フォルトゥナの瞳

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103364115

作品紹介・あらすじ

その若者には、見たくないものが視えた。他人の「死」が。「運命」が――。本屋大賞受賞後初の長編小説、遂に刊行! 幼い頃に両親と妹を亡くした木山慎一郎には、友人も恋人もいない。一日中働き夜寝るだけの日々。夢も自信も持てない孤独な人生だった。その日までは――。ミリオンセラーを連発する著者が、満を持して選んだテーマは「愛」と「死」と「選択」を巡る、人間の「運命」の物語。大切な人の「死」が見えたとき、あなたなら、どうしますか?

感想・レビュー・書評

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  • 記録用紙を見ていたら、2019年2月に
    「フォルトゥナの瞳」 を読んでいた。
    あっ、あの本だ!レビュー書こう!

    「フォルトゥナ」とはラテン語で幸福を
    意味するという。
    だが、ここではローマ神話にある、「フォルトゥナの女神の瞳」であり、女神は運命が見える能力を持っていた。
    「フォルトゥナの瞳」とは、運命が見える瞳のことをいう。その瞳を主人公も持ってしまった。「運命」が見えてしまう・・・これから、亡くなっていく人間の体が、透けて見えてしまうのだ。・・・・
    主人公は、自分がその瞳を持ってしまったことに気付く。電車の中で、手が透けている人を見つけ驚き、戸惑う。
    寿命が見えてしまうことを知り、どうにかならないかと思い始める。
    そして生活は一変する。

    寿命を見てしまうと、ハプニングを計り
    そのタイミングをずらし、人を助ける。
    そんなことを、何度か繰り返す。

    そして彼に、彼女ができた。
    ある日、電車の中で皆が、全員が透けて見えてきた。日が経つにつれ透けかたはひどくなる。最後の日の透けかたを
    見た時、彼は行動を決意する・・・・なんと
    言い表せばいいのだろう。
    言葉が見つからない。

    ラストには、ラストがあった。
    ネタバレかと思うが、もうひとりいた。
    「フォルトゥナの瞳」を持つ人間が・・・・

    • かりうささん
      「フォルトゥナの瞳」、百田尚樹さんが描かれたのですね。「永遠の0」とはまた全然違う作品に思えます。
      ゆうママさんの感想を拝見して読みたくなり...
      「フォルトゥナの瞳」、百田尚樹さんが描かれたのですね。「永遠の0」とはまた全然違う作品に思えます。
      ゆうママさんの感想を拝見して読みたくなりました。
      2021/03/22
    • はまだかよこさん
      はまだかよこです
      大好きな瀬尾まいこさんの本にコメントありがとうございました。
      私、どうすればコメントできるかも分からない婆さんなんです...
      はまだかよこです
      大好きな瀬尾まいこさんの本にコメントありがとうございました。
      私、どうすればコメントできるかも分からない婆さんなんです。
      でもとっても嬉しいです。
      もう「その扉をたたく音」ベッドの横においているのですが、読む本が多くてー
      「クララとお日さま」人に貸す約束してるので早く読まないといけないし……

      実は渡すの娘は「ゆうこ」です。
      だから私は「ゆうママ」
      うふふ
      よろしくお願いいたします。
      関係ないところにコメントしてごめんなさいね

      2021/03/29
    • はまだかよこさん
      まちがえました。
      「渡すの」ではなく「私」です
      ドジですみません
      まちがえました。
      「渡すの」ではなく「私」です
      ドジですみません
      2021/03/29
  • まあまあ面白かった。主人公の性格が内向的すぎて共感できず。指輪のプレゼントも重すぎだよ。

  • なかなか考えさせる内容でしたね。
    娯楽本というのではなく、良書というのでしょうか。


    ●2023年3月10日、追記。

    本作の内容を確認しておきます。

    ---引用開始

    その若者には、見たくないものが視えた。他人の「死」が。「運命」が――。本屋大賞受賞後初の長編小説、遂に刊行! 幼い頃に両親と妹を亡くした木山慎一郎には、友人も恋人もいない。一日中働き夜寝るだけの日々。夢も自信も持てない孤独な人生だった。その日までは――。ミリオンセラーを連発する著者が、満を持して選んだテーマは「愛」と「死」と「選択」を巡る、人間の「運命」の物語。大切な人の「死」が見えたとき、あなたなら、どうしますか?

