かぜまち美術館の謎便り

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著者 : 森晶麿
  • 新潮社 (2014年11月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103368311

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かぜまち美術館の謎便りの感想・レビュー・書評

  • 香瀬町で生まれ育ち、町の保育園で働きながら父と2人で暮らすカホリ。
    そんな彼女の家の隣に、町の外から父と娘が越してきました。
    町の美術館の館長として赴任してきた佐久間と、彼の5歳の娘・かえで。
    ふんわりとした独特の雰囲気をまとった親子が、18年前に香瀬町で起こった不可解な出来事の謎をほどいていきます。

    今回は絵画の解体がテーマです。
    18年前に謎の死を遂げたカホリの兄は、有名な絵画を下敷きに香瀬町の風景や人々を描いていました。
    兄の絵と芸術家の絵、両方の作品の解体は、やがて隠された過去の真実にたどり着きます。

    すべての謎が解けたとき、明るみに出た真実の不愉快さにお腹のあたりがもやもや。
    でも、切ない気持ちを清い風がさらっていくようなエピローグがすてきで、明るい気持ちで読了しました。
    また、さまざまな芸術家の作品の解体により、作品を観る角度が変わるおもしろさも本作の魅力です。
    特にシャガールの解体が新鮮でした。

    著者が描くちびっこが、とてもかわいらしいです。
    今後の成長が楽しみな女の子だな~。

  • 2015年2月23日読了。
    第一話だけ読むと「ん?」と肩すかしを食らう感じだけれども、一冊全体としての完成度が良かった。
    森晶麿先生はおそらく、モテる文系男子だったんだろうな、と著書を読み続けていくうちに思うようになったり・・・(笑)

  • 美学の森さん、今回は名画を解体してます。18年前に死んだはずの画家から届いた謎の絵はがきが届いた。育メン学芸員の佐久間が、ピカソ、マティス、シャガールの名画の解釈を交えつつ、香瀬町に暮らす人々のミステリを解き明かします。そして辿り着いた事件の真相と意外なオチは。名画を見比べつつ読むといいですね。佐久間親子は、森さんと娘さんを想像してしまいました。

  • かぜまちの18年前の事件を、カリスマ学芸員の佐久間と保育士のカホリがひも解く美術ミステリ。絵画への様々な解釈を用いて、人々の中にある心の中の氷を溶かしていく。その様子は、かぜまちの自然豊かで長閑な雰囲気とが重なって、心温まります。それは氷が解けたところに心地よい風がそよそよと流れていく様です。次々と起こる出来事に18年前の真相へ近づいていく。田舎の閉鎖的な部分はあるのだろうけれど、私もかぜまちに住みたくなりました。
    この作家さんの作品には恋愛要素も多く、今回も胸キュンになりながら読みましたが、エピローグを読み、やはりそうなのかとちょっとがっくりしました。もしや佐久間は面倒な男なんじゃ....と思いました(笑)

  • さらさらさらっと読了。
    アートからみのミステリー。
    解釈が色々出てきて面白かった。
    少し設定に無理を感じてしまう、、、。

    2014年 新潮社

  • 12/08/2016 読了。

    図書館から。

  • 寂しい田舎町・香瀬町の美術館館長として東京から越してきた”カリスマ学芸員”佐久間と娘のかえで。かえでの通う保育園で働いている隣家の宇野カホリ。シナトベ祭りを目前にしたある日、保育園の園長のもとに一通の絵葉書が届いた。消印は18年前の8月1日。18年前に亡くなったカホリの兄・ヒカリが書いた絵葉書に込められた思いとは…。絵画にまつわる小さな謎が最後、ヒカリの死の謎に繋がる。ピカソにシャガール、ゴーギャンと有名画家の名前がズラリ。ネットで検索しつつ読みました。面白かったけど、ラストはちょっとしょっぱい感じ笑。

