金魚鉢の夏

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著者 : 樋口有介
  • 新潮社 (2014年6月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103358916

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金魚鉢の夏の感想・レビュー・書評

  • うーん、何だろうなあ、これは。
    私の最も好きな作家である樋口有介。

    彼が第一回サントリーミステリー大賞で、故開高健氏より「コクがあるのにキレがある」といったような表現で絶賛されたデビュー作「ぼくと、ぼくらの夏」を初めて読んで以来、その独特のハードボイルド文体に魅了され、新作が出るたびに胸躍らせていた彼の最新作なのだが------。

    探偵は、警察をとっくに定年退職した民間の老人。
    しかも時代設定が不可解。
    北朝鮮が日本に実際にミサイルを撃ち込み、そのお蔭で日本がバブル以来の好景気に沸いている時代という設定。
    ラストなどは、某国軍が或る国の島に攻め入って上陸したという終わり方。
    近未来小説なのか、これは?

    貧しい人たちの福祉施設で起こった不可解な死亡事件。
    目撃者の証言から謎は深まり、美しい施設長夜宵の存在もあり捜査にのめり込んでいく民間老人探偵一之瀬幸佑。
    この施設には由希也と蛍子という幼馴染の少年少女もいた。

    まず、キャラクターにそれほど魅力を感じない。
    幸佑然り、由希也と蛍子また然りだ。
    文章も、これだけの老人になるとハードボイルドタッチにするのも無理があるのか、作者独特のキレのいい文体ではない。
    70の爺さんに色気を感じるアラサーの若くて美しい施設長というのも、
    違和感ありありだ。
    どことなく陰のある少年由希也と彼を慕う蛍子の心情の掘り下げも浅い。

    うーむ。
    最後のオチさえも、それまで張り巡らせえた伏線を、広げっぱなしにしたままで、全く回収する意図さえ見えない。
    どうなんだろうね、これは。

    ここ数年の作品は、どうにも今一つ楽しく読めなくなってきたのだが、ここまで来ると、もはやあきらめの境地だ。
    樋口さん、沖縄に隠居したせいで年老いてしまったのかなあ。
    もう一度、ヒット作の「柚木草平シリーズ」にでもチャレンジしてくれないだろうか。
    さもなければ、苦しいかと思うが、高校生あたりを主人公にした青春ミステリーに。
    このままでは私の最も好きな作家が消滅してしまうことになる。
    時の流れとはいえ、それは悲しい。

  • *社会福祉の大胆な切り捨てで経済大国に返り咲いた近未来の日本。警察の経費削減で捜査を委託された元刑事の幸祐は、夏休み中の孫娘・愛芽と共に、老婆の死亡事件が起こった山奥の福祉施設を訪れる。単なる事故死で片づけるはずが、クセのある施設の人々と接するうちに幸祐の刑事根性が疼きだして…ノスタルジックな夏休みの情景に棄てられた人々の哀しみが滲む傑作ミステリ*

    一言で表すならば「ぎっしり」。これでもか!と言うくらいに色々なネタや仕掛けがぎゅうぎゅうに詰め込まれている感じ。近未来の設定も、まさに今起こりうるような展開も面白かったし、樋口ワールドも堪能したけど、ネタが多すぎて収束しきれていないのがもったいなかった。とは言え、さすが樋口ワールド、蜃気楼の向こう側に揺れるようなラストが心地いい。

  • 生活保護法が廃止されるなど、社会福祉を大幅に路線変更した近未来の日本。生活保護の対象となっていた人々は「希望の家」なる福祉施設へ集められていた。そこで起こった老女の転落事件。ただの事故で片づけられるはずが、突き落とされると主張する職員が現れたことで、元刑事(とその孫娘)が呼び寄せられることになる。
    という導入から始まる、ミステリ…というより、仮想のこの設定をもとに、「歪んでいる社会」を照らし出した物語、といいましょうか。
    祖父と孫娘のミステリという売りのようでしたが、それを期待するとあらあらという方向へ物語が進みます。途中、施設の少年と孫娘のふれあいがあってしんみりするのですが、それも途中でぶつ切り感があって…あえてぷっつりと断つことで、置かれた立場の違いを表しているともいえるんでしょうが…。
    話のコアは、極端な福祉政策を取り「みんなが幸せとなるような社会」となって経済大国となった日本の、同時に抱えているいびつな幸せの裏側を照らし出すことにあります。状況はあくまで仮想下ではありますが、格差社会といわれている現代社会のリアルにおいても、まったく起こりえないとはいえない真相がそこにはあり、ぞわりとした嫌な感覚を持たせます。
    装丁から感じ取れる爽やかさ切なさをもとに読み始めると意外に重い終盤の展開に沈むかもしれませんし、謎が解決してすっきりという話でもないので、ぱっと見より重たいし人を選ぶ物語だと思いました。
    個人的には老(元)刑事と所長の恋物語…的な要素はあまりどうかなあと…。よほど先に書いた、少年と孫娘の出会いと別れをもっと書いてほしいなと思いました。

