甘いお菓子は食べません

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著者 : 田中兆子
  • 新潮社 (2014年3月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103353515

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甘いお菓子は食べませんの感想・レビュー・書評

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  • ちょっと読むのがしんどかった。
    40代の女性達の姿が痛すぎるというか・・・。
    こんな話読みたくなかったよ、というのが正直なところ。

    R-18文学賞大賞を受賞した作品「べしみ」はこの賞にふさわしい(?)過激な内容でまあ納得。
    女性器に突然人面瘡が出来た主人公の話。
    この手の荒唐無稽な話苦手かも。
    リアリティのなさに共感できないんだもの。

    そのほかの5編はもうちょっとトーンダウンするけれど、どの話も普段は見せない女性の裏の部分がチクチクと書かれている。
    私が好きだったのは「残欠」。
    アルコール依存症の女性の話で読んでいて息が詰まる。
    何が彼女をここまで追い込んだのか。
    息子の母への愛憎が切なくて切なくて。
    もう読むだけでいっぱいいっぱいでした。

    田中兆子さん、苦手かもとは思いつつも次作が出たらきっと手に取るんだろうな。
    そんな魅力を持つ作家さんです。

  • 2015/12/23

    40女の甘くない短編集。結婚、セックスレス、リストラ等々息が詰まりそうなところをユーモアある「べしみ」で締めてくれて助かった。
    「恋愛も買春も何もできない四十女ってほんと困りますよお」(べしみ/240P)
    これから私も中年になるんだな..

  • アラサー〜アラフィフの女性のリアルな感じが、
    生生しくてたまらない。
    痛くもあるし、かわいくもある。
    私もその一人だからね。

    専業主婦さんみたいだけど、
    こういうこと考えて生きてってるとしたら、
    そりゃー小説でも書いた方がいいと思うわー

    短編だけど、それぞれの登場人物が同じで、少しずつつながっているので、
    別の視点からの物語、というのも、
    割と好み。

  • べしみはR18文学賞受賞時に読んでいました。わたしはこの著者のデビュー作となる一冊をずっと楽しみにしてました。
    そして出来上がったこの本、本当すごい。筆力あるなーと。
    衝撃は断然窪美澄さんのがらあるんだけど、田中さんの描くものは怖い。アラフィフ、アラフォーの女たちの必死にもがいてる様が怖い。わたしはアラサーだけどまだ女子であろうとしてしまいます。けれどこの中には甘いお菓子を食べようとしない、女子から女になった、や、なろうとてる女たちがいて、なんか怖い。どの話も読んだことありそうなのに新鮮で、なかでもやはりべしみは斬新。R18色も全然強くないので読みやすいです。面白かった。

  • 40代の女性達の悲哀にあふれる短編集。

    前のストーリーで脇役だった人が、次のストーリーで主役になるという、最近多い私好みの1冊でした。

    それぞれの主人公が、現状に満足していない悩みを持つ人たち。
    同世代としては、どこかに共通点を見つけることがありましたが、あまり共感は出来なかったです。

    母にならなくてもいい、が良かった。
    女性上司に反発していたようだった部下が、実は彼女を認めていたという下り、私も香穂と一緒に、晴れやかな気持ちになりました。

  • +++
    欲望に蓋をして生きていくつもりだった。けれど――。第10回R-18文学賞大賞受賞作。アルコール依存から脱することのみを目的に生きる女。「きみとはもうセックスしたくない」と夫から宣言された女。母になるか否かを考え続ける女。もっと愛したい、もっともっと愛されたい、なのに――40代を漂う彼女たちが見つけた、すべて剥がれ落ちた果ての欲望の正体とは。女の危うさと哀しみを迫力の筆致であぶり出した、連作短編集。
    +++
    「結婚について私たちが語ること、語らないこと」 「花車」 「母にならなくてもいい」 「残欠」 「熊沢亜里紗、公園でへらべったくなってみました」 「べしみ」
    +++

    ここまで極端ではなくても、身近にあってもおかしくないようなシチュエーションではある物語たちである。リストラされたり親を亡くしたり、自分はこの先どうなっていくのだろうかと、ふと不安に駆られる年代が40代なのかもしれない。いくばくかの焦りと、諦め、そしてまだ尽きぬ欲望が、人生の第二段階に入ろうとする女たちを翻弄しているようである。好き嫌いは分かれるかもしれない。装丁が内容をよく表している一冊である。

  • この人・・・めっさスゴい~~~!!!
    40代以上の女性におススメw
    これは、他の著作もぜひ読んでみなくてはっっ!!!

  • 女性ファッション雑誌で紹介されていたので読みました。文章や、女性の心のとらえ方や描き方はとても上手いと思います。私自身は共感はできないけれど、女性ならば誰しも一度は、この本の中にでてくる女性達のように悩むことがあるのかなという理解はできました。
    私としては、こんな風に一つの価値観にとらわれて生きてしまうと大変だろうなあ…と思ってしまいます。
    この作家の方の女性の心理描写はとても上手いので、次回作も読んでみたいと思います。

  • ある程度分別もつき、一見はなにごともないかのようにいながら、いろいろな欲と闘いながら生きてくリアルが存分にて描かれている。
    べしみ、が受賞作とのことだけど、ほかの作品も壮絶。とくに残月の凄まじさは圧巻。
    こどもとおとなの中間のこども、老いていく親、夫、彼氏、友人……人間関係も仕事も友だちも、ある程度重ねてきたなかで、人と比較せず幸せに生きることはほんとうに難しいと感じた。
    もちろん、悩みつつ自分と手を取り合って生きていくしかないし、出来る限り楽しく生きるのがよいと思った。

  • 話題になっていたので、とりあえず図書館で借りて読み始め。
    短編集ということで読みやすくて良かったし、すべての話がどことなく繋がっていたのがさらに面白かった。
    性的な描写の中にもいやらしさや恥ずかしさといった感情はまったくなく、素直に読み進めることができた。

    共感する部分も多く、新たな発見もあり、新鮮な気持ちで読めた本。

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甘いお菓子は食べませんの作品紹介

欲望に蓋をして生きていくつもりだった。けれど――。第10回R-18文学賞大賞受賞作。アルコール依存から脱することのみを目的に生きる女。「きみとはもうセックスしたくない」と夫から宣言された女。母になるか否かを考え続ける女。もっと愛したい、もっともっと愛されたい、なのに――40代を漂う彼女たちが見つけた、すべて剥がれ落ちた果ての欲望の正体とは。女の危うさと哀しみを迫力の筆致であぶり出した、連作短編集。

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