  • 徐々に寂れつつある香瀬町に美術館長として赴任してきた、学芸員の佐久間父子。

    娘のかえでが通う保育園に勤めている保育士カホリは、画家である兄ヒカリを早くに亡くしていました。
    佐久間は、とあることをきっかけに、ヒカリの絵に隠された謎とそれに関係する町の人々のわだかまりを、自身の知識とかえでの子供ならではの独特な発想をもとに解いていきます。

    物語全体を通してヒカリの事件が絡んでくることもあり、ほんわか和むシーンがありつつも、どこか暗くて切ない複雑な雰囲気のある作品です。

    ヒカリが描いた絵はどれも、ピカソやシャガールなど有名画家の絵画をオマージュしたものばかり。
    物語の中でも、色々な画家の作品が登場します。
    それぞれどんな絵なのか調べながら読むと描写の理解もしやすく、より楽しめました。

    図書館スタッフ(東生駒):ルブリル

  • どう死ぬかよりも、どう生きていたか。この言葉で救われたって思いがした。

    心理療法として描画法がある。描かれる絵の中にはその人の感情や思いが詰まっているととらえる。言えないこと、無意識に閉じ込めておかないとしんどいことも現れてしまう。だからこそ、言葉に不得手のある対象に行うことが多いのだけれど。
    解釈に正解はない。ただ事実がそれにあてはまるだけだったのかもしれない。そこのあたりの誤解はしてほしくないなあと思う次第。

  • 香瀬町にあるかぜまち美術館の館長になった佐久間と、娘の幼稚園児のかえで。

    保育士のカホリの兄ヒカリは、絵の才能を持ちながらも18年前の祭りの日に亡くなった。

    兄の不慮の死からまだ立ち直れずにいるカホリ。
    衰退していくかぜ町、去っていく人、とどまる人。
    兄と同時に失踪した郵便局員ミツバチ。

    町の人たちに起こるヒカリの描いた絵と、不思議な出来事。
    謎を解き明かしていく佐久間の少年時代の真相。
    ヒカリとミツバチの関係性。

    ミステリーですね。
    ドラマしか観たことないけど、日暮旅人に似てない?????
    綿密に計算されて作られているのはわかったけど、
    とにかく必死に読まなきゃっていう強迫観念にかられ面白かったのかは謎。。。映像向き)^o^(

  • +++
    18年前に死んだはずの画家から届いた絵葉書が封印された町の過去を解き明かす―イクメンでカリスマ学芸員のパパと保育園児のかえでちゃん。寂れゆく町に引っ越してきた、オアシスのような父娘コンビが、ピカソ、マティス、ゴーギャン、シャガールらの名画解釈をもとに、夭折の天才画家が絵に込めた想いを読み解き、その最期の真相に迫る!
    +++

    保育士のカホリの隣に引っ越してきたのは、町の美術館の館長に就任したカリスマ学芸員の佐久間と娘のかえで父娘。かえではカホリの保育園の園児でもある。そしてカホリの兄・ヒカリは、絵を描いていたが、若くして亡くなっていた。カホリの胸のなかに澱んでいる思いや、町に停滞しているわだかまりを、かえでの子どもらしい発想と、巨匠たちの絵画を通して、佐久間が解きほぐしていく。ひとつひとつの謎に答えを与えるだけでなく、物語全体を通しての大きな謎である、ヒカリの死とある日忽然と姿を消した、ミツバチと呼ばれる郵便配達員の件にも、佐久間は光を当てるのである。生臭い事件の記憶を掘り返す合間の、かえでと佐久間のやり取りがほのぼのしていて、暗くなりがちな気分を和ませてくれるのも嬉しい。胸がきゅんとして、あしたが明るく思えてくる一冊である。

  • 短篇連作。まあまあ楽しく読めた。帯なかったので粗筋とか知らなかったが、知ってたら不満な内容…。奥さんは海外出張の設定っぽいのに、わざと曖昧な感じに表現してた?のはなぜだ…