  • 帯と表紙に惹かれて読んだ。正直それほど期待していなかったのに次々起こる怪しい事件に心を躍らせ読み進めた。

    **ネタバレ**
    おじいちゃんホームズと孫娘ワトソンか、新鮮だな(*'ω'*)と読んでみたら全然違う…!設定はリリー・フランキーの短編を思い出した。こんな世界になればいいのにって思っちゃうのは自分が恵まれているからなんだろう。名探偵役を期待したひとは普通の女子大生と普通の元警官でしかなかったし、頑張ってみても結局名探偵はいないんだと衝撃を受けた。謎解き部分がしっかりしてないからミステリ色は強くないのに、やたら考えさせられる。おじいちゃんは頑張ったし、ちゃんと事件に迫ったけれど肝心のところはうやむやなまま。神の視点からしかわからない事件はまるでタイトルの金魚鉢のようだった。
    そのわざわざタイトルになっている金魚鉢。小さな金魚鉢で泳いでいるのは誰なんだろう。由希也と蛍子はいつか罪に窒息するのではないか。夜宵のことを知った蛍子が由紀也への束縛を強くしそうで、気持ちを繋ぎとめるために、共犯で居続けるために殺し続ける未来が見えてしまった。

    ただ説明に出てくる海外の描き方がいまいち。近隣諸国を嫌いなのは別にいいのだが、小説で押し付けられちゃうとちょっと引く。私だって好きではないけれど、いちいち地の文に作者の影が出るのはきつい。あと、人名が読みにくい。愛芽を何度「あいめ」「まなめ」と読んだことか。夜宵って字面は綺麗だけど弥生でもいいじゃん…。設定が突飛なのはミステリにはつきものなので、それを差し引いてもおもしろかったけど、私が編集者なら直すかなあ。

  • 生活保護制度が無くなった近未来日本のお話。
    児童ポルノ、臓器売買、殺人事件、等々盛りだくさんの割にはすべて隠蔽される。そのことに納得する元警察官探偵。
    生保が入れられる「希望の家」ここは自立できる人だけ、その先の施設もあるようだけど、深入りしないでよくあるパターンの虐待からの親殺し、なんかなぁ~。
    もっと堀下げてほしいのに元警察官探偵の孫やキャリヤ官僚所長との話に紙面をさいて中途半端な終わり方のような気がする。
    刑務所が無くなって流刑になってもお金があれば免れることができる。
    某国のミサイル攻撃から始まり、某国の尖閣諸島上陸と、何が言いたいのかわからない。

  • 樋口有介作品初読み。救いが有りそうでない感じ。私は韓国朝鮮にさほど興味がない(特に芸能界、ただし主張がまともでないなと思うことは多々あり)が嫌韓と言うほどでもないのですが、作者は嫌韓嫌中なんだろうなあ。。。刑務所は最悪で死ぬより辛い生活が待っている社会だと犯罪者が減るだろうなというのは同意かな。

  • 夏といえば樋口有介さん!しかも青春ミステリ!
    で、期待して読んだのですが、時代設定に力が入りすぎたのか登場人物が薄っぺらい印象…。
    由希也にもうちょっとヘラヘラ感が欲しかったな。って無理だわ。

  • 近未来の日本。なんかついていけなかった… 2014.7.11

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    社会福祉の大胆な切り捨てで経済大国に返り咲いた近未来の日本。警察の経費削減で捜査を委託された元刑事の幸祐は、夏休み中の孫娘・愛芽と共に、老婆の死亡事件が起こった山奥の福祉施設を訪れる。単なる事故死で片づけるはずが、クセのある施設の人々と接するうちに幸祐の刑事根性が疼きだして…ノスタルジックな夏休みの情景に棄てられた人々の哀しみが滲む傑作ミステリ。

    これでいいのか?
    人が殺されても、そんなもんで済むの???見たいなところもあって怖い部分もあるけれど
    一番怖いのは北朝鮮が発射したロケットで日本が大きく変わったという設定。ラストも中国せめて来るし。
    ストーリーより設定が怖いっていうのも珍しい。

  • 『亀と観覧車』『刑事さん、さようなら』そして本作と順不同で読んだ。

    これらは実はシリーズとか?

    もっとも古い『刑事さん、さようなら』では、作者得意の「なくもない」が要所で出て来て、軽妙さがあった。


    『亀と観覧車』では、「生保」家庭でしかもほんわかしているのに、奇跡的に純に育ったヒロインに、ちょっと安心した。

    が、本作では、救われる人が居ないんじゃないか?

