れられないと感じた。
    最終的には自分で乗り越えるしかないのだと。

  • すごく共感。

  • 一文一文に込められた意味が濃密なのに、そのまま頭に入ってくるところは、さすが正確に言葉を伝えることを長年の使命として、それを果たしてきた人だからだなぁと大変感心した。
    また、言葉の端々に他人からのさまざま呪縛が滲み出ており、読んでる方は苦しくなる。
    私も自己愛だけの強い母親に育てられてきたため共感する点も多いが、作者のように、多くの出来事を毎回ここまで徹底的に掘り下げて消化していたら苦しかっただろうし、家族に分かり合える人がいなかった様子も彼女の悲劇を深めたと思う。

  • なんでこんな本書いたんだろ?確かにこの母親に育てられたのは残念だったかもしれないけど断片的にしか書いてないから悪い所しか書いてないんじゃ?と思ってしまう。中途半端。自分の性格の曲がった部分とか包み隠さず書いてるけど誰得?かつての同期まで出して…。不快で最後の方はナナメ読み。

  • 小島慶子さんがこれまで辛い思いで頑張って生きてきた背景には育った環境や家族関係も影響しているとは思うが、それだけではなく、小島さんご自身が生まれながらにして難しい性格なのではと思ってしまう。
    強がりであり自分への肯定感も強く、その反面、常に他人の自分への視線や態度が気になり、過剰に反応してしまう。
    生きてゆくことが普通の人より大変な方なのではないだろうかと感じてしまった。
    全ての思いをぶちまけても黙って聞いてくださる優しいご主人に巡り逢えて本当に良かった。

全25件中 1 - 10件を表示

小島慶子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

解縛: しんどい親から自由になるを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

解縛: しんどい親から自由になるを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

解縛: しんどい親から自由になるの作品紹介

ずっと親のものだった私の人生、やっと、この手に取り戻す。幼い娘に理想を押し付ける美人の母。9歳上の姉の平手打ち。海外でのいじめ、父の恫喝、人の歓心を惹きたくてついた嘘、女子アナとして振舞うことへの違和感。大人になった私はついに、不安障害を発症した――家族との葛藤に何度も押しつぶされた著者が綴る、辛すぎる子ども時代を手放して、前へ進むための壮絶な処方箋。

解縛: しんどい親から自由になるはこんな本です

ツイートする