民主瓦解: 政界大混迷への300日

  • 新潮社
3.56
  • (1)
  • (5)
  • (2)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 24
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103390145

作品紹介・あらすじ

政権交代の悪夢を演出した、鳩山、菅、小沢は表舞台を去ったものの、その負の遺産はあまりに大きかった。内政は混乱し、支持率は低迷。そんな中で中国、韓国からは"領土問題"で攻勢を受け、米国ともギクシャクした関係が続くなど、外交でも行き詰まった野田政権は、目前に迫った選挙では敗北は必至、党の崩壊すら現実味を帯びてきた-。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 鳩山、菅に比べて、野田はまだしも誠実であり、
    民主党政権における首相としては、信頼できる人物だった、
    そう思えるような、内容になっている。

    それにしても、小沢一郎という人物は、
    つまるところ、政局好きに過ぎないのではないか、
    と受け止めざるをえないとも感じられる。

    いまの安倍政権の在り様を知ったうえで、
    読んでみると、とても不思議な感覚に襲われる。

  • こういう本のレビュー書くの、難しい。まだまだ勉強不足なので、内容をちゃんと理解できてるとは言えないし、知ったかぶりもみっともないし・・・。

    ▼2011年8月の民主党の野田政権誕生から、翌年9月の民主党代表選で野田首相が再選されるまでの約1年間の政治ドキュメント。

    ▼民主党政権時代は毎日、”日本が壊されちゃう。大丈夫だろうか?”とハラハラしてました。民主党が正当なプロセスを踏まずに物事を決めようとしたり、突然怪しげな法案を出してきたりしたこともあったので、何度も官邸や各省庁や議員さんの事務所にメールやFAXで抗議をしました。口下手なので電話での抗議はできませんでしたが・・・。

    ▼ところどころに出てくる人物像が分かりやすく、興味深かったです。例えば、
    『野田氏は民主党内では「保守政治家」の立ち位置。「温厚、堅実」な人柄には定評がある。』とか
    『輿石氏は「心合わせ」という言葉を好んで使う』とか
    『藤村氏は温厚な性格で、党内にも敵が少ない。地味なタイプ』
    『枝野氏は元来、なかなか本音を明らかにせず、「観測気球」をあげながら落としどころを探るタイプ。右に振ったり左に振ったり、特有の芸』とか
    『頭脳明晰で腕力もあるが、上から目線でとっつきにくい。自民党筆頭理事に就任してから「イブキング」のあだながついた伊吹氏』
    『細野氏は甘いマスクから女性の人気が高いとされ、写真週刊誌で女性キャスターとの交際が報じられたこともあった』など。
    ついつい他にもあるかな、と探してしまいました。

    ▼また、野田元首相は話をスポーツに例えることがお好きなようです。前原氏と戦った代表戦では自分たちを「若乃花・貴乃花のような切ない思いがある」、あの有名な代表戦の挨拶の「ノーサイドにしましょう、もう」、一体改革の意義を説明した「プロ野球の優勝監督の胴上げは、監督1人が舞うのをみんなで支えますよね」など。

    ▼表面的にしか知らなかった野田政権の力関係や各グループの駆け引きなど、興味深かったです。輿石氏や小沢氏にいろいろ振り回されていたんだなぁ。他にもこの手の本を読んでみようと思います。

  • 地元の図書館で読む。

  • 選挙前に自身に投票判断のものさしを作るためのinput
    inputが無ければ納得のいく判断はできない、と再認識

全6件中 1 - 6件を表示

読売新聞政治部の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
百田尚樹
宮部みゆき
読売新聞政治部
池井戸 潤
佐々木 圭一
佐藤 優
読売新聞「民主イ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×