書き出し小説

制作 : 天久 聖一 
  • 新潮社
3.49
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本棚登録 : 410
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103369318

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず面白い企画ではあると思うんですが読む順番を間違えましたかね…。2作目の方から読んでしまったのでそちらの方が読み応えが個人的にはありました。

  • デイリーポータルZで連載されている企画が元。
    こういう、自由律俳句的なものが好きなのですよ。
    「小説の書き出し」という切り口だけど、
    文章の断片からいろいろな妄想が広がる世界は同じもの。
    これまでも『カキフライが無いなら来なかった』『偶然短歌』など読んできましたが。
    こういう短い文章は、その置かれ方(空間、配置やフォントなど)と、
    読む時の自分のコンディションにかなり大きく左右される。
    ネタバレになるが、私のお気に入りは
    「キンモクセイだけを嗅ぎたいのに、銀杏が肩を組んでくる」
    「まだ謎は解けていなかったが、酔った勢いでリビングに全員を集めた」
    「自家用ヘリで現れた新入社員は、すべての桜を散らしてしまった」(テーマ・桜)
    「倒産寸前で、もう何も売るものがない我が社、今日の株主総会で、
    取締役五人をアイドルグループとして売り出すことが決まった」(テーマ・アイドル)
    「深夜、ストリートビューで佐々木さんの家へと向かった」(テーマ・中学生)

  • 小説の、書き出し部分だけ。

    部門に分かれているわけですが、初恋、やら
    桜、やら、ミステリーやら。
    この部分は、それを見ておかねば
    何だかよく分からない書き出しに。
    とはいえ、どれもこれも、この後どうした?! と
    ものすごく気になるものばかり。
    かと思えば、日常を切り取ったようなもの、もあったり。

    なかなかに面白かったです。

  • 2017/6/25読了

    後に続く物語を想像する。
    一行はすべてが認められる
    はじめっても終わってもいないから。
    個々の頭の中で瞬間物語は展開する。
    イメージ力が掻き立てられる一冊。おもしろかった。

  • 出だしの一行で想像も妄想も広がる。
    自分でも考えてみたいと思う1冊。
    親友からの誕生日プレゼントでもらった。

  • ややギャグ寄りに集められた書き出し小説。

    数行の書き出しだけで、その後のストーリーは読者にゆだねるというコンセプトがとても斬新なだけに、そうしたジャンルとしてきちんと成立させてほしいと感じた。

    単に笑いを誘うだけで済ませるにはもったいない唸るようなすばらしい書き出しがいくつかあった。シリアスな路線で進めて頂きたい。

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