GE 世界基準の仕事術

著者 :
  • 新潮社
3.71
  • (14)
  • (42)
  • (33)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 297
感想 : 40
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103353911

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 単なる会社紹介で終わっている本という印象であったが、終盤でこれをもとにどれだけ自分で考えられるか、自分の意見を持つことがどれだけ重要かの問いがあり、共感できる部分があった。

    本書は、GEの経営、リーダーシップのあり方、評価、人材育成、ユニークな仕組み、安渕さんの考えるトップのあり方が描かれれており、参考になる部分も多い。

    特に気になるのは評価制度。どの会社も悩むのが、評価方法について、客観的にみれば素晴らしいものの、ワークしていないのが実情。GEのグロースバリューと成果の両面で評価するという仕組みを、経営層、管理職がブレることなく実行に移せているのであれば、素晴らしいと思う。
    インプリメンテーションまで具体的に落とし込めている内容であればよかったが、そこにはあまり触れられていないのが残念。

  • GEでは一対一のコミュニケーションを極めて重視している。部下とどれだけ「一対一」でコミュニケーションが取れるか

  • GEの仕事への姿勢や人材育成への姿勢を様々な角度から述べた作品。120年にもわたって有料企業で有り続ける、それでいて変革を続けるこの会社への興味をくすぐるのと自分に何が取り込めるかを考えさせられる良書だと思う。
    もちろん他のビジネス書にあるような表現も沢山あるが、違った観点も山ほどある。以下、備忘。

    ・視野を広げる仕事と専門性を深掘りする仕事の両輪の重要性
    ・ストレッチアサインメントの考え方
    ・パっと聞かれて即答できる習慣
    ・グロースバリュー重視の人事評価
    ・年齢は関係ないがライフヒストリーは重要
    ・世界のリーダーが1週間集まり今後の事業を考えるLIG
    ・政治をするとグロースバリューが下がる
    ・アシミレーション制度は面白い
    ・ライオンとガゼルのたとえ話
    ・自分の考えを突き詰めること
    ・教養を身につけること

    道は長い。日々是鍛錬や。

  • なかなか勉強になる一冊です。
    しかしこの手の本によくありがちなパターンですが、
    言うまでもなくGEにとって都合が良い事や綺麗事、日本人にアピールしたいこと、しか書かれていない、悪いことは全然、書かれていない、と感じました。
    悪い言い方をすれば、「典型的な日本法人のある外資系企業の担ぎ上げ、ヨイショ本」です。
    別に批判をしている訳ではありません。
    その外資系企業も出版社も商売でやっているので、そのような内容になることは当然です。
    しかし私のような発想が後ろ向きで闇を見る人間はGEに対する印象が悪化したのも事実です。
    ただ非常に優秀なライターや編集者が手掛けているのでしょう。
    お決まりのパターンにきっちり、はまっていて、文章も読みやすく、章立ても、全体構成も、流れるようで、非常に良く出来ている一冊です。
    商品としては非常に上出来だと感じました。
    ですので星4つです。

  • グローバルに働くうえで必要なこと

    リーダーシップ
    勤勉さ

  • ソニーの出井伸之前会長が目指し、キャノンの御手洗社長が「理想の企業」として手本とし、サムスンが徹底模倣するゼネラルエレクトリック社の人事への仕掛けと人事制度。

    ・複数分野でのエキスパートには中々なれない。とにかく自分を知り、得意分野を話せるようにさせる
    ・プロセスの強さを大事にしている。結果を常に向上させるために、プロセスマップにして書き出し、どこにどのくらいの時間が何故かかっているのかを、プロセス全体を洗い出して見直すなどプロセス改善を当たり前化している。
    ・自分の信念や人生哲学から発する機会→アウトプットできるようにする
    ・リーダーのコンピテンシー「リーダーシップスキル」「専門知識・能力」「ビジネス知識・能力」「外部思考」
    ・GEのリーダーがよく行うのが、自分の優秀な部下を積極的に売り込むことこと。売り込まれている若手もどこかでそのことに気づき、ますますモチベーションが上がる

    〇CEOとしての役割と責任
    1.「戦略」→将来の大きな方向性を決め、資源を配分し、全体のポートフォリオをマネージする。
    2.「実行」→すべての経営資源(人、情報、知識、資金)を活用して、経営目標を達成する。
    3.「基盤」→文化を組織の隅々まで浸透させる。
    4.「ブランド」→積極的に世に登場して、インパクトを与える。
    5.「人材」→優秀な人を採用し、教育し、評価し、元気付け、成長を助け、リーダーを育てる。・社長がリーダー研修を行う

    ◯人事評価
    ・明確な基準になっているのが基本
    ・人材評価は2つの座標軸「業績50%」「グロースバリュー50%」
    ・グロースバリュー=GEの定める行動規範、価値観
    ・業績は本人の努力以外で左右されてしまう場合はあるが、バリューは意識して取り組めば達成できる
    ・バリューに取り組めば、業績も上がるはず
    ・マトリックス上、業績もバリューも評価されない左下ゾーンの人間は削減されていく
    ・グロースバリューを明確に掲げ、人事制度に落とし込んでいるのは、こういう人材を評価する!という象徴であり採用にも良い影響を与える
    ・グロースバリューは事業部ごとに明確にガイドラインを策定し、自己評価し、上司と話し合う。評価基準にもなるし、成長方針にもなる。
    ・バリューで図って育てれば、外部環境による商材変化やGEのような超他業種事業会社であっても一貫して活躍する人材育成ができる

  • 1 「すべてに驚いた」GEとの出会い
    求められていたのは広い視野
    究めてシンプルでわかりやすい会社
    2 聖域を設けることのない「経営」
    長期的な視野に立った経営
    事業は例外なしにシビアに見極め
    経営に一体感をもたらす独自の仕組み
    3 全員に求められる「リーダーシップ」
    リーダーを明確に定義
    個々の社員の成長
    4 明確な基準が設けられている「評価」
    業績50%、グロースバリュー50%
    評価者をきちんと評価
    5 経営トップもコミットする「人材育成」
    驚きのリーダー育成トレーニング
    優秀な部下を他部署に売り込む
    企業成長→ポジティブな空気
    6 GEが独自に作った「仕組み」
    7 心地良く働けるための「カルチャー」づくり
    8 CEOの仕事と「クライシス」への対応
    5つの役割
    9 グローバルな舞台で成功するために
    5つのポイント

  • -

  • speak upすること。

全40件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

日本GE株式会社代表取締役、GEキャピタル社長兼CEO

「2015年 『GEの口ぐせ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

安渕聖司の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×