    表紙の右下の一番良い位置を占めている人かな。

    裏の人の立ち位置が微妙だった。

  • 12月-11。3.0点。
    近未来が舞台。収入の少ない家庭は、生活保護が廃止され、
    希望の家というハウスへ。
    そのハウスで、老婆が死亡。用務員が誰かに押されたと目撃証言。前の用務員も変死。果たして殺人なのか。

    うーん。広げた風呂敷がイマイチ回収されていない。
    あの女子中学生の、もっと深い事情やその後が必要かな。

  • 生活保護法は廃止され、刑務所が激減された代わりに島流し制度など、架空の設定でのミステリー。廃校を利用した、元生活保護者が生活する施設で起きた1人の老婆の転落死。事故死で片付けられた事故から、日本を揺るがす大事件へ発展する展開がとてもおもしろかった。ただ、全体的に間延びした雰囲気で、スピード感がなかったのが残念です。探偵役のおじいちゃんと孫娘の会話が楽しかった。

  • 樋口有介の書くミステリーってなんだかとっても後味が悪い……事件は解決したかもしれないけれど、真実は解き明かされていない……丸橋はなんで口を噤むんだ…

  • 生活困窮者の施設、希望の家が舞台。恵まれない環境で育った主人公の由希也と階段から落ちて亡くなった老婆の事件を捜査しに来た捜査員の孫娘、みんなに愛されて東大に通う明るい孫娘とどうなるのか気になったけど、キーパーソンは由希也を思い続けてる妹のような蛍子。恋愛もふわ〜としたままミステリー性もふわ〜としたまま。樋口ワールドでした。

  •  どこかの市長さんの目には、理想に見える世界観の下でのミステリー。
     パラレル・ワールドかと思うと、笑いも引っ込む。
     ただ、訝しく思うのは、せっかくのこの設定は、はたして謎解きには必要だったのかということ。

  • 樋口作品、ノンシリーズ。
    犯罪者の島流しと、生活保護者の強制集中居住という極端な方法で治安も経済も安定した近未来日本が舞台。
    福祉施設の中にいる青年と、外から来た爺さんを中心にストーリーは展開していく。
    筆者にしては大胆な舞台設定だが、中身はいつものごとく、シニカルでハードボイルドな社会派風味のミステリ。
    元々雰囲気、作風は大いに好みであるが、今回はミステリ小説としてよく出来ていた。
    ユーモアを織り交ぜた人物間の探りあい・小競り合い、人間臭いホワイダニットを軸とした謎解き、大いなる諦観と僅かな救済を織り交ぜた着地…あたりは樋口有介真骨頂であるが、これがよく活きていたと思う。
    2014年上位作。ゴリで推したいエンターテイメント作品。
    5

  • 社会福祉や人権に対する考え方が現実とは少し異なる日本が舞台。
    生活困窮者が住む否かの施設で、一人の老人が階段から転落死する。
    このことが引き金となって不穏な事件が次々と起こる。

    かわいらしい装丁なので恋愛とか青春ドラマとかそんな爽やかな話かと思っていたら、かなりブラックな物語だった。
    読み始め、少し影のある少年とその少年を慕う少女(装丁にも描かれている)を中心にストーリー展開するのかと思いきや、わりと早い段階から事件を捜査する老刑事が活躍し始め、少年少女の存在が薄くなってしまう。
    そのため、事件解決をとしたよくあるミステリー小説という印象。
    少年少女たちが絡むことで「事件解決、めでたし、めでたし」とはならない心地悪さみたいなものが残るのは面白い趣向だと思うけど、少年少女たちの影の部分がもっと全面に出るともっと面白かったんじゃないかと思う。
    少年少女たちのことが途中からほったらかしになってる感じが、なんだか釈然としない。

  • 生活困窮者の収容施設『希望の家』で老女が深夜に階段から落ちて死亡した件で、委託を受けた元刑事の『幸祐』が調査に向かう。
    事故としてかたをつけようとした矢先、今度は施設の職員が刺殺体で発見され、さらには燃やされた人骨がででくる。
    国家事業である『希望の家』の闇が顔をのぞかせる・・・。


    一件の死亡事故をきっかけとして紆余曲折しながら数々の事件が暴かれていく様は、読み手だけに明かされる真実、事件の落とし所、各登場人物の思惑などが絡み合い読み応えがあった。
    一番の驚きどころは、この造られた日本の社会制度。刑務所を閉鎖し犯罪者は島流し。生活保護を廃止し自活できないものは施設に収容する。それらの政策により多額の国家予算が削減され、消費税を廃止して好景気に沸く日本。これを推し進めるきっかけとなったのが北朝鮮がミサイル攻撃というのだから。こんな政策世論が許さないと言うはずだが、近隣諸国との軋轢や、現在日本が抱える諸問題に対する世論の風潮などを見ていると、あながち非現実と言えないのではないかと思えてくるので笑えない。何より怖いのが、極論ではあるがあんがい妙案なのではないかと思ってしまう自分がいること。もちろん自分は一般市民として暮らしていけるという自負があってのことなんだけど。
    自由な社会と言うのは弱者に無理を強いる社会であり、逆を言えば格差は無理をしなくて済むという官僚の言葉にレトリックを感じながらも共感してしまったりして。勿論助け合える社会は理想だけれども・・・。
    それでもやはり『希望の家』で暮らす少年に付きまとう閉そく感と言うか諦めに馴れた感じというのは悲哀を感じた。