    ---引用終了

  •  死が近い人間の体が透けて見えてしまう瞳を持つ青年の話。百田さんの最新作。すぐさま手に取ってしまった。

     特殊な能力を持つものなら当たり前のことながら、「自分には特別な任務がある」と思うことだろう。
      私もこういう能力を持てば、何かしなきゃ!!という使命感にもえたぎるんだろうな。さすが、百田さん。文章が平易だから、感情移入がしやすすぎて逆に困る。

     人は起きてから眠るまでに9000回の決断をしているらしい。その決断をすることで、期せずして他人の今後に影響を与えることもあるのかもしれない。真理子のように。 
     あと、黒川さんがなぜ死んでしまったのか知りたいと思った。

  • うーん、、、タイトルミスというか。。。うーん。。。
    フォルタナの瞳、というよりはモロスの眼、かなー。
    ちょっとファンタジックな話で、引き込まれはするんだけど、、すっきりしないラストと、葵もそうなんだろうなという読みが的中したのとで、、ノドに詰まったまま読み終えた感。
    人の死が絡む謎の力よりどこの展開より、突然高額な指輪を買う行動がいちばん寒気したし。
    設定が、とかでなく、人間像に、リアリティがなかったかなー。誰のことも応援する気持ちにも同調する気持ちにもなれなかった。
    百田作品は個人的にはアタリハズレの振れ幅大きい。
    これは、あまりすきじゃなかった。すみません。

  • T図書館
    20220703 映画視聴

    《感想》
    映画とほぼ同じ内容でさくさく読めた
    まず「死」が見えるというテーマが良い
    内容はわかっているはずなのに引き込まれて没入した
    繰り返し描かれる透明に見える力や、誰かの死に直面するたびに煩悶する主人公に共感した
    繰り返し書くことは、しつこい印象を持たれかねないのに何故か悪い印象はなかった

    エピローグは見開き1ページのみだ
    映画では話が追加されていたが、原作は非常に潔かった
    内容的に知らない人はここで衝撃を受けるだろう
    好みが分かれる本のようだ

  • 面白かったんですよ。
    さすが百田尚樹という感じで。

    でも★3なのは、主人公の彼が…なんだか気持ち悪くて。悪い人じゃないのは分かってます。むしろ、生い立ちとか考えれば良い人過ぎるくらい。純粋だし。真面目だし。
    …でもだからこそ、気持ち悪い。
    葵との出会いも、指輪のくだりも、ラストの行動も、全て暴走し過ぎ。考え浅過ぎ。
    真面目に真剣にやってるのが伝わるから、「怖っ」てなりました。
    葵に何かあるのはすぐにピンときたけど、"この子はきっと悪女で能力の事とか全て分かってて掌の上でコロコロ操ってるんだろうな"と思ったら、ちょっと違いました。でも、恋人が自分を初めて抱きながら死を覚悟していくのを目で見て分かってたのに、あんな感じなのは冷めた人だなと思いました。フォルトゥナの瞳をもって生き残っていくには冷たい心が必要なんですね、きっと。恋人の死を防いだら、死なないでって説得したら、自分が死んじゃうかもしれないもんね。自分は赤の他人の頃に一度救ってもらってるとしても。

  • 何のための能力なのか。ストーリー、登場人物を含めて、ずっと不気味な空気を感じた。最後はなんとも言えない終わりかたであった。

  • 死が間近に迫った人の体が透明に見えるという不思議な力を持ってしまった男の話。もし自分にそんな力があったら、平静ではいられないだろうなぁ。それも家族の死期が見えてしまったら。ただ最後の展開は途中で読めてしまったし、百田作品の中では、あんまり好きな感じではなかったなぁ。

  • これも先に映画でみてた話。
    多少のアレンジはあったものの、ストーリーはほぼそのまま。ちょっと現実離れしてて、かつそこに共感できるストーリー性があるかというと…

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著者プロフィール



「2022年 『橋下徹の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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