「全世界史」講義 I古代・中世編: 教養に効く!人類5000年史

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著者 : 出口治明
  • 新潮社 (2016年1月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103364726

「全世界史」講義 I古代・中世編: 教養に効く!人類5000年史の感想・レビュー・書評

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  • 紀元前3000年からの5000年史を、1000年or500年or100年単位に分けて描く。本書は、14世紀までを扱う。

    各時代のヨコの流れや、前後の時代とのつながり(タテの流れ)が分かりやすく記述されている。
    「世界はつながっており、相互に影響を与え合ってきた」という、当然ながらも見落としがちな事実に気づくことができる。

    歴史を学び直したい人には特におすすめ。
    昔の学校教科書で習った歴史とは異なる、いわば「歴史の真実」が随所に現れており、わくわくさせられる(ローマ帝国の実態、モンゴル帝国の近代性・合理性等々)。

  • 高校のころに習った世界史の授業とは全く違う解釈だ。西ローマなど大国が民族の移動によって滅ぶが、なぜ世界的に大国の周辺の民族が動き出したのかちゃんとした説明が授業ではなされなかったが、本書では気候の変動とあり、得心した。十字軍の暗部、元が先進的だったこと、代わった明が復古主義だったなどなどおもしろい。授業ではヨーロッパ、東アジア、中東などエリア別に学ぶが、本書のように全てつながっていることがわかれば、世界史はおもしろい。

  • ユーラシアの五千年史を上下巻二冊にまとめた本書。分量的には世界史の教科書と同じだが、筆者は経済人だけあって、中国やキリスト教世界にありがちな正統史観ではなく、経済成長の視点が重視されている。

    中国、インド、肥沃な三日月地帯、地中海世界など、ユーラシアの歴史は文明が育った農業地帯を中心に語られるが、その背後には東西に連なる草原・乾燥地帯があり、五千年の歴史を通じて、草原の民が平原の文明を突き動かしてきた。その草原ムーブメントの最後尾にモンゴル帝国があり、彼らは軍事力だけでなく経済の面でもグローバリゼーションをもたらす。しかし、合理的な政権が倒された後には怨念の政権が立つのは世の常。中国で元の後を継いだ明朝は、世界に冠たる力を持ちながら、偏狭な朱子学の下ダイナミックさを失っていく。そして鄭和の艦隊が去ったインド洋にポルトガル人が現れ、「大」航海時代が始まる。

  • 世界史選択でなかったため,すらすら読むことができず,二度目のチャレンジでようやく通読できました。

    初めて聞く国の名前や人物ばかりでしたが,知識のある人には分かりやすく記載されているのだろうと思います。

    強い者が現れ,国を統一しては,また強い者が現れて国が亡ぶ…というように,人物も国も違えど,歴史は繰り返すということがよく分かります。

    日本の歴史と比較すると興味深いです。

  • ライフネット生命保険会長の出口氏による歴史書。ターゲットは主にビジネスマンであろう。趣味が嵩じて教養となり本まで認めた出口氏を素直に尊敬し羨ましいと思う。もちろん史学者のように学術的で綺麗な考察とはいかないまでも、持論を交え大局観で世界史を捉えようという試みは意欲的だ。

    内容はというと、世界史において重要性が高いにも関わらず端折られがちな中世イスラムや東洋を丁寧に取り上げ、ダイナミックに東西南北でうねる栄枯盛衰の攻防を感じられる仕上がりになっている。他方で、特に第四千年紀から第五千年紀は著者自身の知識を継接ぎした感があり退屈な教科書を読んでるような感覚に襲われる。また、例えば「パクスモンゴリカ」など「パクスロマーナ」をきちんと解説しないと背景が理解しにくい用語も前触れなく登場したりする。

    全体的にはビジネスマンが世界史を再学習し人類史を一連の流れとして押さえるために良い本であると思う。

  • 切り口が面白く、同時代の事象を追って行くので横のつながりを意識できる。高校世界史位の知識があると内容は分かる。
    逆に、話題の展開で地域が飛ぶので、基礎知識がないと?となる。
    歴史上の事実なのか、著者の想像なのか分かりにくい部分もある。

  • 文献の残っているこの5000年に絞っての世界史を、きちんと順を追って講義されています。1000年単位で、その時主として起こったことを整理することで、世界の主要な場所(ヨーロッパ、インドからシリア、中国)のつながりと、その周辺への影響が、一本通して理解することができます。これは世界史を体感しながら勉強するために必須の感覚だと読後に感じました。この第1巻は5000年前から14世紀まで一気に駆け抜けます。やはり印刷術など出てくるまでの部分は、それなりのボリュームになってしまわざるを得ないのかなと思います。残りの500年ほどを後半の第2巻に当てられており、この500年のボリュームというか、濃さというものを感じています。世界史のそれぞれの地域のつながりを感覚で捉える為に、一度読んでおく必要がある本だと思いました。

  • 209-ゼン-1
    300508934
    あなたは、高校で「世界史」の授業は好きでしたか?好きだった人には済みませんが、私は嫌いでした。年表があって、紀元前何年頃に何とか文明が栄え、西暦何年には誰それが何とか法政を布き…。おそらくテーマが横断的で断片的な教科書についていけなかったのだと思います。本書では、地政学を軸にして縦断的・俯瞰的に歴史がひもとかれます。例えば、ティグリス川・ユーフラテス川に挟まれた緑豊かな地域に最初の文明(メソポタミア)が発生し、少し遅れて、肥沃な土壌が毎年の洪水によって上流から運ばれてくるエジプトに最初の帝国が興ります。両者から海岸沿いに(道路を作らなければならない陸路よりも海路の方が有利)文明は広がり、やがてインドに、遂には古代中国に至り、帝国と貿易と戦争が始まる…といった大きなうねりが展開されます(ここまで、本書の最初の10ページくらいです)。
    著者は「教養の達人」と称されるライフネット生命保険の出口治明氏。世界1,200の都市を歩き、1万冊の本を読んだと言われています。上下巻約800ページの旅は短くありませんが、教養を身につけ、混迷する「今の世界」を読み解くためにもお奨めします。

  • ライフネット生命CEOである出口治明氏による世界史。

    人類に文明が発祥した約5000年前から、14世紀ころまでの歴史がコンパクトだけど詳細にまとめられている。おそらく出口氏の頭の中にあった知識の断片を集め、書籍化したらこういう作品になったのだろう。

    自分はあまり歴史が得意ではないので、めまぐるしく変遷するヨーロッパやイスラムの王朝を理解するのがチョット大変だった。しかし11世紀の中国ですでに累進課税や独占禁止法など、現在に通じるような政策が行われていた事や、中世の頃は洗練されたイスラム諸国に比べ、キリスト教国の方が粗暴だったことなどなど、大変興味深い記述も多かった。

    一度読んだだけでは理解できない部分も多かったが、歴史というタテ糸、世界というヨコ糸を的確に理解することが出来れば、いま現在世界中起こっている様々な問題についても、より深く知ることが可能なのだろうと思った、また近いうちに再読したい。

  • 20160804

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