- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103355311
感想・レビュー・書評
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ダイアナと彩子の互いが自分の生い立ちや
考え方などの呪いを解き放つ話。
「大穴」と書いて「ダイアナ」と読む、
母子家庭のダイアナちゃん。
何不自由なく両親からの愛情を注がれてきた
優等生な彩子ちゃん。
環境も考え方も違う2人だけど、読書が共通の趣味。
些細なことで、2人は絶交してしまうが、それでも、
互いに意識しながら生活をしていく。
なんとなく、その気持ちが伝わってきたよー。
どんな子でも、あるんじゃないかなー。
「あの子の、こういう所が羨ましい」とか、
「わたしだって、あぁなりたかった」とか。
子供から大人へと成長していく中で、
考え方も変化していくところに、私も変わりたい!!って
思っちゃったよ。
今からでも間に合うかなー笑
赤毛のアンを以前読もうと思って断念しちゃったけど、
今度こそ、読んでみようかなーって思えたよ!!-
2021/06/23
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面白かったですよー!!
赤毛のアンは挑戦しないと!!
子供の頃は漫画ばかりでしたので…。面白かったですよー!!
赤毛のアンは挑戦しないと!!
子供の頃は漫画ばかりでしたので…。2021/06/24
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二十代の頃に読みたかった。
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大学入る前に読みたかった
けどいまからでも遅くない、これからの自分に影響を与えそうな本第1位かもしれません
10数年の女の子の成長の物語で内容がずっしりしているので読み終わった後、自分まで成長した気分になる -
ーわたしを動かせるのは、わたしだけ。
キャバ嬢の母親につけられた名前はダイアナ。それも、大穴と書いてダイアナ。この名前のせいで、まともに友達もできず、浮いた存在だった。そんな中、新しいクラスで「赤毛のアンの親友はダイアナだよね、素敵な名前」と声をかけてくれた女の子がいた。そこから親友となった彩子とダイアナ。彩子の家は小綺麗なたたずまいの本がたくさんある家で、ダイアナにとっては憧れてたまらない環境だった。そして、彩子にとっては自由に生きるダイアナ親子が憧れてたまらない存在だった。
些細なことがきっかけで絶交してしまう2人。ふたたび会話をするのは10年後となってしまう。
たくさんの名作とともに話が進み、新しい道を切り開く友情に溢れたお話。
正直この作品、侮っていました。
少女2人の友情の話かと思って、ほんわかするのかなぁとか勝手に想像していましたが、こんなに勇気づけられるお話だったとは。
自分の事に自信が持てなくて、自分の選択が正しいと信じたくて、自分自身に嘘をついてしまうことって大小あると思いますが、その嘘がいかに苦しいものであるか、とても心にしみました。
「自分に命令できるのは自分だけ」と自分自身を鼓舞している場面を読んで、本当にその通りだ、、、こんな生き方かっこよすぎる、、、と惚れ惚れしてしまいました。
名前に関するエピソードは世の中にも様々ありますが、両親がどんな気持ちで付けてくれたのか想像したら、それだけで幸せな気持ちになります。
名前って一生モノです。体の次にもらったプレゼントなのだと思っています。「わたし」が他者から認識されるのって名前ですもんね、、、。
いい本です。いろんな人に読んでもらいたいです。 -
面白かったです
読書って素敵だなって
もっと小学生からたくさん本読んでおけば良かったと思いました
たくさん本読みたくなる小説です -
アンとダイアナ、陳腐な友情物語じゃなくて、
嫉妬や妬み、汚いとされている感情が、素晴らしいものであるんだよって言いたくなる。
驕らず誰に媚びず正直に、なーんて、
こんな友達がいなきゃ無理な世の中だっつーの! -
余計な説明はいらない。柚木麻子を知らなくとも、読後に著者の他作品を読みたくなるに違いない。
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アセロラさんが薦めてくださいました。
とっても面白くて一気に読んでしまいました。
アセロラさん、ありがとうございました。
二人の女の子が小学校三年生で友達になり、
仲良くなったり疎遠になったり
再会したりの15年間を描いています。
自分の同じころを思い出しながら
いろんな気持ちになりながら読みました。
私も子供のころ、本が大好きで、
図書館も本屋さんも好き、
短大の時には本屋さんでバイトしていました。
でもまた、ティアラさんのように、まったく読まない時期もありました。
最後にこんなことが書かれています。
「優れた少女小説は大人になって読み返しても、
やっぱり面白いのだ。
はっとり先生が言ったことは正しい。
あの頃は共感できなかった心情が手にとるようにわかったり、
気にも留めなかった脇役が俄然魅力を持って輝き出すこともある。
新しい発見を得ることができるのと同時に、
自らの成長に気づかされるのだ。
幼い頃はぐくまれた友情もまた、
栞を挟んだところを開けば本を閉じた時の記憶が蘇るように、
いくつになっても取り戻せるのではないだろうか。
何度でも読み返せる。
何度でもやり直せる。
何度でも出会える。
再会と出発に世界中で一番ふさわしい場所だから
ダイアナは本屋さんが大好きなのだ。」 -
本が大好きなダイアナと彩子。その2人の小学生から大学生にかけての成長を描いた物語。生々しい場面や腑に落ちない場面もあったけれど、好きな雰囲気。高校生くらいに読みたかったな。(その頃にはこの作品はなかったけれども)十代の女子ならではの悩みや心情の移り変わり。私もそう思ったことあるなあ、と共感するところもありました。2人には、家族ぐるみでこれからの人生を楽しく過ごして欲しいと思いました。