- Amazon.co.jp ・マンガ (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103365112
感想・レビュー・書評
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コミックエッセイだけど、読み応えたっぷり。本ってやっぱりすごいものだと思う。良くも悪くもその人の中に深く入り込んでくるし、人の性格も人生も思想も変えるし、ものすごいですよ。「本がなかったら無理だった」は、いつかの私にも覚えがある。あの頃時間があれば本屋に行って貪るように本を読んでいたのは、そういうことだったんだなあと。人生で読める本の数なんて限られてるし、一冊一冊との出会いを大切にじっくり読んでいきたいと思います、はい。
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作者さんの人の良さ、自分の好きなものに対する深い愛情が全編から伝わってくる。嫌なものも冷たい言葉で罵倒するのではなくて、どこかに愛とジョークを交えて表現してある。とても好き。
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たくさんの本を読んで、作者が得た答えがすーっと入ってきた。言葉の使い方が上手い漫画家さんだなあと思った。
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taknalというアプリでおすすめとして出てきて、その紹介文が素敵だったので読んでみた。
作者の高校時代までの読書遍歴を描いたコミックエッセイ。
「この本を読んだときにこう思った」「友達の〇〇に勧められた本が素晴らしく友達までが素敵に見えた」という内容。
読んだことのない本ばかりで、へぇーそうなんだ!と友だちの話を聞く感覚で読んでいたけど、吉本ばななさんの本に触れている内容(P111〜)に心を掴まれてしまった。
作者は「都会」や「東京」について、
『「横並びを強制しない」感じというか
誰もがひとりひとりで淡々と孤独で
それが当たり前というような
東京では「ひとり」だったり
「変わってる」ということが特別ではなくて
たとえばどんなに変わった格好をして歩いていたとしても
人混みの中では特に誰もみないし放っておかれる
そういう東京のクールさにわたしは心から安心を覚えます』
と書いているんだけど、いやぁ…本当それ。
長く暮らした東京から地元にUターンしてきた身の自分には響きすぎて…。
地元では「相手全てを把握しないと気が済まない」人がものすごくたくさんいて、その上で「"横並び"からズレた者はレールに戻される」「戻る意思のない者は淘汰される」みたいな心地悪さを感じることが多々…本当に多々あって。
昔から地元が苦手だったけど、上京するまでは何が苦手なのかわからず。
きっと自分は人に干渉されるのが苦手なんだ…と苦手の正体を大人になった今ビシビシと感じていたんだけど、こんなことを思う自分が「変」なのかもしれないと思っていたところ。
この文章を読んで、あの「放っておかれる安心感」を感じている人が自分以外にもいるんだと、涙が出そうになりました。 -
読書遍歴。
自宅にたくさんある、というのはうらやましい限りです。
図書館、図書室、友人から借りて、という
読みたい放題の生活。
読みふけっても文句を言われないのが
一番いい環境です。
書いた小説の作者からのお言葉が来ても
けして素直に受け取らないのが面白かったですw -
わたしも、学生時代にはるなちゃんの様な存在に出会ってみたかったなと思った。
さらっと読めるのに、読書の素晴らしさがものすごくわかる作品だった。読書ってやっぱり楽しいな、人生を豊かにするなってすごく思う。なんと言っても読書は、自分の知らない世界に入り込めたり、著者の頭の中を見ている感覚になったりと、その体験にたまらなく虜になる。もっともっと色んな本を読んで見たくなる作品だった!! -
読んだかも
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yomyomで読んで、また読みたくなって。この本を読んで、読んでみようと思った本がたくさんある。たくさん本を読んで擬似体験したいなと思った。
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過去読んだ本を読み返したらまた違ったことに気づくように、読み手が変われば受け取り方も変わるのが本のおもしろいところだなと思いました。
よしもとばななさんの本も含めて今読んでおきたい本が盛り沢山でした。、
そして、はるなちゃんかっこいい、、!
自分の世界を持ったそんな人になりたいなあと思いました。素敵なおともだちですね。
p117「結局私たちは人生に答えが欲しいから読むんだよね」まさにこの通りだなあと思った。
きっと何年後かには少し本を読むペースが緩やかになってるんだろうな。
p93「自由でそれゆえに他人の自由も侵さぬひと」
p97「ここではない何処かに憧れ続け、とにかく知りたくて知りたくてたまらなかった」
p117今になって感じる"大人になる"ということはあらゆる余計なものを捨てて捨てて、ただの何ということのない、シンプルな自分自身に戻る、ということです