- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103368526
作品紹介・あらすじ
掘り出しもの、訳アリ品が、秘めた縁と思いをあぶり出す。何でも三十八文、江戸の「百均」繁盛記! しっかり者のお瑛と自称〝目利き〞の兄・長太郎が切り盛りする「みとや」。鍋釜から人形まで、店に並ぶものは三十八文で売っている。ある日、仕入れたはずの簪が一本足りないことに気づいたお瑛。ひょんなことから、元吉原の花魁で人気総菜屋の女主人・お花の秘密を知るのだが……。時代連作短編集、シリーズ第二弾。
感想・レビュー・書評
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時代物は、現実と結び付きにくいから好きです。たまたま図書館で手に取った本でしたが、思った以上にどんどん読んでしまいました。登場人物が、押し付けがましくないキャラがあり、飽きません。
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すごくよかった!
お瑛の舟を漕ぐ表紙からしてわくわくするし、新キャラの船頭、猪の辰の「(一緒に)大川流そうぜ」に大笑い。ちんまりとしたお店、江戸時代の100均、兄が仕入れてくる品々の謎など、面白い! -
遊び人の兄さんの面倒をみつつ、「一律三十八文」のX00円ショップのような店を営んでいるお瑛。ほろ苦い話が多いのは、時代ものだからかなあ。そういうの好きです。
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辛いことも多いけど、お瑛が懸命に前を向く姿が健気。
へこたれそうになると舟を漕いで、強くあろうとしている所が好きです。
世間の風は冷たかったりするけど、だからこそ周りの人の優しさが沁みます。 -
一話完結だから、寝る前に少しづつ読むのにいいね
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表紙で手に取ったもの。
ちょっとあっけないけど、いいかな~。 -
お店の売り物は食べ物以外、値段はすべて三十八文。江戸時代の百均・みとや。
事故で両親を亡くし、橋を渡ることができなくなったお瑛。
兄の長太郎と二人でみとやを切り盛りしている。
仕入れ担当の兄は、時たまいわくつきの品を買いつけてきて…。
お瑛ちゃんがまっすぐないい子で、読んでて元気がもらえる。
収録作品:鼻下長物語 とんとん、かん 市松のこころ 五弁の秋花 こっぽりの鈴 足袋のこはぜ