  • ラスト。自分的には大どんでん返し。もし思い描いていた(というより信じ切っていた)ラストだったら、かなり安易な結果だっただろう。作りこまれた感の強い作品だが、読後感は風が通り過ぎて行った時のように爽やか。しばらくたったら忘れてしまうであろうストーリー展開である。なお、有名画家たちの数々の作品の描写は、横に絵を置きながら読んだら楽しさ倍増だと思った。

  • ほんわかしてるようで、なかなかブラック。絵の解釈、おもしろい。

  • 過疎化の進む香瀬町に美術館の館長としてやってきた佐久間さんと娘のかえで。ある日、十八年前の消印が押された、有名な画家の絵をモチーフにした謎の絵はがきが届きます。その謎を解き明かすため、学芸員と子ども独自の視点から解決していきます。果たして、絵の作者が残したメッセージとは?

  • 香瀬町に引っ越してきた佐久間と娘のかえで.かえでの通う保育園の宇野カホリ先生.カホリの兄で18年前の死亡したヒカリ.この街の美術館の館長として赴任してきた佐久間が、ヒカリの絵にまつわる事件をピカソ、シャガール、ミレー、ゴーギャン、マティス、セザンヌの名作にそのヒントを見つけ出す.最後に佐久間の正体、ヒカリの死亡の真相が明らかになるが、これらに関与するカホリの心の揺れ動きがよく書けていると感じた. 爽やか読後感を得られた.

  •  初めての作家さんでした。設定はまあ最近よくある、父と子がいて身近な謎を解いていく。ってやつで、有名な絵画になぞらえて人の心を解きほぐしていきます。子供の喋り方があざとい感じがして(やりすぎ?)気になりました。
     ちょっと心に響かないかな。しかも、お父さんの思わせぶりな態度、いくら天然系でも腹立たしい。酷いですよ。

  • 軽くて読みやすい。
    かえでちゃんに癒される。
    結末は意外だったけど、よかったかなとも思える。

  • 面白かったです。
    最後が予想外でした。

  • 予想と違う結末だけど過去にとらわれず前に進むにはこのラストしかないと思います。
    川を通るたびに白いカミサマを探すのが楽しみになりました。

  • 原田マハとはかなり違うけど、美術館好きなら楽しめる一冊。ミステリ要素もあり。黒猫シリーズより軽く読める。

  • 面白い。
    話に出てくる絵画は、見たことがあるものよりも無いものの方が多い(題名を知らないだけで見たことがあるかもしれないが)が、それぞれがどんな絵なのか、調べながら読んでみたいと思った。
    調べてないが。わたくしものぐさなもので。

    読んだ人に、テーマとなる代物に対する興味を抱かせる、最初に黒猫シリーズ読んだといの気持ちを思い出しました。

  • 絵画がからんだミステリー短編集。物語の根底に保育士のカホリの兄が死んだ事件があり、終盤で謎が明らかになる。カホリと佐久間にほんのり恋愛が芽生えるのかな…と思ったけどそうではなかったのねー。かえでの雰囲気から奥さん亡くなってるのかと思ってたけど生きてたのねー。

  • 風が抜ける町、香瀬町。香瀬町にやってきた新しい住人は、かぜまち美術館の館長を勤めることになった佐久間とその娘、かえでだった。佐久間親子の隣に住む、保育士のカホリはなぜか佐久間の顔に見覚えがあった。佐久間はカホリの勤める保育園に飾られた一枚の絵に興味を示す。少年の背後に、無数の風車が描かれた絵。それは15で亡くなったカホリの兄ヒカリが描いたものだった。

    今回は絵解きミステリ?絵画の解説もあるけどあっさりしててわかりやすい。時々かえでの一人称が入るのも和やかでよかった。切なくて爽やかで平和な話だった。しかしヒカリ兄さん天才すぎる。佐久間さん思わせぶりすぎて、カホリとドキドキしながら読んでたのに残念……。

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かぜまち美術館の謎便りの作品紹介

夭折したはずの画家から届いた絵葉書――。寂れゆく町に赴任した学芸員パパと娘が、絵画に込められた過去の謎を解く美術ミステリー。

かぜまち美術館の謎便りのKindle版

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