  • 中途半端な作品でした
    ミステリーというには伏線もなくドキドキ感もなく、社会問題の取り上げ方も一般常識くらいで…なんか、惜しい!

    福祉施設で老婆が殺される
    もと刑事が捜査を委託され、孫娘の愛芽と出かける

    登場人物の誰にも共感できなかった

  • 生活保護の廃止によって誕生した「希望の家」で起きた老婆の死亡事件
    元刑事のジージと女子大生の孫娘が閉ざされた施設の闇に挑む

    なかなかに入り組んだ事件でちょっとげんなり
    表紙がかわいく鮮やか♪

  • 請求番号 913.6/Hig
    資料ID 50077148
    配架場所 図書館1F学生選書コーナー

  • 希望の家 群馬 生活保護制度廃止 自存能力欠損者を収容
    10兆円の税金を節約 刑務所を廃止 犯罪者一人に年間250万円 流刑制度 2つの島に8万人を閉じ込めた
    人権保護団体の文句も、北朝鮮ミサイルで日本は被害者扱いとなり有耶無耶に
    ミサイルは日米の迎撃ミサイルで撃ち落としたが新潟は近いので破片が小学校を直撃 数百名の死者がでた
    米軍が北朝鮮をミサイル攻撃 中国と韓国は動かず
    日本は奇跡の復興 低賃金労働者が大量発生し製造業が日本の回帰 欧米諸国は移民を国外追放を始めた

    一ノ瀬幸引退した刑事が委託捜査で希望の家へ 孫の東大生愛芽の運転 草津温泉に行く予定 3週間滞在する
    サ殺人事件 チャイルドポルノ 臓器売買 食料横流し
    善人の副所長 元刑務所看守の40才独身女 医者で行われていた 臓器売買は全国の希望の家で行われていた
    背後には北朝鮮 サリン事件の背後に北朝鮮がいたのを隠蔽したのと同様に隠蔽
    キャリアの所長山本夜宵は左遷を覚悟していたが逆に評価があがる 医療制度改革の挑む 富裕層から既得権を奪うのは難しい
    老婆が不審死がきっかけ 実は副所長達に兄を殺された硫黄島帰りの糸井が目撃者のふりをして警察をよんだ
    兄がみたのはチャイルドポルノ 副所長達に気づかれ医者に薬をもられ心不全扱い
    夜宵に勉強指導され前橋の高校に通う由希也 夜宵と肉体関係 東大を目指せと言われた
    父が病死し県営アパートに 虐められていた蛍子を助けたのがきっかけで仲良くなる
    蛍子は父から性的虐待 父を殺した蛍子 死体の後片付けを由希也が完璧に実施 蛍子はショックで口がきけず
    蛍子は副所長を殺してしまう 由希也が再度証拠を隠蔽
    女は殺人は否認している
    蛍子が由希也の携帯を鳴らしたの履歴が残っているが元刑事も気がつかない
    副所長が壺を焼いていた 炭を回収にいった農夫が焼け残った死体を発見 腎臓が高度な手際で取られていた
    就職したはずの収容者が実際にはいない
    かなりの数の死者がいる
    副所長の息子の私大医学部の授業料8000万円

    夜宵は由希也に別れをつげる

    緊急事態が発生
    中国陸軍は沖縄に上陸

  • 事件の真相も気が滅入りますが、近未来像が絶望的で読後感が悪いです。

  • 図書館で借りる。正直物足りない。
    設定が面白そうと思ったが、人物描写もなにもかも中途半端と感じた。残念。

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金魚鉢の夏の作品紹介

「ジージ、早く解決して温泉行こう!」オーバー還暦捜査員と孫娘が福祉施設の闇に挑む。社会福祉の大胆な切り捨てで経済大国に返り咲いた近未来の日本。警察の経費削減で捜査を委託された元刑事の幸祐は、孫娘の女子大生・愛芽と共に、老婆の死亡事故が起こった山奥の福祉施設を訪れる。単なる事故死のはずが、閉鎖的でクセのある施設の人々と接するうち幸祐の勘が騒ぎだして……スモールタウン・ミステリの傑作。

金魚鉢の夏のKindle版

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