野良ビトたちの燃え上がる肖像

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著者 : 木村友祐
  • 新潮社 (2016年11月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103361329

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野良ビトたちの燃え上がる肖像の感想・レビュー・書評

  • 何気なく偶然借りてしまった作品。星野智幸さんと岸政彦さんの帯が気になって。『ビニール傘』っぽい感じなのかな…と思って借りた。

    少し未来の日本設定らしいけど展開があっという間で、170ページもない作品の中の空気がどんどんなくなっていくようで、読んでいて苦しかった。『九月、東京の路上で』を思い出した。

    今の日本の問題山積を題材にそのまま小説にしたような感じ。「あんたは、自分の人生そのものがまちがいだったって、思うことあるか?」「人生まちがったってわかっていても、こんなふうに生きていかなきゃならねんだよな」が深く心に残った。いつかこういうことが実際に起こってしまいそう。

  • 読み進めていくうちに息苦しく怖くなってきた。今の日本も着実にこのようになっていくんではないかと予感させるフィクションであるのにノンフィクションのような小説。昔から格差を作り上にいる人達は下のやつらを蔑み搾りとり優越感に浸る。そういう事は行われてきたけど、平等を謳う今のこの世もまたそこに戻っていくのだろうか?不気味でならない。私もホームレスを見れば社会の落伍者って見てしまっている所があるけれどいつ自分がそうなるかもわからない。この本を読んでホームレスも柳さんみたいにルールを守りながら猫と共存していっている人達もいるんだってわかったし、何とかそういう人達の居場所を私達も作ってあげないといけないのに一方的に排除しようとするなんて酷すぎる。私はこの本の中のムスビのいく末が気になる。柳さんと再会して気ままなホームレス生活を新たな地で送れている事を深く願うばかりだ。読んで良かった

  • コミュニティーが喪失した社会では、ひとりひとりの行動の身勝手さがエスカレートして、自分以外の人に攻撃的になり破壊していく。
    そんな社会はすぐ近くまで来ているのかもしれない。

  • 多摩川周辺のホームレスののどか?な日常の話かと思えば、話は急転する。

    設定はやや強引か。

  • ブログ更新:『野良ビトたちの燃え上がる肖像』木村友祐
    http://earthcooler.ti-da.net/e9312768.html
    主人公の「柳さん」は東京都と神奈川県の境を流れる弧間川に接した、神奈川県側の河川敷に暮らす、中年から壮年にさしかかる古参のホームレスだ。ホームレスがよくそうするように雄猫を可愛がり、ムスビと名づけている。二十代後半の新参者木下の面倒をみるようになり、つるんで空き缶回収もする。不況故か河川敷には新しいホームレスが目立って増えるようになり、これをよく思わない近隣住民は排除しようとする。そしてある日、ホームレスの住居に火がつけられる。

  • 途中で近未来小説と気が付く。ロヒンギャの書き方とかちょっとうーんというところもあるけれど。若い世代の人なんだろう。最後のイメージは私には説得力があり美しかった。

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野良ビトたちの燃え上がる肖像の作品紹介

「生きてるうちは、生きなきゃなんねぇからな」怒りと希望に満ちた世界を描く問題作。河川敷で猫と暮らす柳さんは、アルミ缶を集めて生活費とキャットフード代を稼いでいる。あちこちでホームレスが増えてきたある日、「野良ビトに缶を与えないでください」という看板を見つける。やがて国ぐるみで野宿者を隔離しようとする計画が……。ほんの少しだけ未来の日本を舞台に、格差、貧困、差別の問題に迫る新鋭の力作。

野良ビトたちの燃え上がる肖像のKindle版

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