けっこう衝撃的。
大人が、人間だなぁっていう感じで書かれていて、
子どもが、淡々と観察してて…。
「少女の器」を高校生のときに読んで、同じく何かを感じたはず。
どの部分に何を感じたかすら覚えていないけれど、今読んでも強烈。
強烈だけど、それが真実な気がする。。
きれいごとじゃない感がハンパない。
自分はいま、大人ではあるけれど、生身で生きていくしかないな…。
生と死、思春期の怒涛。
子どものそういうのを、傍で見ながら、自分は生身の自分の心に従った生き方をしていくことしか、想像できない…
重い病気だったり、両親の離婚を経験したり、少し尖った経験をしている子供たちと、その隣にいる大人たちの心を描いている。
―燕の駅―
「わたしなら、じきに泣いたり叫んだり、ママにあたり散らかしたりしてしまうことを、立木さんは自分の中にうんと深い穴を掘って、それをそっと埋めているんだ。」
立木さんの話はなんでもないことを、ぽつんぽつんとしゃべっているようだけれど、その話からとても真剣に生きている人間がいるんだなぁとかんじさせられてしまう。